表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/52

霜月の巻(三)

 今年も揃いましたよ「三太の会」。聖夜のプレゼント配りおじさんの名前を無理やり漢字に当てたものではありません、「さんふと」の会です。日文現役時代によくつるんでいた二人と合わせて、なにかが「太い」組を結成したのですよ。偶然にも「太い」僕達でしたからね、縁を大切にしたい文学部野郎の女々しい恥部をさらしたような会です。眉毛の太いリアル御曹司・青丹蘆(あをによし)(なら)氏、神経が太いナンパ連敗記録学内ナンバー1(昔のことですからおそらく更新されています)・木綿(ゆう)()(すき)(かく)氏、そして太った体のデブ界の機動戦士・()文野(ずの)くんです。

 皆、所帯持ちなんだな、これが。ワイら、くったくたのTシャツにチェックシャツ重ねて、ごついリュックかショルダーで年中通学してたダサくてもさいやつだったけど、そんなワイらを一生愛してくれる妻がいるんだぜ! 彼女が百人じゃなくっても、合コンの帝王じゃなくっても、ワイらは世界一幸せやねん! 青丹氏はどでかいマイホームをお父上に譲ってもらい、木綿田氏は年明けに第二子が生まれる予定、倭文野は妻が鬼の形相で稼いでくれて安定した暮らし。大ジョッキが進むこと、進むこと。飲み放題にして大正解でしたよ!


  霜月十八日 妻のため、シェイカーを振るボクです

 僕だけ乾杯してウハウハで終わらせるほど、鬼畜な旦那ではないですよ? 倭文野、仕事で疲労困憊の妻のため、カクテル始めました。妻もそれなりにお酒を飲みますからね、マスターっぽく「あなたをイメージしました」と出してあげて、喜んでもらいたくて。あんまりカッコつけすぎたら「新種の毒キノコにでもあたったか」なんて心配されますから、ちょっと気の利いた言葉をつけて、きれいな色のカクテルを作れたらなあと。

 花言葉みたいに、カクテルにもメッセージがあるらしいですよ。一部のカクテルに、らしいですが、妻に贈るのにぴったりなカクテルはないかしら……。「あなたは魅力的」「最高の出逢い」「永遠にあなたのもの」使おうとしている僕が顔真っ赤にしてどうするんだ。妻はあんまりデレるところをみせないからな、難しいところ。贈る側の感性が問われるものに、倭文野くんはつい通常の力に見えないストッパーがかかってしまい、納得のいく結果にならず悔しい思いをしてきたのです。「いつもふたりで」「自分自身を『宝物』だといえる人」も捨てがたい。妻には、伝えたい想いが数え切れないほどありまして。それこそ、一生あっても伝えきれないような……もっと長く一緒にいられたらいいのにな、せめて千年……わがままですね。

 アマチュアバーテンダー倭文野、コープス・リバイバーに決めた! ブランデーなら、飲みやすくて、ほどよく眠れるんじゃないかな。妻にカクテル言葉を伏せて出してみましたら、一回で正解しました。「だーちゃん、心にくいよ」ですって。やった、成功だ!

あとがき(めいたもの)

問:日本文学国語学科の先生方は、お酒をたしなまれますか。

答:安達(あだ)太良(たら)まゆみ先生と土御門(つちみかど)隆彬(たかあき)先生は、天然水のようにするする飲まれて競い合っています。近松(ちかまつ)初徳(そめのり)先生はどれだけ度数が強くても酔いません。宇治(うじ)紘子(ひろこ)先生は笑い上戸です。森エリス先生と()(ぶち)丈夫(ますらお)先生は、飲んでいるところを見たことがないです。(とき)進誠(すすみせい)先生は、すぐに赤くなって滑舌がわるーくなります。


 改めまして、八十島そらです。「あをによし」といえば、ある有名な小説の実写映像版のエンディングテーマを繰り返し聞いている今日この頃です。吹奏楽用の曲にもされています。あれは、鹿の群れが走る映像抜きでも、体が熱くなれますね。同じ県を舞台にしているのに、なぜ八十島の方は、ハチャメチャなのか……。プロのお方と比較しようとしている時点で、愚かしい。吹奏楽用は、ホルンによるオープニングテーマ、クラリネット・サックスの独奏が聞きどころです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ