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ゴンドールの大陸  作者: 芹沢 まの
第二章
31/88

ローラとの夕食

 無事公務を終え、功績を挙げたキースの隊はバッシュから勲章を与えられた。彼は今回の功績に対し、誰よりも驚き、誰よりも喜んでいた。そしてそれぞれに報奨金も少しずつ貰えた。

 アーロンにとっては勲章より、そっちの方が喜ばしかった。


―――リンに何か買ってやろう。


 アーロンはそう思いながら、1人穏やかに微笑んだ。



 その頃、同じように公務を終えたグレイスはアルベルトの迎えを受けていた。話は既に届いているらしい。グレイスの無事な姿を認めると、アルベルトは「グレイス~!」と駆け寄って来た。

 大男の情けない様子にグレイスはやれやれとため息をついた。


「お前、海賊に会ったって聞いて肝が冷えたぞ!無茶するなって言ってるのに…!」


 グレイスの両肩を掴んでアルベルトは訴える。グレイスはそれを振り払いながら「言っとくけど」と口を開く。


「今後、公務に護衛を付けるのやめてよね!周りにおかしく思われるわよ!今日だって、アーロン・アルフォードに”どうしてあんただけバルジーの鎧を使ってるんだ”って聞かれちゃったのよ!」

「あぁ~…バレたか…」


 グレイスは額に手を当てて頭痛を抑えつつ「当たり前でしょ…」と呟いた。そして顔を上げて腕を組むと、ふとその瞳に真摯な光を宿す。


「鎧の素材を聞いてみたけど”知らない”って言われたわ。もちろん本当かどうかは怪しいけど」

「嘘だろうな。あいつが弱味も無く、人のために動くとは思えない」


 アルベルトは断言して苦笑した。


「腕は確かだわ。2人とも。それに頭もいい。兵士にしておくの、勿体無いかもしれないわよ」

「そう簡単に信用するな。2人ともいまいち出所がはっきりしないんだ。バルジーも公爵もそのへんは歯切れが悪い。面白い2人だが、しばらくは様子見だ」


 アルベルトの言葉にグレイスは「そうね」と同意した。


「また会ってみるつもりよ。今度はアーロン・アルフォードにも」


 アルベルトは不愉快そうに顔をしかめる。


「……何のために?」

「手合わせしてもらうの」


 にっこり微笑んだグレイスの表情に、アルベルトはさらに顔を険しくさせた。


「2人の腕は今日充分わかったんだろ?!」

「いいじゃない、興味あるんだから!近衛騎士隊の隊員じゃ、全然稽古にならないのよ!」

「だったら俺が相手してやる」

「結構です」


 グレイスに冷たく断わられ、アルベルトは眉を下げた。


「なんでだよ!!!」

「もう、鬱陶しい!!放っておいて!!」


 グレイスはそう叫ぶと、明らかに哀しげなアルベルトを置いてさっさと去って行った。


 ◆


 その頃、リンは授業を終えて帰り支度に取り掛かっていた。


「…リン」


 不意に隣から声をかけられ、リンの心臓は大きな音を立てた。話しかけてきたのは、ルイだった。最近ルイのことは変に意識してしまっているのが自分でも分かる。

 リンは頑張って平静を装い、「なに?」と返した。

 ルイの青い瞳真っ直ぐリンを映している。


「来月なんだけど、俺誕生日なんだ。それでお休みの日に家でお祝いしてもらうんだけど…」


 そう言って少し間をおくと、「リンも招待したくて」と続ける。


「あ、そ、そっか!」


 硬くならないよう気を付けようとすると、なおさらぎこちなくなる。リンは声を上ずらせつつ「楽しそうだねっ。あの、是非!」と応えた。


「よかった」


 ルイがほっとしたように笑顔になる。まともに見てられなくて、目を逸らした。リンの耳に、ルイの声が届く。


「……その時に、ちゃんと話したいことがあるから」


 心臓がまた激しく跳ねた。

 ルイから目を逸らしていても、彼の視線が自分にあたっているのが感じられて息苦しくなる。声が出せないリンに、ルイは「それじゃ、また近くなったら言うね」と話を締めた。

 ルイは満足したようで、自分の荷物と剣を持つと「じゃぁ、また明日!」と声をかけ、軽快な足取りで去っていった。

 リンはルイが去った後も、しばらく心臓の鼓動が落ち着かずに、1人大きく深呼吸を繰り返していた。


 ◆


 そんなある日の夜、アーロンとリンの住む家にお客さんがやって来た。

 アーロンから前に聞いていた通り、女の人とその妹さんが夕食を食べに来たのだ。リンは仕事帰りのアーロンと一緒に来た2人に早速挨拶した。


「はじめまして。リンです。兄がいつもお世話になっています」


 そう言って礼儀正しく頭を下げる。アーロンの苦笑が隣から聞こえた。

 お姉さんの方が「はじめまして。私はローラ・ワイルダーっていうの。上級兵士付きの侍女としてお仕事していて、こちらこそお兄さんにはお世話になっているのよ」と微笑んだ。

 そして後ろに隠れている妹さんを振り返り「この子はキャリー。13歳になったばかりなの」と紹介する。


「私と同じ歳です!」


 リンが即座に言うと、アーロンが「え、お前12歳だろ」と口を挟む。


「もうすぐ13歳だもん」

「へぇー!いつ??」


 そんな会話を始めた兄妹を見て、ローラがきょとんとする。


「アーロン、妹さんの誕生日、忘れちゃったの…?」


 ローラの素朴な疑問に、アーロンとリンはそろって硬直した。



 アーロンが夕食の支度のために炊事場に立つと、ローラもその隣へとやって来た。


「お手伝いさせてね」

「ありがとう…」


 隣に立つローラの気配に、アーロンの胸が高鳴る。並んで料理にとりかかっているとまるで夫婦のようだと、勝手な妄想が膨らんだ。

 ローラは手際良く下ごしらえを進めてくれた。仕事でも家でも常日頃やっていることで、流石に手が慣れているようだ。おかげで準備は捗った。

 居間からはキャリーとリンが話をしている声が聞こえてくる。

 最初は緊張気味だったキャリーも、リンに話しかけられているうちに笑顔を見せてくれるようになっていた。


「本当にありがとうね、アーロン。キャリー、久し振りに楽しそう」


 野菜を切りながらローラが言う。アーロンは「良かった」と応えた。ローラがこんなに近くに居るのは久し振りなので、自然と緊張してしまう。


「リンちゃん、とっても感じのいい子ね」

「うん、いい子だよ」


 アーロンが何気なく返すと、「仲良いんだ。そんな風に素直に褒めれる関係、素敵ね」と言われた。

 兄妹というものは素直に褒めあったりしないものなのだろうか。一人っ子のアーロンにはよく分からない。

 作業をしながら、ふとアーロンは隣のローラを盗み見た。

 ローラはいつものように髪は首の後ろでひとつに纏められている。白い綺麗なうなじがすぐそばに見えて、アーロンは慌てて目を逸らした。



 4人で夕食を囲むのはにぎやかで、とても楽しかった。

 アーロンとリンの会話を聞きながらローラが笑う。「アーロンって、妹さん相手だとよくしゃべるんだ」と意外そうに言われてしまった。

 キャリーもあまり積極的に話はしないが、楽しそうに笑っている。緊張は解けているようだった。


「そういえば…」


 ローラはふとリンに目を向けた。


「リンちゃんは学校行ってるのよね。楽しい?」


 リンも事情を承知しているので、”学校”の話題はなんとなく避けていた。ローラの方から持ちかけられたことに少し戸惑いつつ「はい。楽しいです」と返す。

 キャリーは目を伏せて、黙々と食事を続ける。やはりあまり楽しい話題ではない気がした。


「問題とか、ない?」


 ローラが重ねて問いかける。その漠然とした問いに対し、リンは無難に「問題は…、ないです」と答えた。


「いいわね…」


 ローラがふっと哀しげに微笑んだ。キャリーは相変わらず何も言わない。その場には少しの間、気まずい沈黙が流れた。


「キャリーも、うちの学校に来たらいいのに…」


 不意にリンが独り言のように呟いた。リンの何気ない言葉に、アーロンはハッとしたように顔を上げる。


「それ、いいかもしれない!」


 突然声を上げたアーロンに、ローラもキャリーも驚いたようだった。言ったリンも、きょとんとしている。


「王都に引っ越してくるって言ってたじゃん?リンの学校王都にあるんだ。リンも居るから、安心して通えるよ」


 アーロンの言いたいことを理解し、リンも身を乗り出した。


「そうだよ、そうだよ!」


 名案に沸く2人を前に、ローラはまた哀しげに顔を曇らせ、ゆっくりと首を振った。


「今すぐはとても……」


 そう言って口をつぐむ。

 先を聞かなくても、彼女の言いたいことをアーロンはよく分かっていた。学校に入るには入学金がいる。引越しも必要な今、それを用意できる余裕はないのだろう。

 侍女として働く彼女の経済力では、なおさらに…。


「もしよかったら、入学金とか俺に出させてくれない?」


 アーロンはとっさにそう言っていた。ローラが驚いたように目を見開く。

 アーロンとしてはバルジーにもらった報酬もまだ残ってるし、思いがけず”上級兵士”という待遇のいい仕事につけたおかげで給料もいい。その上リンが居るからということで毎日真っ直ぐ家に帰るため、酒や遊びで散財することも無い。そんな状態なのでアリステア時代とはうって変わり、日毎順調にお金は貯まっている。

 とくに使う予定もないままに。


「だめよ…!」


 ローラは慌てて首を横に振った。


「そこまでしてもらえない…!」

「受け取れないなら、”借す”って形でもいいよ。いつでも、少しずつでも、余裕ができたときに返してくれればいい」


 ローラが困ったように口をつぐんで目を伏せた。迷っているのだろう。


「学校に行けるのは、今しかないよ」


 アーロンの言葉に、ローラが顔を上げた。その目が、アーロンの真剣な瞳と出会う。


「ローラの気持ちは、俺、嫌というほど分かる。だから、俺にできることがあるなら、力になりたいんだ。これは、きみのためじゃなくて、俺のためかもしれない」


 キャリーが茫然としてアーロンを見詰めている。ふとローラの気持ちを伺うように目を向けた。

 ローラの目に涙が浮かんだ。それを隠すように顔を伏せる。それでも隠し切れずに、机の上に雫がひとつ、こぼれて落ちた。


「姉さん…」


 キャリーが気遣うように声をかける。ローラは涙を拭くと、顔を上げた。心配そうなキャリーに「大丈夫」と笑顔を見せ、その目を改めてアーロンに向ける。

 そして頭を下げた。


「……お願い…します」


 その言葉に、リンの顔がぱぁっと輝いた。隣のアーロンを振り仰ぐ。

 アーロンはローラに目を向けたまま、穏やかな微笑みを浮かべていた。



 その後、夕食会はまた明るさを取り戻し、遅くなるまで続いた。流石にそろそろと腰を上げる頃には、キャリーとリンはすっかり打ち解け、別れを惜しむ程になっていた。

 ローラとキャリーを送り出した後、アーロンは「楽しかったな」とリンに声をかけた。

 リンはにっこり微笑んで「うん」と返す。


「なんか飲もうか」


 言いながら居間に戻ろうと歩き出したアーロンの背中に、不意にリンが抱きついてきた。

 アーロンは足を止めて目を丸くする。リンがそういうことをするのは初めてで、驚きつつ振り返った。リンはアーロンの背中にぴったりと頬を寄せている。


「アーロン…大好き」


 リンが言った。素直で真っ直ぐな言葉に、胸が温まる。

 アーロンはふっと笑みを漏らすと、「ありがと」と返し、自分のお腹に回されているリンの手に触れた。

 そんな温もりは久し振りだと思いながら。



 その後、ローラとキャリーは予定通り王都に引っ越してきた。そしてキャリーは無事リンと同じ学校に入学することが決まった。

 面接にはアーロンも付き添って行き、その場で入学金を払った。

 そして初日には、リンと待ち合わせして一緒に行ったようだった。



 そんなある日、バッシュと話をしていたキースが戻ってくるなりアーロンを呼んだ。そして、「お前、今夜時間あるか?」と問いかけた。


「今夜って?」

「夕食後に城の訓練場に戻って来い。例の近衛騎士隊のグレイスからお呼びがかかった」


 キースの言葉にアーロンは「はぁ?!」と不満の声を上げた。


「妹が家に居るんだよ!」

「…何歳?」

「12だけど?」


 キースは呆れたように苦笑する。


「子供じゃないんだから大丈夫だろ」


 アーロンは顔をしかめた。


「近衛隊長ならまだ分かるけど、なんであの女に呼び出されて出て行かないといけないんだよっ」

「前に頼まれたんだ。今度はお前も一緒にって」

「俺の知らないところで話をまとめるな!」


 アーロンはまだ納得がいかなそうだったが、キースは「なら、隊長命令だ」と言って背を向けた。

 出た。職権乱用だ。

 アーロンは歯ぎしりしながら、去っていくキースの背中を睨みつけていた。



 渋々だったが、アーロンは仕事の後一度家に戻ると、夕食を食べつつリンに事情を説明した。

 リンは「子供じゃないんだからお留守番くらいできるよ」と、キースと同じことを言う。

 アーロンは夕食を食べ終わると、また家を出た。

 

 城の訓練場は夜だけあって静かだった。そこに2人の影が見える。キースとグレイスは先に手合わせを始めているようだった。近寄りながら2人を観察する。

 騎士隊長に贔屓されてるし、仕事に護衛を引き連れてくるし、お姫様気取りのいけ好かない騎士だと思っていたが、剣の腕は悪くない。キースが女性と剣を交えているという図もなんだか新鮮だった。

 アーロンが現れたのに気付き、2人はどちらからともなく手を止めた。グレイスが微笑みかける。


「こんばんは」


 アーロンは言いながら、軽く頭を下げた。


「来てくれて有難う。ごめんなさい、妹さんが居るなんて知らなくて。こういうことはもう今後は無いから、今日だけつきあってね」


 グレイスの言葉にアーロンは「いや、大丈夫です」と一応言っておいた。キースが剣を納めて「それじゃ、代わろう」と一歩下がった。

 アーロンはグレイスの前に立つと、「お願いします」と頭を下げる。グレイスも同じように「お願いします」と返した。



「すごく楽しかった。とてもためになったわ」


 ひとしきり手合わせを終えた後、グレイスは嬉しそうにそう言った。


「そうかな?近衛騎士隊の騎士の方が、相手としていいような気もするけど」


 騎士の地位は家系によって簡単に得ることができる場合もあるが、王家直属の近衛騎士隊は間違いなく精鋭集団だ。稽古の相手として不足があるはずはない。

 アーロンの言葉にグレイスは「そうでもないのよ」と眉を下げて笑った。

 キースは一歩下がった場所で2人の会話を聞いている。


「あなたは、何故兵士になったの?」


 突然そう聞かれ、アーロンは目を瞬いた。


「いや…他にできることないし」


 その答えに、キースは内心で苦笑した。自分と全く同じ答えである。


「そう…」


 グレイスはあの時と同じように、少し寂しげにそう呟いただけだった。話が終わると、アーロンはキースを振り返る。


「悪いけど、俺、先に帰る。妹が待ってるから」

「あぁ」

「そうね、どうもありがとう」


 アーロンは「それじゃ」と挨拶し、2人に背を向けて去っていった。走っていく姿に一刻も早く戻りたい意志が伺える。それを見送って、グレイスはふっと微笑んだ。


「いい男ね」


 そう呟いたグレイスにちらりと目を遣り、キースは薄く笑みを浮かべる。


「あいつに対するそういう評価は、初めて聞いた」

「そう?」


 意外そうな声を洩らし、グレイスはキースを振り向いた。


「あなたもそう思ってるでしょ?」


 キースは思わず苦笑する。


「そう言われたのも初めてだ」

「間違ってないと思うけど」


 キースは何も応えなかった。ただ黙って、アーロンの去った後に目を戻す。もう彼の姿はそこには見えなかった。2人の間に束の間沈黙が訪れる。


「騎士の最大の幸せは…」


 不意にグレイスが囁くように言った。


「忠誠を誓うに値する主君に出会えることかもしれない」


 キースの静かな瞳が彼女を映す。グレイスはどこか遠くを見つめながら、淡々と語った。


「そして、もう1つの幸せはきっと、絶対の信頼と尊敬に値する仲間に出会えることだわ」


 グレイスはそう言って、紫色の瞳をキースに向けた。そして柔らかく微笑みを浮かべる。


「あなたにとっては彼がそうなんだと、この前の公務で感じたの」


 キースは何も言わない。ただ黙ってグレイスの言葉に耳を傾けている。


「梯子に乗る者を1人選べと言った時、あなたは迷わず彼を選んだ。そして海賊を相手にする間、一度も彼を見なかった。彼がそこを護り切ると、信じているんだと思ったわ」


 夜の風がキースの髪を軽く揺らした。キースまた視線を宙に戻し、その冷たさを気にするように微かに目を細める。


「あいつは……自分の大きさを知らない」


 キースの声は小さくて、まるで独り言のように零れた。けれども静かな訓練場で、その声ははっきりとグレイスの耳に届いていた。


「底知れないものを感じる。この先どれほど大きくなるか予想もつかない。けれども負けたくはない。俺が、あいつの超えられない壁であり続けたい」


 強い意志の光がその青い瞳に一瞬閃いたように見えた。


「彼の存在がもしかしたら、この先あなたが剣を持ち続ける理由になるかもしれないわ。彼が追って来る限り、あなたは歩みを止めずにいられる。……失ったものもあったかもしれないけど、ちゃんと得るものもあったのね」


 グレイスはふと、キースの金色の髪に舞い降りた小さな葉の欠片に気付いた。それを取ろうと彼の傍に近寄り、何気なく手を延ばす。

 その指が髪に触れた瞬間、キースの青い瞳がグレイスを捉えた。

 一瞬時が止まったように、2人は見詰め合った。


「ごめんなさい…」


 近くで見たせいだろうか。キースの目がいつもとどこか違って見えて、グレイスは戸惑いながら手を退いた。


「木の葉が、ついていたから…」


 キースは何も応えなかった。

 ただ黙ってグレイスを見詰めている。

 先に目を逸らしたのはグレイスだった。やがてキースの視線も彼女から外れ、遠くへ戻る。

 二人の間に再び開いた距離はどこか不自然で、夜風がそれを埋めるように吹き流れていた。

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