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死神始めました。  作者: 一版 仁
異世界で死神に…!?
8/11

魔王再び

GW入ったと思ってだらだらしてたらもう終わっていた…。


「あ、そうそう、忘れてたんだけどさぁ、一年前ってどういうことなの…」

肝心なことを忘れていた。死んでから一年が経過しているということだ。

再生に時間がかかったのだろうか?それともこの世界では普通なのだろうか。

気になる…

「それについては俺が話そう。」

後ろで声がしたのでびっくりした。

相変わらず、後ろから声をかけられるのは慣れない…。

誰だよ…と思いながら振り返ると

そこには大きくマントを翻した魔王の姿があった。

「なんだ魔王か…。って、えぇええぇ!?」

「む?なぜ貴様は俺のことを初めて見た人のような目で見ているんだ?」

突然自分のことを『俺』という魔王がでてきたので、気が動転している。

さっき一人称『私』だったろーが!いきなりどうした。イメチェンか…?

いや…よく考えろ…。ここにいる魔物の話の中に不自然なあったような…

「あー…思い出した…。おい、そこの魔物。」

「はい、…なんか私に対する態度がだんだん悪くなってません?で、ご用件は?」

「お前の話の中でさぁ、魔王が魂を探す話あったじゃん?」

「ほう、そこまで話したのか。俺から語ってもよかったんだがな。俺の武勇伝、もう一回聞かせてやろうか?」

「ちょっと魔王様は黙っててください。」

「さっきから魔王魔王と呼び捨てにしていたから気にしていたが、やっと様をつけるようになったか。えらいぞ。えらいえらい。」

さすがに魔王なので『様』を付けた方がいいかと思ったが

結構鬱陶しかったので、呼び捨てにすることにした。

「黙れ魔王」

「え…(´・ω・`)」

おっと、つい黙れといってしまった。魔王があっちの方で壁に寄りかかって泣いてるようにみえるが、きっと違うだろう。放っておこう。

「魔物、さっき言ったこと聞いてたか?」

「はい、魔王様が魂を探しに行くところですね。で、その話のどの辺でしょうか。」

「その話の、魔王が誰かと話してるとこだよ。誰なんだよそいつは。」

「魔王さまです。」

「は?」

意味がわからない…。どういうことだよ…。

「魔王が魔王と話していたのか?」

「詳しくいうと、魔王と旧魔王が話していたということです。」

「?????」

「魔王様の体には二つの命があるってことです。」

「あー…なるほd…ふぁ!?」

なんだかんだで一年間の話を聞けないタケル君。

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