霜月の巻(三)
今年も揃いましたよ「三太の会」。聖夜のプレゼント配りおじさんの名前を無理やり漢字に当てたものではありません、「さんふと」の会です。日文現役時代によくつるんでいた二人と合わせて、なにかが「太い」組を結成したのですよ。偶然にも「太い」僕達でしたからね、縁を大切にしたい文学部野郎の女々しい恥部をさらしたような会です。眉毛の太いリアル御曹司・青丹蘆楢氏、神経が太いナンパ連敗記録学内ナンバー1(昔のことですからおそらく更新されています)・木綿田透角氏、そして太った体のデブ界の機動戦士・倭文野くんです。
皆、所帯持ちなんだな、これが。ワイら、くったくたのTシャツにチェックシャツ重ねて、ごついリュックかショルダーで年中通学してたダサくてもさいやつだったけど、そんなワイらを一生愛してくれる妻がいるんだぜ! 彼女が百人じゃなくっても、合コンの帝王じゃなくっても、ワイらは世界一幸せやねん! 青丹氏はどでかいマイホームをお父上に譲ってもらい、木綿田氏は年明けに第二子が生まれる予定、倭文野は妻が鬼の形相で稼いでくれて安定した暮らし。大ジョッキが進むこと、進むこと。飲み放題にして大正解でしたよ!
霜月十八日 妻のため、シェイカーを振るボクです
僕だけ乾杯してウハウハで終わらせるほど、鬼畜な旦那ではないですよ? 倭文野、仕事で疲労困憊の妻のため、カクテル始めました。妻もそれなりにお酒を飲みますからね、マスターっぽく「あなたをイメージしました」と出してあげて、喜んでもらいたくて。あんまりカッコつけすぎたら「新種の毒キノコにでもあたったか」なんて心配されますから、ちょっと気の利いた言葉をつけて、きれいな色のカクテルを作れたらなあと。
花言葉みたいに、カクテルにもメッセージがあるらしいですよ。一部のカクテルに、らしいですが、妻に贈るのにぴったりなカクテルはないかしら……。「あなたは魅力的」「最高の出逢い」「永遠にあなたのもの」使おうとしている僕が顔真っ赤にしてどうするんだ。妻はあんまりデレるところをみせないからな、難しいところ。贈る側の感性が問われるものに、倭文野くんはつい通常の力に見えないストッパーがかかってしまい、納得のいく結果にならず悔しい思いをしてきたのです。「いつもふたりで」「自分自身を『宝物』だといえる人」も捨てがたい。妻には、伝えたい想いが数え切れないほどありまして。それこそ、一生あっても伝えきれないような……もっと長く一緒にいられたらいいのにな、せめて千年……わがままですね。
アマチュアバーテンダー倭文野、コープス・リバイバーに決めた! ブランデーなら、飲みやすくて、ほどよく眠れるんじゃないかな。妻にカクテル言葉を伏せて出してみましたら、一回で正解しました。「だーちゃん、心にくいよ」ですって。やった、成功だ!
あとがき(めいたもの)
問:日本文学国語学科の先生方は、お酒をたしなまれますか。
答:安達太良まゆみ先生と土御門隆彬先生は、天然水のようにするする飲まれて競い合っています。近松初徳先生はどれだけ度数が強くても酔いません。宇治紘子先生は笑い上戸です。森エリス先生と真淵丈夫先生は、飲んでいるところを見たことがないです。時進誠先生は、すぐに赤くなって滑舌がわるーくなります。
改めまして、八十島そらです。「あをによし」といえば、ある有名な小説の実写映像版のエンディングテーマを繰り返し聞いている今日この頃です。吹奏楽用の曲にもされています。あれは、鹿の群れが走る映像抜きでも、体が熱くなれますね。同じ県を舞台にしているのに、なぜ八十島の方は、ハチャメチャなのか……。プロのお方と比較しようとしている時点で、愚かしい。吹奏楽用は、ホルンによるオープニングテーマ、クラリネット・サックスの独奏が聞きどころです。




