19話:初めてのNEO(ミホ)
少し短いです。
新たな仲間が入った。
《学校》
[side サクラ]
私の親友、川入美穂と昼休みに食事を取っていると・・・
「私も初めてみようかな~?」
「えっ!もしかしてNEOのこと?」
私は驚いて聞き返す。
「NEOっていうの?青江君と二人でやってるっていうゲーム」
「そうそう、絶対面白いよ!」
「桜があまりにも楽しそうだから興味が出てきて」
いつもけだるそうにしているが、言うってことはホントに興味を持ったのだろう。
「あまり詳しく知らないから教えてよ」
「OK。じゃあまずはヘッドギアとソフトを買って、初期設定もやってあげる!」
「ありがとう~じゃあそういう方向で~」
《始まりの街 噴水前》
[side ユウ]
「今日だっけ?川入さんが来るの?」
「うん、そうだよ」
今日は川入さんがこのゲームに始めてログインする日だ。
川入さんはなんか掴めない人だから、このゲームをするイメージがなかった。
と思っていると、ゲームにログインしてる人たちの中に見覚えのある顔がいた。
「ミホ!こっちこっち」
川入さんはひらひらと手を振って歩いて来る。
「ようこそ!NEOの世界へ」
「いや〜、VRだっけ?すごいね〜」
どうやら、川入さんもこの世界の凄さに驚いているようだ」
ちなみにプレイヤー名はミホになっている。
武器は・・・
「武器は弓にしたんだね」
「うん〜、あんまり動きたくないからね〜」
川入さんらしい答えであった。
「サクラ、ミホさんこれからどうする?」
「ミホでいいよ〜、こっちもユウって呼ぶから〜」
「分かった、よろしくミホ」
「こっちこそよろしく〜」
というわけでミホとパーティーを組むことになった。
バシュ!
バシュ!
「すごいね、ミホ」
「え〜、そうかな?」
ミホが放った矢は、モンスターの頭に百発百中である。
いわゆるヘッドショットというやつで、敵に与えるダメージが大きい。
「ミホ、弓道部入ったら?」
「いいよ〜、めんどくさいし。私は帰宅部で十分」
ミホらしい答えであった。
「そしたらもっと奥に行ってみよう〜」
サクラがノリノリで進んでいく。
「やっぱり、サクラはゲームの中でもサクラなんだね〜、ユウは苦労するね〜」
「気持ちが分かる人がいて良かった」
そんな感じで、お互いに笑い合ってサクラの後を追った。




