第一話目覚め
深い深い眠りについていたようだ
目が覚めると目の前には澄んだ青空と見たことあるようなないような校庭が目に映り込む。頭には硬く平べったい感触を感じる。
どうやら俺は机の平面に対し目線を窓側の向きに平行にして寝ていたようだ。目の前の状況を飲み込めず混乱する俺。だって俺は路地裏で…
不思議に思いつつ頭を上げ、周りを見渡すと規則的に並べられた机、制服を着た人たちがそれぞれ固まって話している。まるで中学時代に見た教室のようだ。
なんで俺は教室にいるんだよ、だって…
そんなことを考えてると教室の前のドアから堂々と女が入ってきた。すると固まって話していた生徒たちがそれぞれの席に戻って行った。おそらく教師なのだろう。
女教師が教卓につくと太い女性の声で「号令ッ」と言う。すると俺の座っている席の二つ後ろの男が軍隊の掛け声のように「起立ッ」と言う。
すると教室の人たちは素早く立ち上がる。俺も少し戸惑っていたがつられるように立ち上がる。ああこれは号令なのだろう。俺の高校はなかったけど中学の時は授業のたびにやったな。
その後の気をつけ、礼、着席の合図に合わせて俺は中学時代を懐かしむように気をつけ、礼、着席をする。教室のみんなが着席を終えると女教師が今日の総括のようなものを話し出す。帰りのHRかな?
俺はそこで少し考え込む。もしかしてこれは夢なのか。きっとそうに違いない。だって俺は間違っても教室で寝るなんてことはしない。いつ他の不良に襲われるかわからないからだ。
そんなことを考えていると女教師が今日1番太い声で「上田ーーッ」と言う声が。思わず背筋がピンとなり、「ハイッ」と返事をする。クスクスと周りが笑う声が聞こえてくる。おそらく何度も俺のことを呼んでいたのだろう。
女教師はハーーッと大きなため息をついて「後で職員室に来いと言う。」反射的に「ハイッ」と返事をする。先生に何か言われたらとりあえず「ハイッ」と言ってしまうのは野球部の癖だな。野球部って言っても元だけど。
そんなことを考えていると女教師は続けてた話を終えて「解散ッ」と言って教室を出ていく。すると教室の人たちが帰宅していく。どうしたらいいか分からないのでとりあえずトイレに行こうと教室から出ようとする。
「京〜」と俺を呼ぶ可愛らしい声が響き渡る。その声の方に振り返ろうとした時その声の主と思しき女の子が抱きついてきた。




