Dual Dimension Life
I live my life alone. Everyone lives their own life alone. No one can replace. (私は一人我が人生を生きている。みんな自分自身の人生を一人歩む。誰も代わることなんてできない。)
なんて歌詞を誰が書いただろう。私だ。あ、お菓子食べたいな。歌詞だけに。いや、さすがに下賜はしない。そんな大袈裟な言葉を使うことはできない。ただの親父ギャグだし。なんてことを優斗の背中に負われながら考えている。15で姐やが嫁に行く時代ではなくなったが、お里の便りが絶え果てることは、少子高齢化の時代もあるし、お里の便りがTXTなんてこともできる時代になった。
黙ってる私を不思議に思ったのか優斗が「どうした?珍しく元気ないな」と声をかけてくる。やっぱり愛おしい。私よりも可愛いヒーローって何なんだろう。自分の彼氏にジェラシーなんてお笑い草かもしれない。でも、それでも、ただそばにいられるだけで喜べるから。
私、いつも助けてもらってばかりだなぁ。私が優斗にしてあげられることあるのかな?年下なのに私よりも数歩先を歩いてる。それを私が走って追いかけているような。男だった頃はよくおいて行かれかけた。あの頃と歩幅は変わっていないはずなのに。なぜか距離が近付いて、今はこうして背中に負われてる。
そろそろ歩こうかな。恥ずかしくなってきた。私は、頑張って口を開く。
「そろそろ歩けそう。降りる。ありがとう。重たかったでしょ?」
「いや、全然。それより、肌に直に触れてしまったけど、大丈夫か?トラウマとか」
私は恥ずかしいから体重のせいにしてるのに、優斗は直に私の肌に触れたことでトラウマを思い出させてないかと気にしてくれてるのだ。可愛い。やっぱりヒロインは優斗だなぁ。私、ヒロイン失敗してるね。
「大丈夫だよ。ありがとう。あと、スーパー寄っていい?事情は知ってるよね?」と私は微笑みかける。まだ、健翔のあの感覚は抜けてないから、後で触ってもらおう。
優斗は「大丈夫なら良いんだけど。スーパー、了解」と言いながらしゃがんで私を降ろす。私は「ありがとう」と微笑みかけて、手を繋ぐ。やっぱりかっこいいな。ちょっと痛いけど。物理的な意味で。スーパーで即効で下着を買う。そして、トイレでつける。恥ずかしいけど、色々あるのだ。
歩き慣れた道だけど、今日のトラウマを思い出すとなかなか来るものがある。どうしよう。一刻も早く優斗に満たされたい。もうすぐ着くのに、我慢できそうにない。
「ちょっ、おい。今?」と優斗が戸惑っている。わかるけど、戸惑い過ぎではないだろうか。ただ、キスをしただけなのに。確かにいきなりされると驚くか。
「今じゃなきゃダメなの。早く優斗に満たされたい」
優斗は「それは嬉しいけど、時期的にやばくないか?」と私の体を心配してくれた。私は「確かに、ソレをするのは早いし、危ないから、それ以外の方法で満たしてほしいの」と言ってまた優斗の唇を奪う。
「相変わらず急だな」と優斗は言う。私は「だって、優斗が可愛いんだもん」と微笑む。声がぴょんぴょんした。
そういえば今日はしょっぱい物食べてないかもしない。この前のキスもしょっぱかったかというと微妙なラインかもしれない。いや、ソレの味は多少しょっぱいしなぁ。
そもそも、キスがしょっぱいラブストーリーってあっただろうか?大体甘いか甘酸っぱいものだと思う。これからまた健翔にストーカーされるのかな。なんて考えて、また表情が暗くなる。優斗は「どうした?」と心配してくれた。
私が「健翔と会うのが怖くて。明日優斗いないでしょ?」と聞くと、優斗は「そうだな。なんでいつも大学にいるの?」と聞いてきた。
私は「大学のほうが友達と話せるからいいなってのと、親が干渉してこないから」と答える。優斗は「なるほど、そいつとは縁を切れんのか?」と聞いてきた。
私は「健翔は私の性格とか現れる場所を知っているのか、TXTブロックしても現れるし、逆恨みされたくないからまだ残してる」と答える。涙が滲んできた。
優斗は「怖いよな。完全にわかってあげるなんてことはできんけど、せめて安心出来てほしい。俺が力になれるかはわからんけど」と私の肩を抱く。私も優斗の胸の中で泣く。
そして、優斗の家に向かう。まだ、だいぶ時間がある。優斗の家に着くと私は「ねぇ、さっき健翔に、お股触られたの。気持ち悪いから優斗で上書きして」と頼む。最近、女の子が板に付いてきた。気がする。知らんけど。
元々心が女の子に近かったのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。優斗は「いいのか?無理しなくて良いからな」と気を遣っているようだ。だから私は「肩と腰痛いからもんで」と軽いジャブを放つ。しゃぶしゃぶもいいなぁ。
相変わらず蕩けてしまうぐらい気持ちが良かった。少し痛かったけど。というか、折れそうだった。全力ではないだろうけど、私の体重ぐらいの重さがかかるわけだから痛いだろう。
私は「健翔に触られたの本当に気持ち悪くて、上書きしてほしい。優斗じゃなきゃ嫌」と涙声になりながら訴える。優斗は「しょうがないな。相変わらずの悪魔の所業」とツッコミを入れてくる。さらに続けて「どっちみちイきたいんだろ?風呂場に移動」と慣れた動きをしてくる。私の体質上仕方ないけど。
風呂場について、服を脱ぐ。いつもの量出ると服がびしょびしょになって帰れなくなるから。
優斗は「ほんとにいいのか?ここまで色々してたけど、まだ、直接は触れてないけど。俺は嬉しいけど、大丈夫か?」と聞いてくれた。
私は「うん。でも、せっかくだから優斗も脱いでよ。ついでにお風呂入ろ?」と優斗の服を脱がそうとする。へましないようにできるだけ抑えなきゃ。
優斗は「おい、ちょ、やめ」と戸惑ってるけど、あまり抵抗してこない。何度も思う。私より可愛くならないでと。
私は「どうぞ」と優斗の指を私の花園へ導く。優斗は「柔らかいんだな。なんとなく思ってた感じ通りだけど、凄い照れる」と言いながら、触ってる。
私にある、突起を触らせると、優斗は「お、おう。大胆」とか言ってる。なんか、イケナイコトしてるみたいで、罪悪感と不思議な刺激が来た。
そして、優斗の指を私の中に導く。優斗は「あ、温かいんだな。なんか、色味が冷たそうだったけど、そうでもないのか」と感動していた。私は「そうだね。私も初めて触ったときそんなこと思った気がする」と笑いかける。
優斗の手はあったかくて、遠慮がちだった。なんか、見てると、強い力を持ちすぎた怪獣が初めて惚れた人間の美少女を壊さないように持とうとするような遠慮を感じた。
私は「怪獣かよ。もっと激しくして大丈夫」と優斗に言う。優斗は「無理しなくて良いんだけど、やってみたいこと試していい?」と私に許可を求めてくる。遠慮しなくていいのに。
私は「いいよ。試してみて。実は私もよく分かってないから」と優斗の手を導く。優斗は私の下の花園にある突起を何度も擦ったり摘んだり、ラルラリラリしている。だんだんと快感が押し寄せてきて、「人の手って凄い」と感動した。
後で聞くと、相変わらず、凄かったらしい。ついでに胸も触ってもらった。相変わらず、人間に惚れた強すぎる怪獣みたいな触り方だった。
明日から授業ないし、お休みだけど、優斗もいない。しかも、明日からめちゃくちゃ連勤のはず。嫌だと思う気持ちと、優斗がいなくても生きられるようにならないと離れたときしんどくなってしまうから、頑張ろうという気持ちがせめぎ合っていた。
どうしてだろう。今日はいつもより気分が晴れない。普段と変わらないはずだし、せっかくの休みなのに。優斗とも一緒にいるのに。なんでかな。
「どうした?」
「なんでもない」
「そうか。いや、そんなわけないだろ?そんなつらそうな顔してるのに」
なんで優斗にわかるんだろう。私そんなに表情出るっけ?私嘘吐くの天才だ思っていたんだけど。
「ほんとになんでもないから!!」
これ、来てるなぁ。これ明日貧血かなぁ。なんかだるいし、お腹痛いし、頭も痛くなってきた。でも、負けてられないから、あと、優斗の手を感じたいから頑張ろう。
「わかった。輝奈子を信じる。でも、辛いだろ?」
そう言って布団を敷いてくれた。なんでわかってしまうの?今日は、まだ、血の日ではない。これ明日バイト休むしかないかもしれない。
少し休むとちょっと楽になった。私は優斗に抱きついて「忘れちゃやだよ。さみしい」とボロボロ泣いてしまった。優斗は戸惑いながら「そんなに長くないだろ?」とツッコミを入れてくる。
そういうことじゃないんだよ。気付け、バカヤロウ。どうやら口に出てしまったみたいで、「バカヤロウ久しぶりに聞いた。アニキよく言ってたもんなぁ。バカヤロウ」と感慨深そうに言う優斗を見て、私は「そういえば、私もともと男だったもんねぇ」と凄く今更な事を思う。
いや、1ヶ月しか経ってなかった。先月は優斗がそばにいたけど、今月は居ないから私が頑張らなきゃいけない。いや、先月も主人公私だったけど。
今日はバイトないし、帰ろう。時計を見ると4時。私は「優斗って今日バイト入れてる?」と今さら聞く。優斗は「おう」とだけ答えてきた。
私は「4時半に帰るから途中まで来てほしいな」と悪魔のような天使の笑顔を浮かべる。
優斗は「おう。辛くないか?」と聞いてくれる。やっぱりヒロインだよなぁ。私の性格より可愛いんだよなぁ。
私は遠い目をしながら「大丈夫。ヒロインになりたい」と呟いた。優斗は「どうした?ヒロインだろ?アニキが、ヒロインじゃないなら誰がヒロインなんだよ」とツッコミを入れてきた。
私は「優斗がヒロインで、私は悪役令嬢かな。性格拗れてるし、多くの血が流れることになるから」と重めのジョークを入れる。
優斗は「そのジョーク笑えねぇよ。辛かったら言えよ。話聞くぐらいしかできんけど」と寄り添ってくれた。
で、家について即刻倒れ込むように寝た。
「ご飯食べに行くよ」と母の声が聞こえて、物凄く重たい体を抱えながら、向かう。腹が立ってきた。相変わらず、父は博文と結婚するとばかり思っているようだ。
「博文君とはどうだ?順調か?もうすぐ1ヶ月ぐらいじゃないか?」
だるい。めんどい。答えたくない。25にもなって何を言ってるんだと思うかもしれない。だが、わかってくれないんだもん。
そんなこと思いながら、「順調。あ、今度プレゼントでも、買いに行こうかな」なんて凄くいい笑顔で言ってみる。
「この前マフラー買ってなかった?」という母の言葉に「ああ、あれね。友達に買ったの」と軽い嘘を付く。ホントは優斗にあげてるし、クリスマスプレゼントだったけど。
そういえば、今日寒かったから優斗にマフラーを結んであげた。いや、付けて行ってもらった。
ああ、また分かってもらえないのだろうなぁ。面倒くさくなってそこからは聞き役に徹した。家に着き、すぐにシャワーをして、血が出たとき用のものを付け、ドライヤーをする。
最近はメイク動画とかVTuberの動画とかを見てる。優斗が仕事を頑張ってるのに何もできないのが悔しくなってきた。そうだ、明日は優斗がいない。明日は授業もない。だから適当にしよう。そうして、薬を飲んで、眠りについた。
親は私にソレが来たことを知らない。だって、自分で調べて、アレを付けたり、ソレ用の薬を飲んだりしてるからだ。
私の体は少々どころでなく特殊なので、頭痛とソレを抑える薬はいつも持っている。あと、優斗とそういうことをすることを思って、避妊用のピルも貰いに行った。いちいち語ることではなかったから、触れては来なかったけど。
悪役令嬢がオヤジギャグを言い始めた。空にはエビが飛んでるし、海で机がはねている。こんなに分かりやすい夢ってあるだろうか。私は魔法使いに変身して、爆弾のスイッチを消していく。こたつのリモコンみたいな爆弾のスイッチが大量に有った。訳がわからない。どうして、こたつなのだろうか。
地味に大変な作業だった。何度も思う。こたつって。どうして、赤とか青とかの線ではなく、こたつのリモコンにしたのだろう。
犯人自分で忘れるから「切るにしたら切れる、こたつ楽だし、これにしよう」とか「線の色いっぱい考えるのだるいし、こたつメーカーの俺なら大量生産できるこたつの線っていいよね」とか考えてこれにしたのだろうか。
夢にしても、もう少し考えようぜ。その後、魔法少女になって、「プリティーキラキラ」と唱えるとこたつの線が撤去できた。最初の魔法使いの段階で使えよ。なんで、変身してこたつの電源切っているんだよ。
この夢の運営クソだろ。アニメ化したらきっと「何このクソアニメ」と酷評されるだろう。
そんなこと考えてたら、朝日が眩しかった。あぁ。優斗のいない日が始まった。相変わらず、肩と腰と頭と腹が痛い。いや、肩と腰固定の、追加で月のもの来た。
今日バイトなんだけど。まじ萎えるわ。死のうかな。今日メンタルが地獄だ。家にいると親の干渉受けるし、健翔がいる大学にいるのも怖い。
だから、私は引きこもった。さぁ、暇つぶしは何をしようか。小説でも書こうか。
私のもう1つのリアル。2つの次元で生きていける私。また、新たな生活が始まるのだろう。