第5話 独白
20年くらい前に核戦争があった前後の話はこんな感じだ、コロニーに避難した後は僕が避難したコロニーが大きくて設備もとても整っていたこともあって僕と兄は核の後遺症もほぼ無く今も生きられてるが、父や母は核の後遺症でもう死んでいる……父は10年くらい前に……母は核戦争がおこった1〜2年後に……。
話は変わるが僕がコロニーに避難できたのは父と兄が優秀な技術者だったからだ……そんな父の子供であり、兄の弟だから、いい教育を受けられたけど組織維持にあまり必要のない人間とその子供はコロニーに入れずにろくに食べれる動物や植物を育てられない地上で暮らしていかないといけないし僕が今暮らしているコロニーより設備とかが劣るコロニーがどんな状態かよくわからない……なにせこのコロニーは国有数とはいえないが県で有数の設備が整っているといってもいいくらいにこのコロニーは設備が整っているからな……。
また話は変わるが核戦争に関しては世間的に認知され始めたのは西暦何年頃だと思う?少なくとも世界的に核戦争についての話が現実味を帯びだしたのは……たしかキューバ危機の頃だったんじゃないかな?
キューバ危機ってのは1962年10月頃〜1962年11月頃に起きたソ連?だったか?がキューバっていう国に核ミサイルの基地を建設しようとして、そのことが発覚して起こった一連の騒動だったかな?
………まぁ個人的にはあんな危険物を自国周辺に設置されそうになったらあんな対応をするのも理解できる話だよね……なにせこの世界は核戦争のせいで人類の大半が死滅したんだからね……。
話を戻そう、そんなソ連の行動に対してアメリカ合衆国は戦時国際法を適用解釈して、カリブ海のキューバ海域近辺の公海上に設定された海上封鎖線に向けて航行するソ連の貨物船に対して、海上臨検を実施した。
ちなみにだが海上臨検っていうのは、公海を航海中の軍艦が海賊行為や奴隷取引などの違法行為を行っている船舶を発見した場合に行う警察行動だ。
うん……このアメリカの行動は仕方がないとは思うが……まぁいい、とにかく公海について簡単にではあるが説明する、公海とは特定の国家の主権に属さない、全ての国が自由で平等に使用できる海……だったはず、ちなみにだが公海と排他的経済水域がどう違うのかというと排他的経済水域とは、沿岸国が天然資源の探査や開発それから海洋の科学的調査や海洋環境の保護などを行うことができる水域……らしいな……まぁ僕は記憶にある限り一度も海なんて見たことがないんだけどね……まぁこんな急に世界になってしまったんだから仕方といえば仕方とは思うが……話を戻すが、排他的経済水域の範囲は領海……また話が変わるが領海とは海岸線から海側へ約22kmで、これは1982年に採択された国連海洋法条約で決められたもの……らしい……なぜ僕が事実上もう意味をなさない国際条約を詳細に覚えているかは……突っ込まないでほしい……まぁとにかく話を戻すが領海ってのは海面だけではなく領空や海底その下の地下資源も沿岸国の主権が及んでいるらしい、それから外国船が沿岸国の領海を航行する場合、航行する領海の沿岸国の法律に従う必要があるらしい。話を戻すが排他的経済水域の範囲は海岸線から約370kmまでの海域らしい……、この排他的経済水域は1982年の海洋に関する国際連合条約で定められていて、海の憲法とも呼ばれていたらしい。もしも排他的経済水域が複数の国で重なった場合、国連海洋法条約では、当事国同士で交渉して境界を画定することになっているらしい……。それでは最後にわかりづらいかもしれないが公海と排他的経済水域の違いを大雑把に説明しようと思う。排他的経済水域とは沿岸国が漁業や資源開発を行えるが、外国船の航行は自由にできる場所で、公海はどこの国のものでもない海を指す。
だいぶ話がそれてしまったから話を戻させてもらう……さっきまで話していた話は……え〜と……たしか、アメリカが海上臨検をしたってところまでだったね……この警察行動はたしか、国連海洋法条約第110条に、外国船舶が国籍を有していないという疑いがある場合の臨検も認められる……だったか?
とにかく、僕は別に国連海洋法条約に詳しいわけではないからあまり正確なことは言えないが……船舶検査とは各国の国内法に基づいて洋上の積載貨物とかを調べる措置らしい……船舶の検査のことを検船と呼ぶらしく、検船をしてくれる会社のことを検船会社というらしい。
ようはキューバ危機とはソ連がキューバに核ミサイルの基地を建設していることが発覚してアメリカ合衆国がカリブ海のキューバ海域近辺の公海上に設定された海上封鎖線に向けて航行するソ連の貨物船に対して、海上臨検を実施したことにより、アメリカとソ連の間で緊張が高まり核戦争寸前にまでなった一連の出来事らしい。
まぁとにかく、こんなに昔から核の危険性が周知されていたのに人類は……まぁこんなことを今更言っても仕方がないとは思うが人類は核戦争によって大勢の人々を殺して地球上は荒廃してしまった……運良くなのかなんなのか、人類は宇宙にもコロニーを作れるような技術力を持っていたから、荒廃したこの地球においてもなんとか生存できているが……僕が住んでいた地域は爆風とかはあまりこなかったから直接的な死体は見なかったが……核戦争が起きた後の地球はさながら地獄のような場所に変貌したらしい……いや……今もちゃんとしたコロニー以外の場所は地獄みたいな状況なんだろうか?僕はこのコロニーに避難してから外に出たことが無いから外が今、どんな状況かはわからないが、本当に思う……なぜ人類は核戦争なんて馬鹿なことをしまったのだろう……と…。




