僕と初めての人間関係(4)
「なぁなぁ、結局あの二人付きあうんかな!?」
あの二人とは主人公と女性の事だろう
「どうだろ?そのうち、またいつか、としか言ってないし」
するとアキはチッチッチッと人差し指を振って見せた。
「そこだよそこ!俺が言ってるのは!家にくるって事はおかんにも合うんだろ?」
「、、、なんでそうなるんだよ」
あきれながら、でも笑いながら、『友達』との会話を楽しんでいた。
「、、、おい、ナツあれ。」
アキの指差した先にはセミロングで清楚な感じの女子がいて、僕が見るとびっくりして逃げてしまった。
アキは少し、いやかなり嬉しそうに 「
あれ絶対お前の事好きだって!!」 オイ、なんでそうなる
「ちがうと思うよ、、あれ確か。」
「??」
「いやなんでもない」
あの人は確か図書室のカウンターにいた、心当たりが無いじゃない、けど考えすぎると気になるので考えないようにした
「あのリボン赤だったよな?2年だろ!?すげー年上キラー!!」
ウチの学校は学年でリボン(ネクタイ)の色が変わる1年が白、2年が赤、3年が青だ。
「僕あの人知らないな、、誰だろ?」
「ふ~ん、でもうらやましいな!あんなきれいな先輩に目ぇつけられるなんて♡」
一瞬、アキの顔が暗くなるのを僕は見逃さなかった。多分僕の今までの学校生活からそういった交流がないのに気づいたんだろう。それでも気まずくならず、こういった返事ができるアキがうらやましいと思いつつ、二人で弁当をたいらげ、次の時間の準備を始めた。
☆気付かれただろうか?教室すぐの階段の壁にもたれ、自分のどんくささにあきれた。別にスパイではないが他の人にやらせれば、もう少しましだろう。ほかにもやり方があっただろうと自分で少し頭もこずき、水曜日の朝に話しかける一大決心をした☆
{ぼくは心という絵の具に、本という名の白い絵の具塗り固めた。 絵具は塗るほど水気を失い、干からび、ひびが入った。 そこにアキは光る雫をたらしてくれた。その雫はみるみる僕の絵の具に水を与え、鮮やかにし僕の心に七色の光を与えてくれた。}