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黒猫少年との特別授業  作者: 迎 カズ紀
純子のたどった3ヶ月
11/25

1/13③

「言葉で癒えないものって、何なの。ゆーすけ君、時々わかんないよ」

猫よりタチが悪い気がする。ちゃんと考えて、何か意思があって言ってるってわかるから、何を考えているのかつかめない猫よりも断然悪い。

「……だから、怒って言ってもしょうがないでしょ」

それは……そうだけど。落ち着いている彼を見ると怒っている自分が恥ずかしく思った。けれど、不満げにつぶやいてしまう。

「でも、やっぱり分からない」

ゆーすけ君は少し笑って

「わかんなくていーよ」

と言うと、それっきり黙ってしまった。


家に帰ると当然のように怒られた。ただ黙って、時々ごめんなさいとうつむいてでも言ってたら30分以内に小言は終わる。もう慣れてしまった。

「……お姉ちゃん大変だね。春子もこれから怒られること多くなるのかな」

妹の春子がポツリとつぶやいた。胸の中がモヤっとしたけど押し殺した。

「春子は大丈夫だよ。今だって文武両道できてるじゃん」

「んー……まあそうだけど。でも、春子も理科苦手。英語も。よくわかんない」

「わからなくてそれだけ点取れてたら十分だよ」

「そっか。そうだよね。これからもっと難しくなるから気合い入れなきゃ」

前向きに捉え、前進できる時間がある妹が羨ましい。私にはそんな時間、ない。



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