ここからまた新しい1年が始まる。2
学校についてまず、クラスを見た。そこに期待なんかは1つもない。
「2-Fか···」
ここで小さな溜め息をついた。このクラス表を見るに充実してるやつが多い。えっ、嫌がらせ?なんなの···
ここで停まっても現状も付いてくるだろう。諦めよう、この1年。
まあ自分の番号の下駄箱に靴をしまい、小·中学でいう上履きを履いた。高校のはなんて言うの?
重い気持ちで『2-F』の学年の番号を見てからドアを開けた。
まずきたのは、充実しているであろう奴らの期待の目。その後、徐々に期待が薄れ『こいつ誰?』見たいな顔をされた。
ゴメンね。みんなの俺のこと知らなくて。でももうちょっと気を付けてよ、危うく学校間違えたと思ったじゃん。
喧騒と言ってもいいほど活気に溢れている。活気て言うかこっちからして迷惑しかないのだが。
ボッチは1年でも失敗してしまったら、誰も接しようとしてこない。
接し方が分からないのかもしれない。だが接しようと思えばそのコミュニティーで培った様々な能力で、対応が出来るだろう。
単に落ちた奴らには興味が無いのだろうか。そのせいで俺はこのクラスでは、超が付くくらいに浮かれているのだろう。接しられるなら話しかけてこいよ、悲しいよ。まじで
このクラスでは見るにグループが結構別れている用だ。
もしそのグループに入ったら誰もが人気に成れるようなところ。
そこそこカーストの高いグループや、普通のグループ。言ってしまえば俺とあまり変わらないが、少人数の本当に小規模グループ、そしてそのどちらにも属していない俺。なんかこう言う感じで言えばカッコいいな。
やや現実逃避してしまったが、様々なグループからのリーダーとも呼べる奴らがこのクラスには多い。行動には気を付けようと思いましたまる(。)
失敗したと言っても俺は別に変な事をしたからでは無い。そもそも誰とも接しなかったからだ。理由が悲しすぎる。
「今日さー早く帰れるからーどっか遊びいこー」
伸ばしがついていてなんか全体的にやる気が無さそうだ。
確かこの人は、一条千鶴だったな。いま結構な音量で喋っている、多分コミュニティーの高いグループのリーダーとも呼べる一人だ。
「いつも千鶴遊びたがってるな。」
確かこいつは蔵田勇樹このグループのリーダー第2と呼べるだろうか。
その後、そのコミュニティー内ではモブキャラであるやつらが笑っている。
こんなんで話が盛り上がるなら、俺も出来るだろな。そして話に入ってきて『こいつ誰?童貞?』とか思われるんだろうな。童貞関係ねー
まああいつらのおかげで時間は潰せた。ドアが開きこのクラスの教師が入ってきた。
「みんな席つけー」
そう言うと素直に従いみんな席に着いた。
「今日から担任をする桜田静だ」
名前の割には少し男前見たいな女教師か。この人は生徒指導とかもやっているから、気を付けとこ。
「今から体育館に行く。入学式だからキチンとした行動を」
一押し付け加え、すぐに教室から出ていった。だが去り際に俺を見て悪い笑みを浮かべた。
そういや1年の時もこの人俺の...いや1-Cの担任だったな。
そうか、あの独身野郎ボッチの俺をこんなコミュニティーの高い奴らの中に入れていじめる気なんだな。いじめる気前提なんかよ。
みんなは行動が早かった。すぐに体育館にむかう準備をして、話をしながらクラスを後にした。それにつられ自分も体育館に行った。
入学式なんてつまらない物だ。1年の時はまだ楽しみとかがあるのだろう。だが2年となると話を聞かされるだけだ。ただ早く過ぎないかと思うくらいに。これは俺だけで無いらしい、他の連中たちも欠伸をしてたり、小声ながら話をしてる人たちもいる。
今日は本当につまらない日だ。