ガスバーナー
泣いていた
ようだった。
蒼き炎を見た。
人魂か?
人魂もある意味で蒼き焔だろうな。だって青いイメージあるもんね。この世に終わらないものってあるのだろうか。私も親もいつかは終わってしまう。諸行無常の世の中で、諸業務上の手続きは煩雑にも思えてしまう。
そんなことを思って優斗に送る。
「人魂って蒼き焔かな?」
それが午前三時丑三つとも知らずに。優斗からは「死ぬな。俺が困る」と来た。
なんで?私がいなくても貴方は強かったじゃない。私は私の価値を信じられなくなっていた。それでも、「死ぬな」と言ってくれる事が嬉しくて、そんな自分に少しだけ戸惑う。
私は届けなくてはいけないものを思いついてしまった。隣で眠る友達の妹の横で携帯を開き歌詞をメモする。
「闇夜に紅き炎が揺らめいて、2人の息吹で蒼き焔に変わってく。蒼き焔で闇を穿ち、2人の光で、よを照らす」
「紅き炎も蒼き焔に変わってく。2人の息吹で変えていく。いつまでもyouと共に。愛を育み、輝くの。貴方は私のoxygen、私が挟むのhydrogen。2人で生み出すwater。きっと誰かがつかみたい藁になる」
書いてみて思ったガスバーナー関係なくね?まぁ、いいや。モチーフがそれなのだ。あとwaterから藁適当に言葉遊び入れたけど、まぁ、きっとどこかの話を読めばここの比喩の意味はわかるだろう。
「人魂の怖さに手をつないだ。コーヒーで沈んだあの日も。掬い上げてくれたのはyouと過ごした素晴らしき日々。愛を抱き、輝ける日々をyouと共に」
タイトルは決まっていた。
『闇を穿ち光輝けガスバーナー』
よし、寝よう。そして、すぐにマネージャーに電話しよう。取れるかな?スタジオ。我ながら何をしてんだ。できれば赤坂がいい。
この紅を終わらせる意味でも。今までの紅とは違う蒼く永久に燃えて輝く焔になりたい。冷たく暗く、静かな焔。それでも、確かに燃え続け派手ではないけど、より強い温度で燃え盛る。
夢を見た。
証明写真みたいに笑えなかった私。不器用に微笑むあなた。
2人が書いた言葉は『Love's forever』。
諸行無常の世の中できっと諸業務上の手続きを数多行って行くのだろう。生きているうちに生業と出会い、生娘でなくなっても生の感覚で生きて行くのだろう。人生は生物だ。
努力を怠ればすぐ腐る。行うことによってすぐ変わる。長き停滞は腐敗を招く。一方冷蔵すれば長く同じ状態に留まれる。
私のこの身体は冷蔵されているのだろうか。あの頃の私は腐敗しただろうか。考えてもわからない。ただ1つわかるのは、あのときの私ではないとのことだけだ。
親の紅き炎に恋焦がれ、己の酸素を燃やし尽くしたあの頃よ、今新たな息吹を手に入れて、一定温度で蒼く燃え上がれ。
静かなる覚醒が始まる。
闇夜に輝く、ガスバーナーの点火が天下に轟く。




