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第36話 アイズが見た物

並々ならぬ覚悟で避難訓練に挑む悪の組織の面々。


ボスは屋上の扉に手を掛け、避難訓練をスタートさせる。


そして、話は少し前に遡る。

宇宙人、部下、光の魔法少女の戦闘によって、その場からエスケープしたアイズと人質の幼馴染は薄暗い地下通路を歩いていた。


宇宙人からテレパシーで自分の務めを聞いたアイズは、地下通路を人質の幼馴染の歩幅に合わせて歩いていた。


「これじゃあ、部下ちゃんにあっくんの昔の写真渡せなくなっちゃうなぁ。」


残念そうな声色で呟く人質の幼馴染。

そんな幼馴染の想いを汲み取り、アイズは話しかける。


「スマホの中に、何か写真は残っていたりしませんか?もし、可能であればメールアドレス等を教えていただいて後から写真をいただく、なんてこともできますよ。」


アイズは優しい笑顔を作る。

そっか!と人質の幼馴染も笑顔になる。


「あっくんの写真とかなかったかなぁ〜?」


幼馴染は、スマホを取り出してアルバムを探す。

しかし、やはり昔の幼馴染。ボスに関連する写真は持ち合わせていなかった。


「それじゃ、メールアドレスの登録をお願いしてもいい?」


幼馴染はアイズに尋ねる。

アイズは快諾して、幼馴染のメールアドレスを登録した。


いつでも連絡していいからね。えへへと笑いながら幼馴染はアイズに語りかける。


アイズも少し照れて、ありがとうございますと返す。


その後、人質の幼馴染は昔のボスの話をした。

そして、アイズも自分の身の上と悪の組織の話をした。


2人とも快適な時間を過ごし、いよいよ地下通路の出口に到着する。


「それじゃ、アイズちゃん。ここまでありがとうね。」


幼馴染は感謝の言葉をアイズに伝え、あっくんの写真も送るからね!と付け加えた。


「こちらこそ、楽しかったです。」


ありがとうございます。とアイズも幼馴染に返す。


それじゃ。と人質の幼馴染は手を振り、陽光が眩しい外の世界に足を踏み出していく。


その後ろ姿に少しだけ寂しさを感じながら、アイズは、幼馴染が見えなくなるまで手を振る。


幼馴染が見えなくなると、また地下通路の方へ振り返りアジトに戻る。


少しだけいつもよりゆっくりな足取りで戻るアイズ。


長い長い地下通路を歩き、アジトに戻ってくる。

しかし、どこか様子がおかしい。


とにかく静かすぎる。たしかに、いつもアジトの中は静かではあるのだが、ここまで物音一つしないのはおかしい。


そんな風に感じたアイズは、すぐさまボスを探す。もしかしたら、このアジトに何か良くない事が起こったのかもしれない。


最悪の場合、博士に助けを求めようと決心し、アジト内を探索するアイズ。


しかし、どこにも誰もいない。

これはいよいよまずいことになってきた。

焦りを感じるアイズ。


アジト内にいなければ、外を探すしかないと急いで外へ飛び出すと、アイズの目にはとんでもない光景が映った。


そこには、アジト内の全員がいた。

しかし、立っている人間は一握りであった。


黒服の人間達は皆、一様に倒れている。

そして、その倒れた人間の群れの中心には、守るべき対象であるボスがいた。


ボスは、優しい表情をうかべる赤の魔法少女に乗っていた。

そう、まるでボスと赤の魔法少女はお馬さんごっこをしているようだった。


そして、ボスが倒れないようこれまた優しい表情でボスを支える部下。


そして、曇天の最中、彼らの真上だけは明るい青空が円形に広がっていた。


その円形の青空を指差しているのが宇宙人だった。宇宙人は、静かに目を瞑り満足そうな表情を浮かべている。


アイズはたまらず叫んだ。


「これは一体どういうことなんですかーー!?!?」

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