表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 月夜の雪桜
2/2

少女

よくあるお話

 ある小さな家に少年と少女が住んでいました。

 

 ある日、少女はとても大きなものを無くしたことの気が付きました。


 とてもとても大きなものを無くした少女は悲しみのあまり動かなくなってしまいました。


 少年は少女にもう一度動いてもらうため、少女から大きなものを無くしたという記憶を奪いました。


 少女が大きなものを無くしたことに気付くたび何度も何度も奪いました。

 

 そうして、少年は少女の悲しみを己のうちに蓄積して、ついには少年が動かなくなりました。

 

 記憶を奪われることのなくなった少女がまた大きなものを無くしたことに気が付きます。


 でも、少女は動かなくなることはありませんでした。


 なぜなら、大きなものを無くしたことに気付くと同時に、少年がなぜ動かなくなったか理解したからです。


 そして、少年と少女しかいなかった家に新たな少年がやってきました。


 そして、少年も大きなものを無くしたことを悲しみ動かなくなりました。


 少女は昔少年にしてもらったように少年から大きなものを無くしたという記憶を奪いました。


 何度も何度も少年と同じように動かなくなるまで・・・・



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ