僕と初めての人間関係(3)
{誰かが言いました
「嘘とは何色だろう?」
多くの人が言いました「嘘とは黒だ」と
一人の女の子は言いました
「嘘は、ばれなければ真っ白な絵の具のよう、ばれてしまったら一瞬にして真っ黒な絵の具となって人の心黒く染めてしまうもの」と、
その場にいた人はその言葉にうなずくことしかできませんでした。心が最初真っ白な絵の具なら今の僕は何色だろう}
秋季の事で僕が知ってること、彼は比較的最近の人の本の方が好きだってこと(ライトノベルはだいたい守備範囲らしい)、ふぁみ通文庫が主で有川浩も好きだってことも分かった。秋季は自分の名前が嫌いらしい。だからアキってよんで欲しいと言われた。
「アキ、昼飯。」
昼は二人ですることにした。アキには普通に友達がいる。僕だけとはいかない、だから昼は、ということらしい。
「あ、うん、ちょっとまってーちょ、ゴメン。ハイハイ通るよー」
人をかるくどけ、僕の前の席をこっちに向け向かい合った。
「フフフ、読んだぜ!!!!「フリーター家を買う」ッ!!!お前すげぇな!!!すげぇな!!有川浩!!」
アキの感想を聴くのは楽しい自分が勧めた本を褒める友達を見ることが夢だった。普通の人からすれば異常な夢でも僕には、、、大切なことだった。