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黒猫少年との特別授業  作者: 迎 カズ紀
純子のたどった3ヶ月
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3時間目が終わってすぐ、青木さんが2組の教室にやって来た。ちょうど私の席は廊下に近かったので、少しホッとした顔で話しかけてきた。

「緑辺さん、先生が昼休みに面談室に来いって言ってたよ。面接練習だって」

「あ、ありがとう。青木さん」

「……それで、一緒に行かない?A高の推薦入試の人だけみたいだから……」

青木さんと話したことなかったから驚いた。そっか、もしかしたら高校に入ってからは3年間ずっと一緒だもんね。

うん、いいよ。実は前から青木さんと話してみたかったんだ。

そう言おうとした。でも、言う前に青木さんが言葉を続けたので言えなくなった。

「赤井君も誘うべき……なのかな」

「……え」

完全に嫌な顔をした私を見て青木さんは困った顔をした。

「あ、その……うちの中学でA高の推薦入試受けるの、この3人だけだし……。集団面接らしいから、一緒に行ったほうがすぐ出来るし……どうかな、嫌だった……?」

「そ、そんな事ないんだけど……うーんと……」

確かに集団面接なら一緒に行かなければ先生に迷惑がかかるし……。腹をくくろう。

「わかった。じゃあせめて、私が赤井君を呼びに行くね」

青木さんは安心したように微笑んだ。青木さんに変な心配とか迷惑をかけてはいけない。

「絶対合格しようね」

何の裏もないその言葉が何故かちくっと胸に刺さった。


給食前、当番の人はランチルームにすぐに向かいそれ以外の人はランチルーム前か教室でだべっている。人が少しでも少ない時間はチャンスなのかチャンスじゃないのか分からないけど、とりあえず始まる直前より今言った方がいいだろう。

3組をおそるおそる覗くと藍川君がまた私に気づいた。

「どーしたの緑辺さん。優介探してるの?それとも赤井?」

「あ……っと……赤井君いる?」

「うーんと……あれ?いない。大柴(おおしば)ー。赤井知らない?」

「えー?確か黒崎の代わりに給食当番行ったんじゃなかったっけ」

え?ゆーすけ君学校休んでるの?そう訊くと

藍川君はうなづいた。

「インフルではないと思うけど……。まあ今の時期、風邪ひいたんなら受験前だからって無理に学校に来なくてもいいと思うけどね。悪化して長引くのもあれだし」

それは確かに。

というか……赤井君はいないのか。心の底ではホッとしていたりする。

「わかった。ありがとう藍川君。またランチルームで直接言うことにする」

私がそう言うと少し驚いた顔をされたが、すぐにっこりと笑った。

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