遠久の音
「今度からはCUP言語は使用禁止ね。わかったかしら?」
「はい。」
兎鯽がCUP言語に憧れて雑に真似をして、ミスをしたのでベチトスから使用禁止が言い渡されてしまった。兎鯽がしょんぼりしていると、大学の敷地外から懐かしい音が聞こえてきた。
「この曲って埼玉県のゆるキャラの曲だったわよね。兎鯽は元埼玉県民だから分かるでしょ?」
「歌えるよ。ってかなんでここでこの曲が聞こえるんだ?ここは地下の遮音室のはず……」
「あー。あれかしら。」
ベチトスがPCを指さす。
「嘘だァ。ってほんとだ。ここからこの部屋に音が出てる。メールに……アンリアルからだ。どれ。『兎鯽もCUP言語使えるのね!流石!今度CUP言語で書かれるソースコードの改良化の方法について意見が欲しいわ!返信くださいm(_ _)m』だって?」
「詰みね。諦めたら?というか何故かバレてるわね。」
「いや。頑張る。小六以降お久だけど努力でどうにかする!」
「それを負けフラグって言うのよ兎鯽。というかCUP言語のソースコード改良ってどういう意味なのかしら?」
「そりゃあ処理数を減らして処理速度向上だろ?」
「いや、この言い方だったら兎鯽の言うものとCUP言語を書きやすくするって意味にも取れるわよね?」
「成程ね。でもアンリアルは自分以外でもCUP言語使える人がいる。って思ってるからそれは無いだろうね。天才の悪い所出てるから、アンリアルには。」
テレ玉君の歌が着信音なのかアンリアルのお茶目なのかは真偽不明だそう(ベチトス談)