3/7
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のパーカッションパートのオーディションはどのようにおこなわれたのか? ③
たとえば、トランペットのオーディションは決められたパートを全員が演奏するのだから、その優劣はハッキリする。
だが、パーカッションパートはこの方法は非常に難しい。
もちろん、マリンバ(木琴)やグロッケン(鉄琴)はその方式が取れる。
だが、打楽器の多くでそれをやるのは難しいように思える。
たとえば、シンバル。
ひとりずつに「ジャーン」とやらせて一番を選び出すのはなかなかの作業だろう。
そもそもこのパートは楽譜通りに演奏すると、演奏するより休む時間が長くなる。
この時点でオーディションの難しさを感じさせるのだが、これは序の口といえるだろう。
なぜなら、他のパートは最初から楽器が固定されているのに対し、パーカッションパートは少なくても七つの楽器があるのだから。