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きっかけ
頭まわりません
「なんで………なんでバレたんだよ!」
俺は思わず声を荒らげる…
「その声もそうだし、少し黙って!」
「じゃあ、なんでバレたんだよ!」
「ヒロトだっけ?あんたこれが初めてなんでしょ?まぁ、私と、あそこに居るフェイを黙って見ときな?」
そう言われ、フェイを見る…
「今の銃声と方向を考えると、南西の方角…距離およそ300…」
「えっ?まって!300も離れたとこから頭抜かれたの?ヤバくない?」
「はい…相手はかなりの凄腕です…」
「猛者かよ…んで?どうすんの?」
「とりあえず、投擲以外の斜線は切れてるので、最終の最終決まるまでは待機で…」
「了解!フェイ頼むわよ!」
「貴女に言われなくてもわかってます…」
「ホントにあんたっていつも連れないわよねw」
「それがアタシの仕事なので…」
二人のやり取りをみて声をかける
「あの…二人の関係は…?」
「ん?ここで知り合った二人」
銀髪が答える
「あぁ…あんた知らないんだっけ?この世界に来るのは、現実に後悔してやり直したいって思ってる人間ばかりだよ」
「現実に後悔してやり直したい…」
俺は過去を振り返える…