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第32話 宇宙人の略奪

魔法少女達との戦闘は、宇宙人の超能力による圧勝で幕を閉じようとしていた。


しかし、ボスがなんでも好きな物を与えるというボーナスに、宇宙人はボスを指定する。


それによって、渦巻く光と闇。半壊の洗濯室はカオスに包まれる。


「それは、聞き捨てならないなぁ。」


部下はゆっくりと、殺意にたぎった瞳を宇宙人の方に向ける。


宇宙人は、ゾクゾクとした様子で嬉しそうにボスに語りかける。


「でも、もうボスは私の物だもんね?」


ボスは、乾いた笑いを出す事しか出来なかった。

もうどうにでもなれと思い、宇宙人の問いに首を縦に振る。


そんな状況下でも、ボスの悪の組織の長たる頭脳は、いかに幼馴染を守るか考えていた。


しかし、そんな思考をかき消すかのように、激しく氷の砕け散る音がする。


「絶対に渡さないんだから...。」


赤の魔法少女が光の魔法少女に変貌を遂げる。

青の魔法少女も緑の魔法少女も歓声をあげた。


いよいよ八方塞がりになったボスが頼れるのはアイズだけだった。


とにかくアイズに近寄ろうとするボス。

その動きを見て、宇宙人はボスの袖を引っ張った。


そして、自身の顔をボスに近づける。


「大丈夫だよ、ボス。アイズと幼馴染ちゃんには私がテレパシーで伝えてある。幼馴染ちゃんは無事に家に帰れるよ。」


耳元で優しく囁かれた宇宙人の言葉に一安心するボス。


まぁでも、と宇宙人は笑いを堪えて言葉を紡ぐ。


「君が無事に帰れるかはわからないけどね。」


宇宙人の言葉に、一瞬で現実に引き戻されるボス。しかも、はたから見て、今の宇宙人とボスはどう見えているだろう?


さっきよりも格段に闇と光が強くなった洗濯室を眺めながら、ボスは視界の端でアイズと幼馴染が部屋から出ていくのを確認した。


幼馴染は、別れ際も可愛らしく手を振っていた。

また、会うかもわからないが、こんな偶然も悪くはないなと思いを馳せる間はボスには与えられなかった。


すぐさまボスとの距離を詰める部下。

宇宙人は、その部下の動きを抑制しようと、能力を行使する。


「おいおいおいおい!!強すぎるだろ!!」


宇宙人は楽しそうに部下の抵抗力について感想を述べる。


明らかにこの世の色ではない極彩色が部下が近づくたびに発されていく。


「私の事も忘れないでよ。」


光の魔法少女も、ボスの方に一歩一歩近付く。


「こんな力を2人分も受けなきゃダメなのかい!?」


宇宙人は最高潮のテンションで叫ぶ。

こんなにも楽しんでいる宇宙人を前にして、なんだか自分も楽しくなってしまうボス。


「安心しろよ、宇宙人。俺が側にいてやるからさ。」


ボスが宇宙人にウィンクした瞬間、光の魔法少女と部下のエネルギーが最高潮に達し、ボスが気づいた時には辺りが真っ白に包み込まれた。

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