新しいがいっぱいです
「始まりの街」
メッセージが出ると同時に目の前に中世の街並みが広がった。
周りを見渡すと噴水や掲示板があり、ここが街の中心であることがわかった。
道行く人はヒューマン、エルフ、ドワーフ、ゴブリンなど多種多様だ。
初めての光景に真尋は感動を覚えた。
ふと、噴水の後ろにある看板に目が行く。
近づいて読んでみると、
←商業区 →製造区 ↑城下街 ↓娯楽街
と書かれてある。
所持金に目をやると100ゴールドと書かれている。
(冒険の準備のために少し商業区に寄っていこう。)
看板から左に歩いてみる。
少し歩くとアイテム屋や武器屋などがずらりと並んでいる。
(とりあえず気になったアイテム屋に入ってみよう。)
チリンチリーン
「はーい いらっしゃい。
ここはポーション専門店。
うちの商品はどれも安いわよ。」
入るとすぐ店主であろうおばさんに告げられた。
どの商品もガラス瓶に液体が入っておりポーションしか置いていないことがわかった。
「おばさん。HPを回復するポーションをください。」
そう告げると店主のおばさんはすぐに、
「エリクサーポーションならその赤いポーションさ。」
と指をさして答えてくれた。
値段を見ると50Gと書かれてある。
(今の値段だと買えて2本…
ただ1本買ったとして50Gで武器防具が買えるとは思えない。
他に欲しいものもないし、これを2本買っても良さそうかな。)
真尋は少し考え、ポーションを2本買った。
「毎度あり〜」
店主のおばさんの言葉をよそに真尋は店を出た。