現代からの転落(物理)
いや、なんかすごいグダグダ…ですね(´-ω-`)
あ、キャラクターの顔なんかはご想像にお任せします…
二人の間には微妙な空気が漂っていた。
「(…やべぇ…自殺するのはわかったけどどう反応すればいいんだッ!)」
「(あぁ…どうしよう、自殺するって言っちゃった…どうしよう…)」
しばし沈黙、そして
「さ、さっさと帰りなさいよ!(そうだ、こういう場面は開きなおってむしろ強気でいこう!)いまから自殺するんだから!」
「(え!?なんか怒られた!とにかく自殺は止めないと…このままじゃマズイ)」
「お、おいっ、とりあえずここで自殺するのはやめろ。」
なんとか言い放ったが、聞く耳を持たず、睨んでくる。
「おい、もう一回言うぞ、ここで自殺はやめろ。」
「なに?止めてくれるの?どうせならもう少しイケメンに止められたかったなぁ…イケメンじゃなくてこんな地味で眠そうな目をした人に止められるなんて…」
さりげなく毒を吐いてきた少女に少し腹がたった。
「ん?なにか勘違いをしているようだからもう一回言うぞ?《ここで》自殺はやめろ。」
言ってやった。
「?」
全く分からない。と言っているかのように首をかしげてきた。この子は意外に物分かりが悪いらしい。
「一から説明するぞ、お前がここで自殺するとしよう、まあ警察はくるよな、警察はなぁ、他殺の可能性も考えるわけだ。」
「するとどうだ、毎日この屋上に来てる俺が真っ先に疑われるじゃないかッ!つまりだな、自殺自体は止めないから、ここで自殺することだけはやめてくれって言ってるんだが。」
「………」
少女はしばらくポカーンとしていた。そしてどんどん顔が怒りの赤に染まっていく。
「とんでもないクズね!あんたみたいなクズは警察に捕まっちゃえばいいのよ!今すぐにとび降りてやるわ!」
「やめろおおおおおおお!!!!!俺の人生が終わる!」
健は少女の腕を掴み必死に止めようとした。
「話して!もう死ぬしかないのよ!だって私…」
「いや、死ぬ理由とか話さなくていーから!聞きたくねぇし!ていうかどうでもいいわ!!!」
「ほんっっっとクズね!あんた!すこしくらいきいてくれてもいいじゃない!大体あんたみたいな地味な人間目立たないし、誰も毎日屋上にいるなんて知ってるわけないじゃない!」
「いや、いるし!担任の先生とか…あと、他には………」
他には…いなかった。
「結局一人しかいないじゃない!えーと?山田太郎さん?」
少し笑いをこらえたような表情で言ってきた。イラッときた。
「いくら俺が影薄くて地味だからってその名前はねーわ!俺の名前は斉藤健だ!さいとう たける!」
「知らないわよ!」
ふと足元をみるといつの間にかフェンスを越えており、足を踏み外せば、落ちそうだった。
「とにかく!私は自殺するから!腕離して!」
少女は健の腕を剥がそうと暴れだした。
「おいっ!そんな暴れたら…」
「「あっ…」」
見ると、少女の体はもう空中にあった。
健は少女の腕を握っていたため、健の体も空中になげだされようとしていた。
健は即座に振り向き、フェンスを掴もうとしたが、残念ながらフェンスにはあと数センチ届かなかった。
そのまま二人は地面に落ちていった。
健は頭に強い痛みが走るとともに意識が消えた。
異世界転生始まるよー!
(´-ω-`)ノシ