表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/69

東京観光

たまにある大嘘フィクションかもしれないですね。お楽しみに。

優斗と東京デートできるの嬉しいな。見た目もまだ流出してないし。いや、一昨日バレてた時もあったけど、まぁ、行けるでしょ。


遠くでSPと言うかボディーガードは来てるけど。そもそも性別変わるなんてイレギュラーが起きるとは思ってなかったし、そのうえで彼氏ができるなんてイレーギュラーって叫びたくなってしまう。


さて、現在1月3日の午前5時半。女の子の朝は早い。9時には東京に着きたいと言って早めの8時5分発の飛行機にしてもらった。2人分隣でなんて取れるとは思わなかった。2ヶ月前だから高いはずだし。経費で落としてくれたのだろうか。いやー。凄いよ、ウチのマネージャー。


朝起きて、顔を洗って保湿してメイクをして、今日も薄めのメイクで行くつもりだ。全体的に薄めにして肌の白さを際立たせるためにリップをラメの入ったピンクにする。ルージュ系の赤もいいんだけど、女の子らしくて桜っぽいピンクにした。ちなみに紹介して欲しいってことで、姿勢正堂から送られてきた。バズると思っていたのだろうか。アニメ化した作家で歌手ならワンチャンか。


こんど、案件動画作ろう。マネージャーに「案件動画、ライブの後でよろしく」と送っていたことを今思い出した。103万の壁とか言うけど、絶対これ超えてるわ。バイトの収入とかの確定申告大変だったもんなぁ。これ、今年いくら入るの?最近貯金額を見なくなった。


去年約1000万って見た時に怖くなって、たった1年でこんなに稼いで良いのってなって親にも話し、マネージャーとバイト先の店長に確定申告のやり方を聞いた。


もう、見るのやめよう。怖いもん。だから、車は父親が買ってくれたけど、サクッとお金を返している。で、何しようとしたっけ。


あ、朝ご飯は、向こうでいいか。うん。お腹すくだろうし飴を持っておこう。で、準備は昨日のうちにしてるから、歯磨きをして。自分の分も含めて皆の分の玉焼きを作って、やっぱり食べて。道具を洗って、家を出たのが、6時。いや、結局食べるんかい。


「行ってきます」と書置きを残して家を出た。私の車は、晴れ渡る空によく映えるネイビーのターボが付いた軽自動車だ。ちなみに流行っているスーパーハイトワゴンではなく、いわゆる普通の軽だ。もちろん、フロントグリルはメッキ調でリアはシックなブラック塗装、タイヤもメッキ調でナンバープレートのフレームも黒くしている。ちなみに結構高いグレードの中古車だ。『高級な旅行者』的な名前のグレードだったと記憶している。


やっぱり、ターボだけあって凄く音がいい。低速からのトルク感と高速域での吹き上り、ロードノイズも加速感の底上げに一役買っている。響く重低音と車内で流れる音楽も自分好みにカスタマイズしている。エコーライザーでライブみたいな音声を流しながら走る。


優斗の家の近くのコンビニに着いたのは6時15分。とても近い距離である。優斗に「コンビニ着いたよ。準備できてる?」とTXTする。優斗からは「おう。今出た。あと、5分で着く」と返事が来た。昔はモタモタと遅かったのに、今日はこんなに早い時間によく出れたなぁと思った。


「おはよう。早くにごめんね。一緒に東京楽しみたかったから」

「おう。俺も楽しみだった」

「そっか。デートコース考えてはあるんだけど、いきたいところある?」

「有名どころはいっぱいだろうな。浅草寺とか秋葉原とか行ってみたいとは思ったけど」

「秋葉原行こう」

「おう」

空港に向かう車の中で東京での観光に胸を膨らませる。ああ、この子とも3日離れることになるのかなんて思ったけど、今日東京に行くから多分2日である。まぁ、そんなことはよくて、朝ごはんどうしよう。私は軽く目玉焼き食べたけど。


「朝ごはん食べた?私は朝目玉焼き食べてきたけど」

「俺も食ってきた」

「そうなんだ。よかった」

この会話のバックグラウンドで流れていたのは『冬のうた』だった。雪が降りそうなほどの寒さだったけど、幸い晴れている。スタッドレスタイヤに変える季節が来たかもしれない。まぁ、帰って来てからでいいや。何喋ろう。東京行ったら話したい事たくさんあるけど、今は運転に集中しよう。


渋滞に巻き込まれながらも搭乗に間に合う7時に着いた。


「どうする?私はお土産買ってもいいなとか思ったけど、事前に買っときなさいって母親が買ってくれてたんだよね」


「俺は菓子折りとか持って行かなくていいのか?」と優斗が心配そうに聞いて来る。私は「大丈夫だよ。もうマネージャーに話は通してあるし、カップリング販売も視野らしいよ」と笑いかける。もしかしたら悪魔のほほえみに見えるかもしれない天使の笑顔で。


優斗は「そ、そうか。俺って売れるの?」と不思議そうな顔をしている。私は天使の笑顔を心掛けながら「うん。売れると思う。だって、ハリウッドの俳優さんみたいだから」とニッコリしている。優斗は少し恐怖みたいな表情をしながら、「お、おう。そうか」とか言ってる。なんで怯えているんだろう。

 

「ねぇ、早めに行こう。トイレ終わらせておきたいし。久しぶりの飛行機だから」と優斗の手を引く。


「そうか。行くか?」とついてきてくれた。優斗も緊張してるのかな。そんなことを感じながら「うん」と返事して、徳島空港の保安検査場を抜ける。


全然混んでいなかった。トイレもゆっくりできたし準備万端だ。さぁ、いざ飛行機に乗る。どうしよう。昔から飛行機見るの好きで修学旅行の思い出飛行機の話で8割ぐらい書いたこと思い出した。テンションが上がりすぎて舞い上がりそう。飛行機より先に離陸してしまいそう。なんてリリックが浮かべば面白いかもしれない。


飛行機に乗って数分。離陸して、シートベルトのサインは消えた。離陸前は「飛行機楽しみ」とか「隣同士っていいよね」とか話していた気がする。それから数分、私は「なんかわかめうどんの歌とかスダチのうたとか作れたらいいな。柑橘系って甘さと酸っぱさと皮の苦みで、恋の味を表現できそうだからいいよね」なんて爆速でクリエイティブなことを考えていた。機内だから静かにしないとね。だって、優斗眠ってるんだもん。分かち合いたかったのに。でも、優斗の寝顔を堪能できるのは役得かもしれない。


朝、早かったもんね。ゆっくりお休み。息苦しいのか少しいびきをかいてるけど迷惑になってなさそうだし、そのままにしておこう。ほんとはこのままキスしてしまいたいけど、場を弁えてる私はしない。でも、優斗を感じていたくて手を握る。


普段から体のメンテナンスに気を付けるようになったから耳はそこまで痛くないけど、飴を出して、口に放り込んでから優斗の手を握った。ちょっとべたついてないかな?大丈夫だよね。


あっという間に羽田が見えてきた。私は優斗を起こし始める。いつもなら逆の立場なんだけど、男の頃は私の方が後に寝てたから、優斗が寝た時はすぐわかる。起きてくれるかな。優斗も昨日バイトだったのかな。ちなみに昨日の昼からバイトだったから、9時に起きて朝ごはんを適当に作って、ノーメイクのまま家に帰って着替えて、家を出るとかいう忙しいことをした。でもそれが幸せでずっと一緒に生きていたいなって思う。


なんて浸りながら、「早く起きなさいよ、ばか」と小声でつぶやく。「お、おう。すまん」と優斗が(まぶた)を開く。いつもしわがれてるけどいつも以上にガシャガシャな声をしている。


飛行機から降りて、私は「王子様のキスがいるかと思ったけどいらなかったね」と茶化しておいた。優斗は「俺は姫か」とツッコんでくれた。寝起きながらツッコミ絶好調だ。だから私は「ツッコミ絶好調だね。校長先生絶好調」とギャグをかます。


ちなみにこの夫婦漫才はライブ後に大バズリすることになるが、この時の私は知らなかった。いや、チャンネル登録知らない間に300万超えてたけど、私WETUBEでは1回しか配信していないはずである。おかしいなぁ。


さて、舞台は羽田の中へと移り、そばとか寿司とかあったけど見向きもせず、電車を探し、爆速でアキバに来た。時計は見てなかったから知らない。ホテルのチェックインは18時ぐらいにしたはずだから余裕余裕。さて、やってきたのはオタク大喜びのショップ、パンテーラ。ちなみに、名物はパンテーラパンケーキ。チョコレートソースでメイドさんに絵を描いてもらうこともできる最高のお店である。冥土の土産になるメイドというキャッチフレーズで中高年層にも受ける幅広いメイドだ。


「ここが有名なパンテーラだよ。いやー。今日もにぎわってるねぇ」そう言いながら私は優斗の手を引く。


「お、おう。楽しそうでよかった」と喜んでくれてるけど、本当に楽しんでるのかな。なんて考えちゃうとちょっと私の表情が曇った。「どうした?人酔い?」と優斗が聞いてくれた。私は「まぁ、そんなもんかな。でも、大丈夫。ねぇ、私のコーナーあるかな?」とまた自分の凄さをアピールしようとしている。


いつも思うけど私、自分語りしすぎじゃない?自覚してるなら直せよ、私。そんなこと言ったって私、自分のこと以外語ること思いつかないもん。冬って寒いよねって話で盛り上がるのも難しいし。


優斗は「あるんじゃない。知らんけど」と割と適当だ。せっかくならもっと褒めてほしい。今や、日本の凄いインフルエンサーとしてテレビには、出ていない。でも、小説家でアニメ化もされてる作品があって、そのうえでシンガーソングライターって凄くない?チャンネル登録者も1回の配信しかしてないのに300万いるわけだし。


多分、元のstrengthのファンだろうけど。いや、活動4年しかしてないし、アニメ化するほど面白くもないと思う。歌もそこまでうまくないと思う。AORINGOSUNアオリンゴサンのボーカルの人めちゃくちゃ歌うまいし、ウルトラ揚げ物のボーカルも凄いのになぜか私のファンもいるらしい。どこら辺の人に受けているのだろうか。


ちなみに大学時代にラジオをしてたこともあったけど相談は受けなかったなぁ。あ、あったな。何もしていない今が不安という人が。その時、私は自分の実体験をもとに話した気がする。私が活動を始めたのも不登校が原因だった。結構ページ戻るけど、11月21日の日記にはこう書いていたと思う。


25歳で大学3年ってどういうことだ?と不思議に思うだろうが、不登校で単位が取れなかったことで3年の時に別の大学に入りなおして今がある。その前に大学に行けなくなって何もしていない自分に不安になって、共感してくれる人が見つからなくて悩んで、親に心配なんてかけたくなくて、暇で仕方なかった時に小説投稿サイトに出会った。元から字を読むことが好きだった私はのめりこんだ。そして、初めて書いた作品が僧侶無双だった。


その2年後ひょんなことから目に留まり、今がある。で、今、絶賛嫉妬中である。何でNAOの奴しかないの?いや、CDはあるけど。CDに関しては私しか歌ってない奴だけど。


「あったな。strengthコーナー。アニキじゃないけど」と呟く優斗に「それな」と返す。なんて省電力な会話だろうか。二酸化炭素をだいぶ減らせた気がする。ちなみに流れていた曲は高2の時に原案を考えた『caught in a shower』だった。


「声、今と違うな」と優斗が気付いた。私は「それはどっちの意味?性別とかそういう?」と疑問を投げかける。


「いや、アニキの声こんなに細くなかったなと思って」

「それでも声量お化けとかあったよ」

「そうなん?」

「うん。でも密度は違うかも。発声も多分違うし」

「そうか」


「I wanna be strong There's no wrong way to live people have various color」と言う歌詞はその時の自分を肯定したかったのだろう。ちなみに、このバージョンは2019だ。まだ、地声でしか発声できず、裏声が安定しないためにmid2Dまでで作っていたバージョンだ。


ちなみに今回のセトリではキーを1オクターブ上げて歌うことを伝えてある。 この曲HiDまで出るんだよね。バージョン2021からは。2020バージョンはHIDまで出るキーで歌って途中で声が枯れた。


2年前のライブはこの曲とウルトラ揚げ物のカバーソングばかりだった。ウルトラ揚げ物は女性ボーカルでも有数の歌うまの為めちゃくちゃ叩かれた。でも、メンタルお化けの私は「期待してくれてありがとう」とアンチに返した気がする。


で、この思いでに浸って3分半、曲が変わった。曇り空を飛ぶ鳥の歌だった。このころがまさに行けなくなった最盛期と言うかメンタルが死んでいた時期だ。2019年、絶不調の中で作った曲。『死する曇天に駆けろよ、白鳥』


「落ちてくる鉛空の中、穢れも知らず駆けてゆく白鳥よ、いざ神話になりて、よを照らせ」

そんな歌詞だった気がする。ちなみに「よ」は平仮名である。自分と言う意味の「余」とこの世界と言う意味の「世」、夜を意味する「夜」の3つが掛かっているから平仮名。


日本語のすばらしさを知っているからこその平仮名表記。


「アニキって暗いなかに明るさ含むような曲多くないか?」

「そうかも。絶望の中にある希望を信じていたいのかもね」

「そうか」


全然時間は進んでいないのに、凄く大きく変化した気がした。ただ1つ、今許せないことがある。あんときの私グッズ出しとけよ。出してたら今頃爆売れ、したのかなぁ。しねぇな。あの頃の私、グッジョブ。


アレルギーにニキビ低身長でどこに売り出す気だったの?ちなみに二次創作だと私すごくイケメンで低身長の少年になっている。それはそれでありだから、ぜひそのまま黙認しようと思う。


「お昼どうしようか」と私が問いかけると、優斗が「アニキの言っていた、そば屋行ってみたい」と言ってくれた。相変わらず、自分で決めるのが苦手な私だった。


で、歩きながらこんな話をしていた。


「アニキって今幸せか?」

なんで優斗はこんなことを聞いて来るのだろう。当たり前、幸せに決まっている。そうじゃなかったら、今ここに優斗を連れてきたりしない。


「うん。好きな人と一緒に私を知ってもらう旅をして、旅行に来て、同じ場所で同じ空気を吸っている。これが幸せじゃないなら、なんて呼ぶの?幸福?至福?ハピネス?」


優斗の顔が赤く染まった。まだ夕暮れには早すぎる。どうか、太陽がゆっくり動いてくれますように。少しでも一緒にいられる時間を長くしたいから。


「そうか。幸せならOKです」

「それ、なんかの掲示板のネタじゃなかった?」

「違うけど、ネットミーム」

「だよね」

なんでこんなことで笑えるのだろう。そこまで面白いものじゃないはずなのに、優斗と2人でいるとこの世界の色が何倍にも何千倍にも数字にできないくらい美しく、彩にあふれてしまう。今まで私は、灰色の世界で、たまには闇に染まる暗い中で、燦然と光を放ちながら生きてきた。中二病は治らなかった。



そんなことを考えたり、話したり、してたら大きなショッピングモールにある蕎麦屋に着いた。


「ここだよ。未だに名前読めないけど。とろろせいろそばが美味しいの。ぶっかけながもとろろそばもおすすめ」


「そうか」

優斗は相変わらず返事が短い。だから私は「もう。もうちょっと楽しんでよ」と膨れる。優斗は「楽しんでる。わかりにくいなら、ごめん」と返してきた。そういうところがズルいんだよね。


「私はこのぶっかけながもとろろそばにする。優斗は?」

「俺は鴨南蛮で」

「なんでやねん」

「寒いし、甘めの出汁がいい」

「なるほど」

物凄く見られてる気がするけど、気にしない。夫婦漫才しすぎてる気もする。お蕎麦が来るまでそば茶を堪能する。この少し熱いそば茶が冷えた体にしみわたる。お蕎麦の香ばしい香りが鼻腔を刺激してきて、更にお腹がすく。


お蕎麦が来た。やっぱりこの出汁を掛けるスタイルのお蕎麦が好きだ。あと、とろろ。とろろがメインだね。基本とろろ系のそばばかり食べている。ホテルも近くに取ってあるから、ゆっくりとショッピングモールを探索する。いや、散策。ダンジョンでも潜るんか?


5年もするとだいぶ変わるもんだなぁ。なんて思ったけど、忘れてるだけかも。昔はお菓子を5000円分ぐらい買って1日で食べきっていたこともあったから、今思うと恐ろしい。


5年で胃袋は縮んだ。ような気になっている。何時間散策しただろう。結構いい時間になったので、2駅分ぐらい歩けると思って、歩いて宿に向かう。ホテルに着いた。さっそくチェックインして、荷物を置いて、ラーメンを食べる。ちなみにショッピングモールでは何も買わなかった。


「私この黒こってりの全部のせにする。1200円ぐらい安いよね?今日くらいは」と決める。優斗は「じゃあ同じのにしようかな」と食券を買う。


頼んだものが届いて「う~ん、この味。美味しい」と満面の笑みで食べる。口の周りに油が付くけど、それもいい。幸せに満たされる。優斗に「アニキって本当に美味しそうに食べるよな」と頬を綻ばせる。私の表情は破顔と言うしかないほど頬がだらーんとなっている。個人的にはチャーシューが最高だ。


口を紙で拭いて、店を出る。


「おいしかったね。久しぶりだから結構食べちゃった」と微笑むと優斗は「そうだな。美味しそうに食べてたな」と悪戯っぽい微笑みを浮かべている。


なんだかそんなのも愛おしくて、ホテルに戻って手を洗ってうがいして、すぐにキスをした。また、ラーメンだった。でも、口ゆすいでしまったからちょっと薄かった。きっとラブストーリーでは王道ではない。キスが薄かった。


「また、ラーメンだったな」

「そうだね。なんでかわかんないけど、しょっぱいものの後にキスしたくなる」

「次が何になるか楽しみであり、不安だな」

「何になるでしょうね」


そんな会話をして、お風呂に入ることにした。タオルと下着と浴衣を持って、部屋を出た。ホテルって大体あったかいし何とかなるだろう的な感じだ。


「俺も風呂入る。一緒に行くか?」

「うん。守ってくれるんでしょ?」

「おう」

なんだか照れくさく感じてきた。別に2人とも互いの裸体を知ってるぐらい仲がいいのに、何でかな。浴衣着るの久しぶりだし、この姿だと初めてだからかな。


男らしいガッシリとした手が心強くて、やっぱり好きだなぁと再確認する。嫌いになるわけない気がするけど。だって、互いのリアルも知ってるから。同棲した時ゴミ屋敷になりそうだから、掃除はちゃんとしよう。昔の自分に激刺さりの言葉「掃除しなさい」である。


お風呂はとても気持ちよかった。私はサウナと水風呂と露天風呂を回って、炭酸泉みたいなのもあったので回って色々入っていた。私よりスタイルのいい人もいた気がするけど、優斗は靡かないだろうなぁと思う。


あ、でも、どうだろう。ちょっと不安もあるけど、私以上の誰かを愛せても忘れられないだろうから、大丈夫だろう。あと、初対面で優斗の魅力には気付けない。


女湯を出て、ロビーに行くと、相変わらず優斗が先に出ていた。私、長湯なんだなぁ。


「お待たせ」

「おう。似合ってる」

「ありがとう。優斗も様になるね」

優斗も「そうか?ありがとう」と照れている。そんなやりとりをして部屋に戻る。明日早いし、今日は寝ようかな。


部屋に戻ってきて、私は「明日早いから、歯磨きして、寝るね」と言うと優斗も「俺もそうする」と早速歯を磨き始めていた。


なんか色々あったなぁと思いながら、眠りに着く。明日はいよいよライブだ。緊張もするけど、楽しみだ。


おやすみ、今日の私。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ