2012年設定 九十九
【九十九】
強い思いが形になったもの。第二の自分、自分の心と同義。
形や能力は、想いや性格に左右される。
九十九を具現化できるのはわずかだが、稀に知らない一般人でも、自分でも制御できない感情が九十九となって暴走することがある。
<ツクモを手に入れるまで>
登場人物達は自分たちが抱えていた闇、大きな壁にぶつかる。と、もうひとりの自分が現れる。
もうひとりの自分は、本物に語りかけ「認めたくない自分」や「感情」をさらけだしていく。
=九十九の発生 九十九に食われるか、自分との一騎打ち!
もうひとりの自分に打ち勝つ、あるいは「認めたくない自分」を受け入れると、
ようやく「九十九使い」になれる。
『もうひとりの自分』は九十九に変化する。
自分に打ち勝つ、あるいは認めたくない自分を受け入れることができないと、もうひとりの自分は化け物に姿を変え、本物に成り代わるため喰らおうとする。
[蛍の場合]
もうひとりの自分が「他人は利用するもの」などと語りかけ、蛍も賛同する。
この時、もうひとりの自分が少しずつ姿を変えていくが、蛍は「九十九使いへの変化」=パワーアップだと勘違いする。
ある日、姫魅と蛍が喧嘩をする。蛍の独りよがりが強くなり、もうひとりの自分が化け物に変化する。
化け物が蛍を喰らおうとして、襲ってくる。
それにあらがえない自分の弱さに気付く。
化け物に追い詰められた蛍の前に、颯爽と現れる姫魅と慰鶴。
姫魅と仲直りをして、蛍が仲間の意味に気づき
「ひとりで強くなる必要はない。あなたにも私にも仲間がいるもの」
蛍の言葉を受けて、化け物が九十九(味方)に変化する。
[九十九の例外]
宵狐の協力魔法=九十九は、正確には完全な九十九でない。
「憎しみ」に呑まれる寸前、怪物になる寸前のもうひとりの自分をコントロールしている。
→まだ九十九との戦いを終えていない状態
サラマットの場合も同じく。
もうひとりの自分(悪ツクモ)とサラマットがお互いを必要とすることで、状態を維持している。
イチは本物の自分を食べた、もうひとりの自分。
感情の塊のようなもので、暴走しているところをサンに助けられた。
サンから離れると不安定になり怪物になるため、サンの家に居候している。
(これで文句は言えまい、フロハミよ)
SPITZはまさにツクモ(もう一人の自分、自分の闇)に食われた集団。
アイカも王位継承のプレッシャーに負け、闇に呑まれる。
月香も、家族が居ない寂しい自分に呑まれ
シスターもきっと色々何かに呑まれた。
宵狐は一族が殺された恨みから力を求め、ツクモに呑まれかけているが
姫魅への想いで留まっている。
ツクモは悪にも善にもなる。
どちらにしても、強い想いに傾いた場合強い魔力となる。