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師走の巻(四)
師走二十二日
僕の奥さんが、いなくなった。ひどいよ、お義母さん、お義父さん、お義姉さん、義妹ちゃん、親父、お袋、兄、嫂さま…………周りが、皆が、奥さんの存在をすっかり忘れていたのだから。警察に探してくださいなんて頼めないし。殴った左の頬が、腹立つほど痛かった。
問:倭文野さんの奥さんの居場所を、見つけてください。
答:言われんでも、探っとるわ。わたしの水占いは、超当たるのですぞ。教え子が泣きついてきよったんや、あやさなわたしのありがたみを思い知らされへんやろ。そち、ついでに夜食を持ってきなされ。月見うどんや、半熟や、半熟。(今回は、土御門先生が回答しました)
あとがき(めいたもの)
改めまして、八十島そらです。
友人が勤め先では、御用納めの昼休みは、課ごとにお弁当が出るのだとか。お寿司、ステーキ弁当、うな重、おしゃれなランチボックス……まるで課の個性を表わしているようだそうです。この日だけは、どうか「税を無駄遣いしおって」とは言ってやらないでください。それが「粋」というものです。




