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僕とあの先輩(1)

-水曜日ー 今日の僕には新しい目的ができた。それは、アキに勧める本を探すこと。今まで人の事を考えて本を選ぶことがなかった。だから今日は少しわくわくしていた、『友達』に本を選ぶのだから、、。

☆今日はドキドキしている。それはそうだ、月曜日、彼を見ていたことがモロにばれてしまったのだから。だから今日こそ彼に先輩らしく、振る舞い、なおかつお話ができますように。☆

「うーーん、、、どうしよう、、。」

他人のために本を選ぶのは難しい。今までそういった事がなかったのもあるが、その人に会った本となると余計にだ。いつもはクラスメートが登校しだす8:10ぐらいには教室に居たのだが、時計を見るともう8:00だ本はまだまだ決まりそうにない。

「本当はもっと早く声をかけようと思っていたんだけど」

びっくりした、、、もっと身勝手な人かと思っていた。

「、、、、、いいですよ、もうしないでください。 あとこれ、おねがいします。」

明らかに表情が明るくなった。わかりやすいなこの人。

「ありがとう!、、、あら?」

〔友達の本を選んでいたから〕それだけで嬉しかった。結局有川浩の「三匹のおっさん」にした。これはアキも読んでなかったはずだ。この本は前にも借りて、ストーリーも頭に入ってる。HRに遅れるのも嫌だったのでさっさと手続きを終わらせようとすると、月曜日の、あの先輩がいた。

「おとといはごめんなさい、一度あなたと話がしてみたかったのだけど、、、、 勇気が出なくて、、。」

拍子抜けした。僕を隠れて見てる人なんてだいたい僕をよく思わない人達ばかりだったから。何も言わずに立ちつくしていると、先輩は続けた。


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