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自分への手紙

作者: シラス

通り過ぎる視線の中を


裸のまま歩いていくのは


あまりにも傷つきやすいね


抱き締めて欲しいけど


あまりに柔らかい素肌は


触れるのを少しためらってしまう


そんな気持ちわかるだろ


それは明日になっても変わらないよ


眩しい朝日が昇っても


哀しく夕日がうつむいても


樹から林檎が落ちてもね


毎日そこにあるものは


感情の雨にうたれてもびくともしない


だから無情で


だから信じられる


大事なのは知ることじゃなくて


感じることさ


〜海に浮かぶ便り〜


何に立ち向かえばいいのか


世界という海は広大で


その広さと深さを知るほどに


ただ畏怖を覚える


屈服せざるを得ない圧倒的な存在


その時この便りは誰に届くのか



ただ浮かぶ藻屑でいるか


誰かのもとへ届きその役割を果たすのか


ただ流れに委ねるしかない


しかし手と足があるなら


ほんの少し


絶望的であっても


意志の可能性を得られる


たとえ絶望を増すことになっても



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