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「やっぱりここに居た。アイツら最後までアンタの事隠して死んでいったのよ?お仲間意識が強くて結構、結構。」
「……うっ。仲間、意識等ではない、わ!お嬢様の為よ!!」
「お嬢様って誰の事ぉ??あぁ、そこに居る元お嬢様の事かしら??」
「あ、なた達は、奥様に、お嬢様に……侯爵家に忠義はないの!?」
「忠義ぃぃ~?そんなんで満たされる訳ないでしょ?あの女が居なくなったからやっと幸せになれるのよ?ジェイド様が死んじゃったのは残念だけど、私を見てくれないならしょうがないわよね?そこの元お嬢様だって、目の色以外はあの女そのものじゃない。将来同じ妾になるって?冗談じゃない、早く死んで欲しいわ」
『マリー!マリー!私の事はいいから逃げて!お願いよ、マリー!』
力を振り絞ってそう叫んでも、指先1つ動かせない私ではなんの役にも立たない
「お嬢様!必ずマリーは助けに参ります!お嬢様、必ず諦めないで下さい!奥様も、旦那様も、侯爵家のみんなだってお嬢様のお側におります!ですから必ずっ……っお……嬢……さ……」
『……っいやぁぁぁっ!マリーぃぃぃ!!』
私は一生忘れないだろう。
マリーの背中に剣を突き立てたロッテとサリーの顔を
私に最後まで手を伸ばし続けたマリーの全てを
私を助ける為にマリーを隠して犠牲になったとゆう侯爵家の皆を
私を慈しみ愛してくれたお母様とお父様を
全てを失った私は、色の無い世界でただギリギリで生かされ続けていくとしても