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New Excite Online -幼馴染と行くVRMMORPG-  作者: とっしー
第一章:New Excite Onlineの世界

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12/67

11話:アクセサリー作り

プレイヤー:ユウ


スキル:【魔法攻撃上昇Level8】【HP上昇Level4】【SP上昇Level6】【SP自然回復量上昇Level5】【火魔法Level4】【水魔法Level4】【風魔法Level4】【土魔法Level6】【命中率上昇Level5】【パートナーLevel3】

控え:【採取Level4】【採掘Level1】【魔法防御上昇Level1】


武器:経験者の杖(NPCの店で購入{お高め})

   INT+5、DEX+5

防具:コカトリスのローブ(上)

   INT+6、MND+6

   コカトリスのグローブ

   INT+6、MND+6

   コカトリスのローブ(下)

   INT+6、MND+6


「ありがとうございます! ドロシーさん」

「ありがとうございます」

「いいわよ、私もいいものを撮らせてもらったから。フフフ・・・」

〇子みたいな見た目でフフフと笑われると怖いんですが・・・

「お互い装備も新調したし、さっそく冒険に行こう!」

「そうだな」

「また来てね、あなたに似合う服、たくさん作っておくから・・・」

「はい、ありがとうございます。また着せてくださいね」

また来ることを約束し、俺たちは店を出た。


俺たちは街を歩きながら、次の冒険のプランを考えていた。

「どうしようかな~新しいエリアに行ってもいいし、隠しダンジョンを探すのもいいし、したいことがいっぱいあって迷うな~」

「ハハッ」

「どうしたの?」

「いや、すごく楽しそうだなって」

「楽しいよ~ユウは楽しくない?」

「楽しいよ。同じようなこと考えてたからつい」

「そっか〜、へへへ〜」

(すごく緩みきった顔してるな)

そんな会話をしつつ、辺りを見渡す。

このゲームが始まってしばらく経つが、前よりも人が多いし、初期装備よりも自分のオリジナル装備が増えている。

当たりまえと言えばそうだが、俺たちも含めて皆がゲームを楽しんでいるのを見れて嬉しく思う。

「ユウ」

「うん?」

「すっごく顔緩んでいる」

「えっ、そうか」

(俺も人のこと言えないな)

「うん?あれって・・・」

「どうしたサクラ?」

サクラが見ている方を見ると、一人の女性の露天商人がいた。

売っているものは、リングやブレスなどのアクセサリーだ。

「ちょっと寄ってもいい?」

「もちろん」

二人でそこに向かう。

「いらっしゃいませ」

「「こんにちは」」

笑顔で迎えてくれる店員さんに挨拶する。

「これって手作りですか?」

「そうですよ、良かったら見てください」

サクラが聞き、手に取ってみていく。

「すごく綺麗・・・」

「そうですか、ありがとうございます!」

俺もアクセサリーを見ていく。性能も良く綺麗だ。

「これってどうやって作るんですか?」

「これは細工のスキルを使って作るんですよ」

サクラがそう聞き、真剣に耳を傾けている。

女の子はやっぱりこういうの好きなんだな。



一通り見てその場を後にした俺たちだが、サクラが何か考え事をしてるみたいだ。さっきからうーんと唸っている。

「どうした?やっぱりさっきのアクセサリー買うか?」

「えっ!大丈夫大丈夫。それよりも行こう。今日はやっぱレベル上げしようかな?」

「大丈夫ならいいけど・・・じゃあ行くか」

今日はレベル上げをしてそのままお開きになった。



[side サクラ]

(ごめんね、ユウ)

私はログアウトして別れた後、再びログインしていた。

本当は二人でプレイしたかったけど、やりたいことがあった。

「すみません」

「ああ、さっきはどうも」

私はあの露店に戻っていた。

「あの、お願いがあって・・・」

「何でしょう?」

「実はその、私もアクセサリーを作りたくて、教えてほしいんです」

「ああ、そうなんですか。もちろんいいですよ」

「ほんとですか!?ありがとうございます」

「いえいえ、仲間が増えるのは嬉しいですから」

それから私は細工のスキルを買って、アクセサリーの作り方を教えてもらった。

細工スキルがLevel1だけあって中々最初はうまいようにいかず何度も失敗した。

その日だけではなく、ユウと分かれてからも一人で何ども通い簡単な細工セットを買って、練習をした。

そして・・・

「やっと出来た!」

「おめでとうございます」

私が作ったのは特に宝石付きでもなくただのリングだ(というか素材がない)


アクセサリー:リング

VIT+2


ステータスもそこまで高くない。

ただユウにプレゼントがしたかったのだ。

いつも私の我がままに付き合ってくれるし、優しいし・・・

だからプレゼントしたかった。売っているのではなく自分の手作りを。

「彼へのですか?」

「えっ!ま、まあそうです」

恥ずかしくなって目を逸らす。

「ふふふ、いいですね、彼も喜ばれるんじゃないですか」

「そうですね、ありがとうございました」

「どういたしまして、ご贔屓にして下さいね」

それから私はログアウトした。

次にユウに会うのが楽しみだ。


[side ユウ]

「サクラ、今日はどうする?またレベル上げ?」

「その前に渡したいものがあるんだけど・・・」

「渡したいもの?」

「はいこれ」

サクラが差し出したのはアクセサリーのリングだ。

「実はこの前の露店の人に教わって作ってみたの、その、いつものお礼というか何というか」

「サクラ・・・ありがとう。嬉しいよ」

「ほんと?」

「うん。もちろん。ありがとう」

「えへへ、そっか〜」


[side サクラ]

あの時の私はすごくすごく緩みきった顔をしていたと思う。

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