天照大御神様とステータス確認
ストック無しで書き続けて定期更新は思った以上に難しいですね。
2017/6/7
ちょっとリアルで予定外の事態が起こり余裕がありませんでした。
ついでに全然筆が進まず、納得の行く展開が書けていないため次どうするか悩んでいます。
とりあえずこの話の一部表現を微妙に変更しました話の展開には全く影響ありません。
「あの、質問が有ります。あなたの名前と、この世界に今いた理由を教えていただけませんか?」
「うん?あぁそうか、説明しておらんかったな。妾は日本において、天照大御神と呼ばれておる。今日ここにおるのは、丁度今月のはじめから、『天界』・『地獄界』・『狭間の世界』・『神界』・『冥界』等の世界を順番やメンバーなどはばらばらじゃが複数の神々達で視察して回っておって、昨日から偶々この『狭間の世界』を視察しておったからじゃ。
で今日、地球の日本であの様な爆発事故が起きた故、事態の収拾がてら密かに、しかし公的理由で堂々と、神々の皆がそれぞれ別々の場所を、現場検証的視察を行っておる。つまり先程までの裁定も視察の仕事の一貫じゃな。
さて、余計な仕事で話が大分それてしもうた、話を本題に戻すぞ。そもそも妾がこの部屋に来るきっかけとなった大音響は何が起こって鳴った音じゃ?」
私の質問に答えた天照様が、ようやく話を本題に戻して質問し、それに副隊長さんが返答しました。
「その騒音の原因は、そこの桜の樹と祠がこの部屋へ実体化した事による物です。」
「は?桜の樹と祠じゃと。あれか。何故そんなものがこの部屋に顕現した?」
「どうやらその理由に彼女透理殿が関わっているらしく、その事を全く理解出来ていない隊長と透理殿の対立が騒音後の騒ぎになります。」
「ふむ。透理、あの桜の樹と祠にお主がどう関わっておるのか説明せよ。」
「はい。まず、あの樹と祠が初めに現れたのは大王の説明中で、私の周囲に見え始めました。その時は実体もなく触れず向こう側が透けて見えていました。その後、私に気が付いた方達が私の事を覚えている間は、あの樹と祠に気が付く事が出来ておられる様子でした。ずっと実体がなく、私がその場を離れてもそこに映像だけあり続けたのですが、先程恐らくは、私が神越者の称号を得た影響でしょうかそこに実体化しました。又その実体化と同時に私の、ステータスとよんでいいのでしょうか、が一部変更されました。」
「ほう、具体的にステータスがどう変更された?」
これでようやく私のステータスに関する話に持ってこれました。バグってる状態なのでほとんど解らないのですがわかる部分だけでもいろいろおかしいので質問したい事があったのです。でも口頭では分かりにくいでしょうね、ならば。
「口頭で説明よりは見てもらった方がいいでしょう。そこの真実を写す鏡のモニタに表示させてよろしいか?」
「良いじゃろう写してみよ。」
「はい。っと、これです。」
許可を獲たのでさっそく真実の鏡モニタと自分の前の机の端末にステータスを表示するよう設定し、机にある個人認証端末に手を置きます。
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名前:影無 透理
性別:女
年齢:15(享年15)
種族:人間(?***?)
状態:死亡(桜突然変異体寄生予定)
職業:高校生
Lv.22
HP :0/825 *********
MP:330/**30*********
能力値 ▽
必要無いため本来は未計測
*********
*********
*********
*********
*********
*********
生前の罪科
*************************** 建造物不法侵入***件 *************
生前の功績
******* 応急処置による人命救助 6件 ********件*******************************
スキル
【一般常識『日本』】【言語理解『日本語・英国語・独国語(少)』】【****EX】【****EX】【*****】【存在感知?】【*****】【***********************************************************************
称号
【影無一族の虚無姫】【超越者】【紅茶愛飲家の極み】【神様に忘却されしもの】【限定特化型神越者】
所持持ち物
+ 学校指定の鞄
ノートパソコン PCの充電器 メモ帳 スマートフォン 祠※(内容物 自身の遺骨 &御神体分霊予定) 桜の樹※
※特記事項あり
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「これはまた見事なまでにめちゃくちゃじゃの。」
そう言いつつ天照様はモニタの内容を確認していきました。そして皆が興味あったらしく、修理作業員の方達も手を止めて私に許可を求めつつモニタの前に集まり閲覧し始めました。
:
しばらくして一通り閲覧した天照様は、まず一緒になって見ていた作業員達を注意すると共に、鳥居の修理状況について質問し始めました。
「ふむとりあえず一通りは閲覧した。いろいろ思うところもあるがその前にじゃ。
作業員の者達、本人が自分から見せたとはいえ、その様にあまりじろじろ人のステータスを覗き見るのはマナー違反じゃぞ。それからお主等に確認じゃ、現在の鳥居の修理状況はどうなっておる、具体的にいつ頃直りそうか見通しはあるか?」
「はい。現在の修理状況は30%程度完了しています。ただ、残りの部分の修理には材料や機材を天界等から取り寄せる必要がありますし、すぐに用意出来ない物もあります。そのため、本日はこれ以上の修理はもうほとんど出来ません。又、材料や機材が届いてもそこからの調整に時間がかかります。それと今回壊れた部分以外の物もメンテナンスの必要がありますから、全体的な修理メンテナンスが終了するまで数日かかる見通しです。
ですから透理殿には、申し訳ありませんがまだ数日はこの狭間の世界へ留まっていただく事になります。」
「そうか、仕方無いの。なら作業員等は仕事にかたがついた者から今日はあがってよい。
透理、すまんがそういう訳でお主の行き先はすぐには決まらん。鳥居が直るまでは、今から用意させる仮眠室と、この審判の間を中心とした周辺にて好きに滞在していてくれ。危険な所もあるので、できるだけ案内役を連れておいた方がいいとは思うがの。
さて、ではお主のステータスについてじゃ。もっと詳細に見たかったがそれは鳥居が直ったら見に来るとしよう。大王だけでは判断に困るかもしれん事柄もありそうじゃしの。まずは上から順番にいこう、名前年齢性別この辺はいい問題は種族よな。人間 まではよいがその後の()は何じゃ、これが表示されたのはいつじゃ?」
「桜の樹が顕現した時ですね。まぁ文字化けがひどく何もわかりませんが。」
「そうじゃな。で次の状態じゃが、死亡これは当然じゃ。その後の部分も同じ時に表示されたと思ってよいよな。気になるのは〔予定〕になっている事じゃ。本来そんな表示のされ方はせん。恐らくはそこに関係する部分が特記事項などであろうな。
まぁよい後じゃ、次の職業もよい。レベルは、ふむ地球という環境と日本である事を考慮しても、15歳女子高生としては高いのう。日本における15才女子高生の平均はだいたい16〜17程度で体育会系の部活をしている者で平均18程度じゃ。つまりお主は日本の20才の女性と同程度のレベルはあることになる。どんな生活しておったんじゃか気になってくるのう、まぁ詮索はよそう。
HPはわかるじゃろ、昔はこんな表示ではなかったんじゃがの。テレビゲーム等が流行りだした頃から表示が変わりだして、今ではほとんどこういった表示になっておるの。その辺は次のMPやら能力値の部分辺りもそうじゃな。
で、HPはだいたい40才頃までは 〔 年齢×レベル×基礎値×0.25 〕 で計算できる。それ以降は年齢と共に下がっていくのが普通じゃが、いつまでこの計算が当てはまるか等は個人差がある。基礎値は産まれた時の値で、最後の0.25はその人の生き方や生活習慣などで変化する。お主は恐らく基礎値は10じゃろ、それで825となる。平均的な値じゃな。
MPは魔力量になる訳じゃが、通常地球には魔力が流れておらん事になっておる…現在はな。昔は一応あったんじゃが、人々が必要とせんために無くなっていった。だが、素質だけで言えば地球の人々は異世界や異次元世界の下手な星々の者達より優秀じゃ。基本的な計算はHPと似たようなものじゃ。まぁお主は超越者であり神越者ともなった故に、相当に高くなっておるじゃろうな。
能力値は書かれておるように本来は計測せんがお主がいじって計測しようとしたらしいの。因みにもし計測出来ておれば身長や体重、スリーサイズまで全て公開してしまう所だったぞ。」
「ひっ!?」
それは嫌です!!
「ふふふふ、良いものが見れた。
罪科や功績は文字化けが多すぎてわからんが、お主は何をやっておるのじゃ、見えておる所だけでもめちゃくちゃぞ。不法侵入多数、内4件でその結果として人命救助に繋がってはおるが、場所が問題で その後2件では補導されておるではないか!?
後はわからんの。次はスキルじゃ。日本じゃからかなり知識が豊富に獲られ教育がしっかりしておるがゆえスキルは多くなりがちじゃが、それにしても多そうじゃの。しかしお主、イギリス語とドイツ語が話せるトリリンガルなのか。」
「ドイツ語は話せると言える程ではないですけど、一応勉強中でした。英国語は出来ます。正直米国は嫌いなので、学校の講義では米国語ではなく全て英国語で解答してました。どっちも英語だろとか思った人が多そうですが、違うんです!!固有名詞の呼び方とかニュアンスとかいろいろと。まぁそれが原因で成績評価を下げられたりしましたが、きちんと教師を論破して認めさせましたが。
スキルに関しては他はわかりませんから次の称号ですが、ここは全部見えてますから見たそのままですね。この称号のコメント欄は誰が書いてるんですか?書いた方を一発殴らせてほしいのですが。」
「うむ気持ちはわかるが教える事は出来んな。しかしまた面白い称号を持っておるな。一族特化の称号を上位に高め、結果超越者となり、遂には神にも通用させるに至るか。さすがよな。で、紅茶が好きなのか、日本人として珍しい部類じゃの。それにしても15才にして極みとかはまりすぎじゃろ。あ〜お主そんなに恥ずかしいのか顔が真っ赤じゃぞ♪」
「ほっといて下さい(///ω///)」
「でこれが亡くなった時の所持品か?これはまた、お主学校からの帰りに事故に巻き込まれたんじゃよな?何でノートパソコン何ぞ持っておる?学校の鞄の中も学校と関係無いもの多くないか?」
「そうですか?まぁ私は何処で何をしていても基本気付かれませんからね。授業中とかパソコンやスマホ触り放題ですよね。それに自分でいろいろ調べ物とかして、国立図書館の禁書庫の蔵書完全読破している私には学校の授業とか、簡単すぎますからね。まぁさすがに全てを記憶は出来ていませんが、ヤバそうな物や気持ち悪いの以外のデータは全てパソコンの中にコピーしてありますし。」
「こらこら、さらっと犯罪告白するな。
その件は全て判別してからになる故、置いておくとして、これで祠と桜の樹がお主の物で間違いはない事が証明されたの。それにしても、自分の遺骨入りの祠はともかく、御神体分霊入り予定とはどういう事じゃろうな。普通遺骨入りの祠に入っておるのはお地蔵様とか言われとる石像じゃろ?これも何ぞ訳ありっぽいの。その辺も含めた特記事項じゃろうか。まぁこれ以上はわからんしこのくらいにしておこうかと思うのじゃが。先程後回しにした〔予定〕という表記についてじゃ、〔予定〕である以上は今はまだそうなっておらんが、これからそうなるという事じゃろ、しかしお主は死んでおるから取り付く先はほぼ間違いなくお主の遺体であろう。それではすぐにお主を現世地球へ送ると、桜の樹が同時に二ヶ所に状態違いで存在する事になり、因果等がおかしくなる。じゃからお主はもしかすると現世地球へは再転生させられんかもしれんの。」
「な!?…わざわざ召還しておきながら無視、やっと気付かせたのに待機させられ忘却されて、それが原因で取り付かれたら約束した事を無しにされる。私ってそこまでの事をされる程現世での行いが悪かったんでしょうか?それとも神様って最低なゲスなんですか?」
「すまん落ち着け。話を最後まで聞いてから判断せよ。現世の地球へは転生させられんかもしれんがその場合は、地球以外、異世界や異次元世界の別の星に転生させる事は出来る。お主の魂のカルマがどのようになっておるのかは現状判断出来んが、最低でも天界や地獄界での魂の浄化・昇華の後、どこかの世界へ転生はさせる事になる。お主がどうしても転生を拒否するならば、この世界や天界、地獄界での仕事に着くことだって出来ん訳ではない。誰もそれを薦める事はせんがな。」
ちょっと切れかけてしまいました。しかし現世地球への転生は実はそんなに望んでいる訳でも無いんですよね。大王が自分達の都合で転生させようとしていただけで、私は余り現世に未練も無いですからね。
そうなると、異世界かこの世界で働くかですか。うーん、どうなんでしょうか、あの閻魔大王や警備隊長のような上司の下で働きたくはないですからね。つまり私的には異世界転生を希望するべきですかね?まぁまだ詳しくはわかりませんから考えても仕方ないでしょうね。
「話がそれたが、お主のステータスを一通り閲覧と確認は終わったんじゃが、妾の考え通りならば、お主のスキルは妾にも、ここにいる皆にも通用するため明日にはほぼ全員がお主を忘れておるだろう。つまり鳥居の修理が終わりお主の行き先が決まるまでの間、お主は毎回自分の事を周りに説明する必要がでてくる。さすがにそれは面倒すぎるじゃろう。じゃからその対策としてこれを渡しておく。」
そう言って何かのエンブレムらしきものが入ったカードキーを作業員の一人から受け取り、同じくエンブレムの入った缶バッチと共に私に渡されました。
「そのバッチをつけていれば、妾の許可を得ている証となる。カードキーには、お主に与える許可の詳細と、お主のステータス、それから先程までのやり取りを入れさせておいた。それとそのカードキーは各部屋に入る時に使ってくれ、ある程度制限付としているがそのカードキーで入れる部屋は好きに見て回って良い。まぁ部屋にいる者達の指示には出来るだけ従ってくれ、でないと危険なこともあるのでな。
後は、そのバッチやカードキーを見たものにはお主がそれを渡された経緯を思い出させるように魔法が仕掛けてある。それがあれば面倒な手順を減らす事ができるじゃろう。」
「ありがとうございます。」
「礼はいらん。どうせ妾も忘れておるだろうから面倒かけるじゃろう。覚えておったら数日後鳥居の修理が終わった後で会おう。時間も遅くなってきたしここらで妾は立ち去るとしよう。警備の者達は誰か彼女の案内役をつけて後は通常業務に戻れ。それではの。」
そう言って天照様は立ち去って行きました。
その後、案内役に連れられ食堂のような場所でご飯を食べたあと仮眠室に案内された。そう驚く事に、死んでいる状態でもこの世界では関係なく、食事や睡眠は出来るらしい。まぁお腹が空いたり眠くなったりはしないのですが。
案内役の方は近くの部屋、別の仮眠室で待機しているらしく、様がある時は遠慮なく呼んでくれとのことです。
今は案内された仮眠室で今日の事を振り返っていました。食事の際などに聞いた話によると、この世界の時間も現世地球と同じ様に流れているらしい。それを聞いて私のステータスについて少し気になった事がありますが、これは数日後には判るでしょうしそれまではどうしょうもないでしょうから置いておく事にしましょう。さして重要な事でも無いですからね。
しかし学校帰りに知らない間に爆発事故に巻き込まれ、死んだ筈なのに食事したり、人?と会話したり、あげくは仮眠室へ案内されて寝ようとしているって、もうこれ全っ然死んだ実感わかないのですが。まぁ考えてもこれ以上何も分からず解決しないし、これから数日間暇になりそうですから考える時間や何か行動するには十分時間ありそうですから、とりあえず今日はもう休む事にしました。
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そして三時間後
《ポーン》
『新たな称号を得ました』
称号 【神様に忘却されしもの】
またですか!!
《ポーン》
『同じ称号を二つ得たので称号を統合します』
『称号 【神様に忘却されしもの】が変化し、称号 【神々に忘却されしもの】となりました』
名前以外に具体的に何が変わったのでしょうか。
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【神々に忘却されしもの】
文字通り神々、つまり複数の神様に自分の存在を忘却されたもの
この称号は人・無機物・有機物・等一切問わない。等しく神々に忘れられるとつく称号。
当然余り名誉とはいえない。
〈忘却した神様一覧〉
閻魔大王 天照大御神
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どうやら忘却した神様の一覧が見れるようになったらしいですね。しかし、天照様はご自身の予想通りに私の事を忘却されたのですね。これはもう仕方無いのでしょうか。
しかしここまで来たら、このまま次の転生をさせて貰っても意味が無い気がしてきますね。かなり上位におられるはずの神の一柱の方が忘却する程ですから、転生先の親も周りも皆が私を忘却するでしょう。鳥居が直った後、きちんと測定し直し、無事神々に判定してもらえる事が出来ればその時に相談する事にしましょう。多分ですが私から動かないと、全く解決しないのでしょうね。
はぁ( -。-) =3 神様ってもっと有能かと思っていたのですが案外普通の人間と変わらないのですね。がっかりです。
さすがに仕事の合間の気分転換で書き続けるには、時間がかかりますから、大幅に更新速度が落ちると思います。
まぁこの話、誰にも何処にも紹介してませんからどれくらいの方が読んで下さっているのか知りませんが。
もし読んで下さっている奇特な方がいるならすいませんが、次は何時更新出来るかわかりません。