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春樹との関係が変わったのは去年の11月9日のことだった。この日、久々にバレー部で集まろうとなったのだ。


当時短大生だった私は、授業が終わって急いで居酒屋に向かった。居酒屋につき、通された個室には懐かしいメンバーがたくさんいた。


私は梨央の隣に座って、近くのメンバーと談笑した。高校を卒業して就職した人、大学に進んだ人と進路は様々で話を聞くのがすごく楽しかった記憶がある。


いっつもより早いペースでお酒を飲んでしまった私は酔ってしまった。とは言っても、ちゃんと歩ける程度には意識があった。


「じゃー、みんな気をつけて帰れよ!」

「またな!」


明日も平日なので21時にはお開きとなり、各々帰路につき始める。外に出ると酔いが少し覚めてきたため、一人で帰れるか心配する梨央に大丈夫だから、と言ってアパートに向かう。居酒屋からアパートまで歩いて帰れる距離なのはありがたかった。


のんびり歩いていると、後ろから川崎!と私を呼ぶ声が聞こえ、振り返ると春樹がいた。


「あれ、大澤くんどうしたの?帰る方向こっちだっけ?」


「あー、うん、そう。だから途中まで送るよ。」


そう言って私の隣を歩き出した大澤君。方向同じだったっけ?と考えていると、なあ、と大澤君に声をかけられた。


なに?と返すと、川崎って俺のこと好きなの?と唐突に聞かれた。突然のこと過ぎて頭が回らず、思わずうん、と言ってしまった。


「大澤君さえ良ければ、私と付き合ってほしいです。」

酔っていたのもあり、もう勢いに任せて言ってしまえ!と思い、告白した。


大澤君は私の手をとると、そのまま歩き出した。私はされるがままの状態でついていった。


10分ほど歩くと、お洒落なマンションについた。2階まで階段で上がり、201号室の玄関を開けると大澤君は私を押し込んだ。


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