表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

第5話 霊媒師の発言

4 霊媒師の発言


 それでは、ぞの亡くなられた方の霊を体に取り入れようと思います。

 ……

 はい、わしのことを呼びましたか?

 ……

 なるほど、わしが死んだ経緯を知りたいのですか?

 ……

 そうですね。まぁ、結論から言いますと、寿命です。老人ホームにいたのも事実です。そこであるときに体調を崩して、そのまま病院行きです。そして、そのまま入院したのですけど、そのまま意識を失って……というところです。たぶんそのままわしは死んだのだと思います。

 老人ホームに入る前は、そうですね、娘が嫁いだところに厄介になっていました。というのも、わしの介護に息子の嫁が苦労しているのを見て申し訳ないと思ったからです。ええ、それで娘とかに相談して、娘も家族に了解してもらって、それで行きました。そこでの生活ですか?そうですね、大人しかったと思いますよ。いかんせん、厄介になる立場ですので、大人しくなるしかありません。いや、悪い意味ではありません。とりあえず、大人しかったと思います。

 厄介になる前ですか?つまり実家にいた時ですよね?うーん、特に何もありませんよ。普通に暮らしていました。田畑を耕して、健康に気をつけていました。そこでも大人しかったと思いますよ。たまに手伝ってもらったこともありましたが、特に何かあったわけだはないです。息子の嫁や孫との関係も良かったと思いますよ。できる限り優しく接したと思いますよ。たまには注意することもありますが、それはどこの家庭でもあると思います。とりあえず、わしはおとなしくニコニコと暮らしていただけです。

 以上でよろしいか?では、わしはあの世に戻るとします。

 ……

 はい、以上になります。お役に立てられましたでしょうか?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ