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第十一話 マクソナルホドと貞操観念(後編)

突っ込まれそうなマクソナルホドは通称マクソなので全く似ていないです!(迫真)

美味しいシーンを入れようとしたら無駄に長くなってしまったのですが仕方ないね。

今回は速水ちゃんと二人っきりになった小鳥さんの自室の問答っス!

ミーンミーンミーンミ-ソwwwwwww


 ……ウザい、ウザ過ぎる。

セミが草を生やして煽ってくるような茹だる様な暑さの中、

速水と私は一緒に下校していた。

先の約束で数学B・数学Ⅱ・物理・科学の赤点だった

全教科を教えて頂けるという速水様のご厚意に

甘える形ですが、代償として貞操の危機で御座います。

学校から徒歩10分程歩いた先にある2階建ての、

何の変哲もない一軒屋が我が家なのです。


「あ、速水様そろそろ我が家に着くでござる」

「なんかさっきからやたらよそよそしいんですけど

どんだけ警戒してるんスか?」

「やだなぁ、何もナニもしませんよ勉強教えに

来てるんですし何事も勉強ッスよ?」

「何の勉強なのか分かったものじゃないでござる」

「まぁ、私が直々に教えるんですから、

あんなことからこんなことまでパーフェクトに

しごきますよ!」


ふんっと気合を入れたかと思ったら

背中をバンバンと2回叩かれた。


「うぇ!?」


こいつ叩きながらブラのホック外しやがった。

やべぇよやべぇよ……とんだビーストウォーズだよ。


必死に歩きながらブラのホックを付け直す様を見て

ニヤニヤする速水。

こちとら下手に出てればいい気になりおって。


「破廉恥な真似は許さんでござるよ!」

「所でさっきからなんで語尾がござるなんスか?」


お前だよお前、極度の緊張のせいだよ。


「貞操の危機を感じているでござる」

「あ、ホック綺麗に外れたッスか?練習してるッス」


アホかこいつは、なんの練習だよ!

やばい今更だが30点取れば良いだけなんだから、

自分で予習すればよかったのでは!?

ああああ、手が震えてきやがった。

ビタミン剤、ビタミン剤が必要なんじゃ。

ってそれは覚●い剤じゃ!

速水の快晴の笑顔を見てげっそりしながら家の鍵を開ける。


「ただいまー、友達連れてきた」


……へんじがない。


「ただいまー!」

「しーん」


だれもいない!?

テーブルにおやつと置手紙があった。

母親は近所の寄り合いとかで夕方まで

帰ってこないらしい。

……いやまて、あと2時間位この性欲ビーストと共に

過ごさなければならないだと!?

見た目は可愛いけどそういう問題じゃない。

一体今まで何人の尊い貞操が奪われたのか

分からんのだぞ。どうせヤるなら桐生院さんのが

100倍良いわい。

むしろ今回の場合ヤられる側なんだけど。

ああああああ、考えろ考えるんだ。


「あのさ、母親少し席外してて少ししたら戻るらしいよ」

「ああ、そうなんすか挨拶したかったんですが残念ッス」


Yes、高●クリニック


上手く誤魔化した。親フラをチラつかせる事でビーストを

落ち着かせることに成功だ。


「あー、ここが私の部屋」


速水の目がらんらんと輝いてる。

どんだけ入りたいんだよこいつは。


「あの、開けて貰っていいすか?」

「断りたい」

「ははーん、エッチな本でもあるッスか?」

「ぬかせ、今開ける」


ガチャッ


白基調の家具にピンクのシーツの敷かれたベット、

かわいいぬいぐるみが少し出窓にはサボテンと観葉植物が少し。

それと本棚、PC等が所せましと並んだ少しオタぽい部屋。

ま、いつもの私の部屋だが、なんだか舐めるような視線で

見られているのが手に取るように分かる。


「まぁ、座って座って」

「取り合えず深呼吸っス」


スーハースーハー


「やめんか気色悪い」

「いいじゃないスか、減るもんじゃないし」

「減るんだよ、酸素が」

「なんか酷い言われようっス」


「あーでも、先輩いつもいい匂いするッスよね?」

「部屋に芳香剤とかも無いし、JKらしい良い匂いがするッス」

「私自身、鼻が良いからな、あまり匂いのするものが

好きじゃないんだ」

「それはそうと座ったらどう?勉強の準備するでござる」

了解ラジャーっス」


さて散々部屋をガン見され、匂いを嗅がれた訳だが正直

既に限界に近い。いつ押し倒されるのかガクブルである。


「んじゃ数学Bからいくっス」

了解ラジャーっす」

「ちょ、真似したらダメっス」


こんな感じで始まった勉強会であるが、親が帰って来る気配は

全くない。今の所は勘付かれていないようだが時間の問題か。


「ここはこの数式を暗記するだけで全部解けるっス」

「成程分かりやすい!」

「伊達に学年1位じゃないっス!」


頭のいい上に教えるのも上手いとか……こいつ天才か。


「んで、ここはこうしてこうすると簡単っス」

「成程分かりやすい!」

「伊達に(以下略」


さっきからこんな感じなんだが、こいつ最初対面で

座って居た筈だが何故横にいる!?

なんてこった完全に射程距離に入られてる!


「んで、ここはこうっス」

「な、なるほど」


あ、やべ声がどもった。


「あ、近づいてたのバレました?」

「バレバレだ」


そして途端にピンク色の空気になる勉強会。

まてまて、教えて貰わないとヤババババなんだよ!


「あの、好き……です」


口調違う、顔火照ってる、照れてて可愛い、いやナニコレ。


「……えーっと」

「……その、ダメ……ですか?」


駄目って何がダメなのかすら分からないんだが?

目を瞑るんじゃない、肉食じゃないじゃないか。

まて、落ち着け小鳥遊、可愛いとか思うんじゃない。

確かに可愛い、今までに無い表情で少し息が荒くて

それでいて自分からグイグイ来ない速水が可愛く見える。

大方押し倒されるかと思ったらこれかよ!


からめ手か!? からめ手なのか!?」

「あの、私そういうの実は苦手で小鳥さんが好きで

……好きでどうしようもないんです」

「大体知ってるけど、口調も性格も変わってない?」

「なにか勘違いされてるかと思うのですが、私

他の人と寝たりした事ないですよ?」


マジデジマ!?

この状況で嘘と考えるのは流石に酷いと思うしマジなのか!?

いかん、T-REXだと思ったら実はブロントサウルスだった位の衝撃だ。


「……私じゃ……ダメですか?」


いかん、子犬みたいな視線を送るんじゃない!


「……駄目っていうか、なんか誤解してたって言うか」

「やっぱり、変な子だって思われてましたよね?」


目頭をうるうるさせながら今までの行動を悔いるように

訴えかけてくる速水。

棚から牡丹餅ぼたもちでクソ可愛い女子がゲット出来そう

……なんだが、突然の事過ぎて全く対処出来ない。

いつもあんなに予行練習していたのに、というか速水だから

というのは大きいかもしれない。

こんな時なのにふと立花が頭をぎった。

そういやあの子も私に対して凄く好意的だったよな。

とかなんとか考えていたら、顔をがしっとつかまれた。


……あ、これキスされるやつだ。

速水が意を決した顔で近づいてくる。

ちょ、こっちはまだ、こ、こ、心の準備が。


「……小鳥さん」


ヤババババ、もう逃げられない。頭の中がぐるぐるしてきた。


コンコン


ノック音と共に静まった部屋の緊張感が不意に崩れる。


「小鳥、だれかお友達が居るの?」


OH MY MOTHER! HELP THANKS!

もう少しで唇に触れるという所で、速水がバッと離れる。


「ああ、うん友達、勉強教えて貰ってるんだ」

「お邪魔してます」

「あら、そうなの?お友達連れてくるなんて珍しいから」


ドア越しに会話をしたあと、母は飲み物を取りに戻っていった。

速水はと言うと真っ赤になってあわあわしている。

この子見た目だけじゃなくて性格も可愛いぞ~コレ。

しかしさっきは危なかった、危うくファーストキスだったな。

その後、母君ははぎみの援軍も交え談笑をした後、

半泣きみたいな状態の速水に、全教科教えて貰った。


速水の家はここからは遠いらしく、送るは言ったが

何故か断られてしまった。


「もう夜遅いし、私じゃ心もと無いけど送って行こうか?」

「いや、いいッス」

「ここらは治安は良い方だけど夜道は危ないよ?」

「気持ちだけ受け取っておくっス」


なんだか元気が無いので心配ではあったが、あんな事の後だし

仕方ないのでそのままほっぽり出した。

帰り道でまた口説かれてもタマラン。


「そっか、じゃあ今日はありがと」

「ういっス、一つ貸しっスよ?」

「ああ、分かった」


そう言ってにこやかに笑うと彼女も微笑んでくれた。

明日は再試験だが、よく眠れそうだ。

いや~書けた書けた。割と良い感じに青春になってきたんですがギャグ何処行ったコレ。

勿論書きますけど、今回は真面目に行きたかったのでサーセン。

良い感じに速水ちゃんが可愛い感じになってきました。次回は合宿でも書くか。

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