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ファーストコンタクト狂騒曲  作者: 九束
少年とエルフさんの逃避行 ~世界樹温泉逗留記~

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置き菓子リテイクと作り置き

そんなわけで部屋のキッチンで口直しの置き菓子つくりと、ついでにお昼ご飯用の仕込みをしちゃおう。

食材はエルフさんの船の倉庫から自動ドローンが運んできており、とりあえず数日分の食材は食品庫に搬入済み。


とりあえずは簡単なお菓子を3品程度と、お昼御飯用の作り置き副菜を2品程度でいいかな。

そんなに凝ったものを作ると時間がかかっちゃうから工程が少ない簡単なものがいいよね。


「うーん」

うん。決めた。

お菓子はずんだどら焼きと芋羊羹と柿プリン、作り置きの副菜は小松菜の煮びたしとレンコンのきんぴらにしよう。


そんな感じにレシピを考える僕の後ろではエルフさんがきょろきょろと食材や僕を見て挙動不審に行ったり来たり。

「エルフさん。可愛いんだけどすごく邪魔」

「はい!大人しくしてます!」

ぴしっと手を上げて答えるエルフさん。


小学生かな? 小学生なのは僕なんだけど。

まぁいいや、気を取り直してさっそく料理を開始。


とりあえず茹でが必要な品物が2品ほどあるので、お湯を用意。

お鍋を2つ用意してコンロにかける。少し弱火にして時間調整。


レンコンは半月切りに、サツマイモは1センチくらいの輪切りにする。

レンコンは5ミリくらいが好みなので僕はそれくらいの厚さで切る。

もちろんレンコンもサツマイモもピーラーで皮をむくのは忘れずに。


そしたらレンコンとサツマイモをそれぞれお酢を入れた水と普通の水に晒し、あく抜き。

これはそれぞれ10分、15分かかるので一旦ボウルに放置する。


次にすぐに食べれるものを作ろう。

うん、『ずんだどら焼き』だね。


ボウルにホットケーキミックスと卵、はちみつ、みりんを入れて泡だて器でよく混ぜる。

ホットプレートを用意して、温めたらお玉半分ずつくらいの量で生地を注ぎ、弱火で3分ほど焼く。


その間に具材つくり。

冷凍枝豆をボウルに移して水にさらし、解凍する。

さやと薄皮をとったらフードプロセッサーに入れ少し撹拌。


お、生地の片面がいい感じになるので具材づくりを中断し生地を裏返す。


具材つくり再開。


フードプロセッサーのはんごろしになっている枝豆に砂糖と少々の塩を加えたらまた撹拌。

なめらかになったらずんだ餡の完成。


ちょっと多めに作って保管しておくといろいろなずんだ菓子に使えて便利。

ゴムベラでフードプロセッサーから丁寧にずんだ餡を取り出し、タッパーに入れる。


「……少年ー味見したいわっ味見!」

エルフさんがキラキラした目でこちらを見てくる。

子供かな? 子供は僕なんだけど?


「ちょっと待ってね……うん。美味しい。はい、エルフさん」

ヘラについたずんだ餡を少し指ですくい味見をしてちゃんと美味しいことを確認してからエルフさんにヘラごと渡す。


「ん-……美味しいっ!枝豆のつぶつぶ食感にやさしい甘みが最高~~♪」

ヘラについたずんだ餡をそのままあむあむと食べるエルフさん。

普通に行儀が悪い絵面なのに、容姿がいいので妙にかわいらしさが上回る。


そして耳もぴくぴく動いている。

嬉しい時とか感情が高ぶったとき、エルフさんって耳が動くよね。


ピピピピ。


タイマーが鳴り生地の方も完成。

フライ返しでホットプレートから取り出し、粗熱をとる。


粗熱をとっている間にもう一品。柿プリンを作る。

こちらはもっと工程は少なく簡単にできるよ。

まず柿のヘタの少し下を包丁で水平に切ってヘタの部分を蓋にできるようにする。

実の部分は中をくりぬき、ヘタの部分と一緒に一旦トレーに置く。


くり抜いた柿の果実部分は、その半分程度の量の牛乳と一緒になめらかになるまでミキサーで撹拌。

撹拌した液体を実の部分に戻し、牛乳分が入らないのでその分は小さ目のカップに入れる。

数時間程度冷蔵庫で冷やせばとろとろ触感と柿のやさしい風味が癖になる『柿プリン』の完成。


次に粗熱が取れたカステラ生地にずんだんを挟めば『ずんだどら焼き』も完成。


つぎはお昼用の副菜。


あらかじめ沸かしておいた熱湯で油揚げを油抜きし、細切りにする。

残ったお湯で小松菜を湯で、水切りをしたら頬切りにした油揚げと一緒にガラスタッパーに。

もう一つ小鍋を用意して白だしに水、砂糖、しょうゆ少々を火にかけ沸騰したら味見皿に少し取る。

「うん。これで良しと」

じゃあこれをそのままガラスタッパーにダバー。

キッチンの上で自然に冷えるまで放置したら冷蔵庫に入れて冷やせば作り置き一品目の『小松菜の煮びたし』完成。


「ねぇねぇ、これの味見は?」

「味しみてないからまだあんまり美味しくないよ?」

「お出汁だけでも!」

「しょうがないなぁ……」

タッパーのお出汁を少しだけスプーンで味見皿に取り分けエルフさんに渡す。


「甘ウマー」

気に入ったみたいで何より。


さて、次は『レンコンのきんぴら』。

お酢入りの水に晒したレンコンをざるに移し、水気をとる。


フライパンにごま油をたらし、中火で熱する。ごま油の香りが立ってきたらレンコンと種を取った赤唐辛子を入れて軽く炒める。

レンコンが透き通ってきたら醤油、酒、砂糖、みりん、うま味調味料を混ぜたたれを回しかけまた炒め、てりっとしてきたらフライパンからガラスタッパーに移して『レンコンのきんぴら』完成。


あとは『芋羊羹(いもようかん)』。これはサツマイモを蒸すのにちょっと時間がかかる。

蒸し器で大体15分くらいかな。


待っている間に出来上がったずんだどら焼きを食べよう。


「エルフさんー蒸し器の様子見ながら食べたいから、ずんだどら焼きと湯呑み茶碗をダイニングテーブルに持ってってくれる?」

「オッケー!」

僕の言葉に待ってましたとばかりに無駄に無駄のない最短動作でお皿に載ったどら焼きが乗ったお皿と湯呑み茶碗を持っていくエルフさん。


そんなエルフさんを見ながら、僕は余った熱湯を急須に淹れてほうじ茶を沸かす。

ローストされた甘い香りが注ぎ口から立ち上った。

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