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追放されました

お正月企画一日(最低)二回は更新しようのコーナー

ただ書き終わって気付いたけどこの話見どころがないという残念っぷり。


◎<ちくしょう!!


このように蜂蜜ベーグル兄貴も怒ってました。

「……すまないな、ソータ殿」

「おっちゃん達が謝る事なんてないさ。俺もこうなるとは思ってなかったけど」


 王都を出るまでの間、門番のおっちゃん達からはしきりに謝られ倒した。だが言った通り、おっちゃん達には別に何の責任もない。仮にも王女の命令だし、逆らうわけにもいかないだろう。


「あ、もうこの辺でいいよ」

「いや、せめて近くの村までは送らせて欲しい」

「ありがたいけど、おっちゃん達も仕事があるだろ? それにあまり遅くなるとまた怪しまれるかもしれないし」


 道も分からない身としては、その申し出は非常にありがたい。だがそのせいでまた何かあったらたまったもんじゃない。


「そうか……ソータ殿の無事を祈っている」

「ありがとう、おっちゃん達にはよくして貰ったし、感謝してるよ」


 いくらマルシアの許しがあるとは言え、どこの馬の骨ともしれない俺に対して敬意を払って対応してくれていたからな。これ以上俺に巻き込んでしまっては申し訳ない。

 ただでさえ本来の仕事とは違う事をやらせてしまってるわけだし。


「この道を真っ直ぐ行けばコルの村に出る。そこに馬車が通った跡があるだろう? それを追っていけば着くはずだ」

「分かった。おっちゃん達も頑張って。マルシアの事よろしくな」

「もちろん、言われずとも」


 俺がマルシアの事を頼むってのも変な話かもしれないが、これくらいは友人として言ってもバチは当たらないだろう。


「さて、とりあえずそのコルって村を目指すかな」


 おっちゃんに言われたように、馬車が通った跡を目印に歩みを進める。

 元々王都から外に出るつもりではあったのだ。ただその目論見は思いがけない形で叶う事となってしまったが。


 ふと先ほどのアリシアとのやり取りを思い出す。怒らせてしまったのは間違いないだろう。

 何せレナに口止めしていたのは俺自身なのだから、いくらなんでも追放なんてのは理不尽だと思わない事もないが、事情を知らない方から見ればあの光景はそれこそよっぽどの理不尽だっただろう。

 自分が同じ様に鍛えられて来たからと言って、周りにとってもそうだとは必ずしも限らない。それを完全に失念していた。エミリー母さんにも注意されてたのになぁ……


 今回の件はまったくもって自業自得と言えなくもないので、少し反省する。だけどそれで自重するとかそういうのは止めておこう。そんな事して生きてたら楽しくなくなる。

 そう、それこそあのアリシアのように、自分ではない自分に縛られてしまう事になる。


 そういえばアリシアと言えば、確か第二王女だったよな。まったくそうは見えないが、マルシアが第一王女という事はマルシアはアリシアの姉という事になる。

 にもかかわらず、アリシアが城で暮らしていて、マルシアは外で暮らしているのは何故だろうか。

 今まであまり考える事はなかったが、今更ながらに疑問を感じてしまう。

 それに見た目もそうだ。アリシアは年齢相応の容姿をしていた。

 一方マルシアは姉妹というだけあってアリシアと容姿は似ているが、見た目だけで判断すれば、マルシアの方が妹と言われた方がしっくりくる。あれではまるでマルシアの成長が一定の年齢で止まってしまっているような……


 そんな事があるのだろうか。仮にあるとしたら何のために? もしかしてそれはマルシアが外で暮らしている事と何か関係が--


 --グゥ~


 そこまで考えたところで、不意に腹が鳴った。

 そういえば昼に商店街で買った蜂蜜ベーグルを食べて以来、何も食べていない。

 空を見上げてみれば、既に夕日も沈みかかっているのが見えた。

 そういえば不思議な少女がいたな、と思い返す。金がなかったようなので無理矢理蜂蜜ベーグルを渡して逃げたが、あの後ちゃんと食べてくれただろうか。

 ああ、そういや店のおっちゃんに明日も行くって言っちゃったな。ごめん、約束守れないや。


 と、そんな事よりもまずは自分の空腹をどうにかしないといけない。俺は頭の中で幾つかの選択肢を考える。

 一つは全力で走ってコルの村まで辿り着く事。

 ぶっちゃけこれが一番良いんだけど、どれくらい距離があるかも分からないからいったん保留する。


 そしてもう一つは近くで動物を狩るか、果物があればそれを調達して野営する。

 手っ取り早いのはこれなんだけど、調味料も何もないから、肉があっても焼く事しか出来ない。腹が満たされる事には間違いないが。

 流石にこんな事になるとは思っていなかったから、野営の道具なんて持って来ていない。何度か山に放り出された事はあるから、どこでも生きていける自信はあるけども。

 どうするか……


 うーん、と頭を捻りながら歩みを進める。よし、こうなったら折衷案だ。

 とりあえず暗くなるまで全力で走って、村に着く気配がなければ野営しよう。

 それに動物は大体が夜行性だ。今狩りに出るより暗くなればあっちから出てきてくれるかもしれない。


 そうと決めたら早速だ。

 俺は魔力を身体に巡らせ、身体強化の魔法を発動する。更に自分の前方に風魔法を展開する。出来るだけ空気抵抗による減速を防ぐためだ。


「よっしゃ行くぞおおおおおおおお!!」


 久々に全力で身体強化をした俺は少しハイになったのか、叫びながらドドドドドッ!! と土煙を上げながら駆け出した。

 ちなみに身体強化は便利だが、あくまで身体能力が向上するだけであって、体力そのものはほとんど向上しない。なのでスタミナ切れもその分早くなってしまう。

 だから全力の身体強化で走るとなると、せいぜい五時間程度が関の山だろう。通常時? 三日間くらいずっと走ってられますが何か?

 というか実際走らされたしね。


 馬車が通った轍を見失わないようにしながら全力で走る。道中で色々な魔物がこちらを見て驚いているのが伺えたが無視だ。

 ゴブリン、オーク、ソードウルフ、ワイルドラビット、スピアー、ドラゴン……え? ドラゴン?


 こんなところにドラゴンがいて大丈夫なのか? と思ったが、俺は急に止まれない。まあいいか、きっと誰かが退治してくれるだろう。

 とりあえず色々気になるところはあったが全力で無視して走り続ける。コルの村を目指して。

そういえばトップ画面の更新された連載小説の枠から色々小説情報とか見てみたんですが、ポイントが200とか300超えてるのに、アクセス数が300PVくらいとかって何が原因なんでしょうね?

ポイント300近ければ1,000PV超えててもおかしくなさそうなのに……とか。逆にPV多いけどポイントは少ないってのもあるんですよね。この違いとは如何に。

あ、1万PVとかバッファローマンみたいなパワー超人は論外とします。私みたいなカナディアンマンポジションには逆立ちしても敵わないので。

カナディアンマンも嫌いじゃないぜって方はブクマとか評価とか色々お願いします(ゲスい)

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