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1 異世界は日々サバイバルだ

のんびり書いていきます。

「はぁはぁ……いい加減ついてくんなぁ――」


 月明かりに照らされながら自分の背丈と同じくらいの茂みを掻き分け俺は逃げ惑う。



「いい加減あきらめて、うちと一緒に来るのじゃ――」


 ガシャガシャと2振りの短剣がが擦れあう耳障りな音と共に俺に迫り来る赤毛の女子。


 はっきりとその容姿を確認してはいないが、間違いなく俺より年下だ。森の中でも俊敏に行動できるよう体に纏う装備は俺が身につけているような魔獣の皮をなめしたものだろうか。


 わずかに形成された獣道を頼りに赤毛の追っ手から逃げながら俺は自身に問う




 なぜ? なぜだ?

なぜに俺はこんな目にあわねばならないのか!?

こっちに来てから人様に迷惑かけるような事はしていない!

(むしろこっちに来てからのほうがまともな人間らしい生き方してるはず!)

 全然心当たりがないだけに、このまま捕まるとどんな目にあわされるのか…


 心当たりと言うほどのことでもないが少し気になるのは…っと思い、息も絶え絶えになりながら後ろを振り向くと





 まるで手負いの野うさぎを狩猟すべく、脆弱なターゲットをロックオンしたような目付きと般若のごとき恐ろしげな笑みを浮かべた顔が後方およそ3メートルほどまでに迫っていた。




あかん。


これはあかんよ。


余計なことを考えてちゃあかんよ。


俺、このままじゃ狩られちゃうよ。


狩られたあとはどうなるんだろ?


 奴隷か? う~む。年下の女子の奴隷ならば悪くはないか。むしろ愛玩奴隷ならば望むところ。


いや待てよ……



 古今のルーシキ地方の食糧事情からすると、俺は奴隷より食糧になる率の方が高い!


やばいやばいやばい!



こんなとこでくたばってたまるか~~~!




 と逃走のために気合いを入れ直した途端、俺の目の前に赤毛の女子が先回りしていた。途端に眉間に鋭い痛みを感じ薄れゆく意識の中で、漆黒の夜空に浮かんでいるであろう青く輝く月を探していた。




今夜の月は満ちてるのかと。





転生は現実との別れがありすぎると思ったので転移物語にしようと思いました。



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