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地理

アロガンス大陸に関する情報です。

一部、新作用の設定も入っているので、スールジア魔導王国が妙に詳しくなっています(笑)。

 惑星としては地球と同じ程度の大きさ。

 二つの大大陸(アロガンス大陸・バルバール大陸)と二つの小大陸、無数の島々からなる。


アロガンス大陸:

挿絵(By みてみん)


 北半球に位置する大陸。東西約5700km、南北約2700km、総面積1080万㎢、総人口約3340万人。

 中央に3000m級の山脈、ストラス山脈がある。ストラス山脈の周辺は荒野が広がるが、大陸の南側には豊かな草原地帯がある。


 百万人以上の人口を有する国家は9ヶ国。

 トーレス(Taurus)王国、アレミア(Alemia)帝国、ハイランド(Highland)連合王国、ヴィーニア(Vinia)王国、ゴイア(Goia)神国、マーリア(Magria)連邦、マシア(masia)共和国、スールジア(Sulzia)魔導王国、ベレシアン(Belethian)帝国


 基本的に大きな戦争は起きていない。

 これは迷宮を管理するために多くの兵力を割く必要があることと、魔人族が絶えず暗躍し、大国で内乱を起こしているため。



トーレス王国:

挿絵(By みてみん)

 アロガンス大陸南西部にある小国。東西約1000km、南北約800km、総面積46万㎢。王都はブルートン(Bruton)。人口約290万人(普人族172万、獣人族60万、エルフ40万、ドワーフ15万、鬼人族2万)。

 温暖な気候で豊かな森林に恵まれた国家。

 貿易海(トレード・オーシャン)に面し、東方の国々と国家と交易を行っているため、比較的裕福。


 西のベレシアン帝国とは国境を接しているものの、広大な原野が緩衝地帯となっていることから紛争は起きていない。一方の東側は大国アレミア帝国と国境紛争を起こしているが、北のハイランド連合王国と同盟を結び対抗している。


 普人族が人口の六割を占めるが、種族間の争いはほとんどない。獣人はシーカーやハンターとして迷宮都市や森林地帯に多く住んでいる。

 エルフはハイランド連合王国との国境付近の森に住み、積極的には交流していない。ドワーフは各都市に鍛冶師や兵士、シーカーとして分散して住んでいる。鬼人族のほとんどはシーカーやハンターとして迷宮の付近に住んでいる。


 森の中には管理されていない迷宮が多く存在し、絶えず魔物が街に流れてくる。軍がその対応に当たり、また、ハンターたちが森に入って魔物を狩っている。

 王都に近い迷宮都市グリーフには“無限迷宮”と呼ばれるグリーフ迷宮がある。

 他にも西のシカトリス市にスカール迷宮があり、ここにも千人以上のシーカーがいる。

 穀倉地帯であり、川沿いにブドウ畑が多くあることから、ビールとワインの生産が盛ん。また、野生の魔物が多いため、魔物肉料理も名物。


王国政府の組織:

 文官のトップは宰相。宰相の下に内務、外務、財務の三大臣(卿)がいる。内務卿は国内のインフラ整備、司法を担当。

 武官のトップは国王で、その下に白、赤、青、黒の騎士団がある。白騎士団は近衛騎士団として王都の防衛、赤騎士団は王国内の治安維持、青騎士団は海軍、黒騎士団がアレミア帝国との国境警備を担う。

 国王の直轄に宮廷書記官長、侍従長がいる。迷宮管理局長も国王直轄。



王都ブルートン:

挿絵(By みてみん)

 東西1キロ、南北1キロの円形で、周辺の農村を含めると、人口38000人となる、トーレス王国最大の都市。

 穀倉地帯で、近くにはセオール(Theor)川があり、川魚が名物。また、川沿いには多くのブドウ畑があり、ワインづくりも盛ん。

 港町ボスコム(Boscom)の海産物も届くため、食文化が発展し、多くの料理店が軒を連ねている。


 王宮は南西部の断崖部分にあり、非常に堅固。王宮の東に官庁街、その南が高級住宅街、街の南東地区が商業地区で、北部が平民街となっている。東に大きな広場イーストスクエアがあり、露天商で賑わっている。


 町の中央に五十メートル四方ほどの広場、“時計塔の広場”があり、その中心に高さ二十メートルほどの赤レンガの塔があり、頂部には大きな時計と鐘が設置されている。

 メインストリートは街の東西を貫く道だが、官庁街では王宮防衛のため、道幅が十メートルほどと狭く、蛇行している。


 商業地区のメインストリートに面した店は商社のような重厚な雰囲気のところもあるが、雑貨店や洋服店が多い。通りに面した側の窓にガラスが多く使われていることから華やかな感じを受ける。



迷宮都市グリーフ:

挿絵(By みてみん)

 東西300メートル、南北500メートルほどの都市。

 周辺の農村を加えると人口は8500人ほど。そのうち、迷宮を探索するシーカー1千人程度。

 迷宮は町の北側にあり、入口は高さ十メートルほどの城壁で囲まれている。城壁の中には迷宮管理局事務所と(ゲート)を管理する詰所があり、迷宮に入るシーカーたちの管理を行っている。

 城壁の外には守備隊の駐屯地があり、総勢1千名の王国騎士団が常時配備されている。そのうち、一個大隊三百名が城壁で魔物暴走に備え、他も定期的に迷宮に入って訓練を行っている。

 城壁の外にはシーカー相手の宿が多くあり、武具やアイテムを供給する店が並ぶ“探索者街(シーカータウン)”が広がっている。シーカータウンは無計画に拡張してできた街で、細い路地が迷路のようになっている。

 更にその南には迷宮から産出されたアイテムを売買する商業地区があり、多くの商人が訪れる。東側に大規模商店、西側に小規模商店が並び、西側は商店街の趣がある。


探索者の台所シーカーズ・ダイニング

 探索者街(シーカータウン)の中心部近くにあるビストロ風の料理店。外観は他の店舗と変わらないが、皿とフォーク、魚が描かれた看板が掛けられている。扉に店名が掛かれたプレートがある。

 中は明るく清潔。花瓶に花が飾られ、内装もおしゃれ。

 店主はカール・ダウナー。店員は彼の妻のマギー。忙しい時は近所の若い女性がウエイトレスとして働く。


ロス・アンド・ジン

 商業地区にある食事処。店主は伝説の料理人ジン・キタヤマの最後の弟子マシュー・ロス。王都ブルートンでやっていたが、グリーフに移転。和食をメインで出していたが、あまり受け入れられず、スパイスの利いた料理なども提供している。

 内装は和風で坪庭がある。一番奥のテーブルが半個室になっており、掛け軸や生け花が飾られている。


ドワーフの隠れ家ドワーフズ・ヒドゥン・バー

 シーカータウンにあるドワーフ御用達のバー。カウンターに十席、四掛けのボックス席が四つある。オーナーはエルフのライナス・アンダーウッド。従業員は若いエルフが三人。

 迷路のような路地を入った先の地下にあり、間接照明を多用した落ち着いた雰囲気のバー。ドワーフに合わせ、カウンターは低めでボックス席は広めになっている。

 ライナスが集めたウイスキーが五百種類ほどある。定休日はなく、年に一度ライナスがウイスキーの買い付けに行くときに休みがある。



商業都市フォーテスキュー:

 ブルートンの南東約300kmに位置する都市。人口33000人ほどとブルートンに次ぐ規模を誇る。ハイランド王国やアレミア帝国に通じる交通の要所であり、商業が盛ん。


貿易都市ウィスタウィック:

 ブルートンの南西約350kmに位置する都市。人口32000人ほどと王国第三の都市。貿易海に面しており、海上交易が盛ん。



ハイランド連合王国:

挿絵(By みてみん)

 アロガンス大陸中西部にある小国。東西約1300km、南北約1000km、総面積72万㎢。王都はナレスフォード(Knaresford)。人口約290万人(普人族155万、エルフ100万、獣人族13万、ドワーフ20万、鬼人族2万、竜人族6千)。


 標高が高く、国土の大半は深い森。

 エルフが多く住み、普人族と連合王国を形成している。

 海に面していない内陸国家であるが、大陸最大の川、バクリー河(長さ約2250km)がある。

 東のアレミア帝国の圧力を受け、トーレス王国と同盟を結んでいる。

 山岳地帯には鉄と石炭が豊富で、ドワーフたちが多く住んでいる。迷宮産のものには劣るものの、優秀な武器を作って輸出している。


 ドワーフが多いため、麦の蒸留酒の生産が盛ん。

 湖が多いことから淡水魚が名産で、大型の鱒やイワナを焼いた料理が名物。ナレスフォードが面する小バクリー湖、更に北の大バクリー湖が有名。


 南部は“サウスハイランド”と呼ばれるウイスキーの名産地。有名なところはヘストンベック(Hestonbeck)、ニューバリー(Newbury)、ハリング(Haling)。

 ナレスフォード周辺もウイスキーの産地だが、生産量は多いものの個性に乏しいという評価。


王都ナレスフォード:

 小バクリー湖の南の湖畔にある都市。人口約37000人だが、小バクリー湖北岸のエニールドック(Enildock)55000人、バクリー河近くのキトンフォード(Kitonford)22000人を合わせると十万人を超える経済圏を持つ大都市。

 豊かな土壌と豊富な水で農作物の生産量が多い。また、バクリー河を使った水運によって運ばれる食材により美食の町として有名。

 麦の生産が多く、蒸留酒も多く作られるが、連続蒸留器による大量生産が主流で、ドワーフには人気がない。キトンフォードのリトルバーン蒸留所はピーテッドウイスキーを生産し始めた。

 街の北にホテル・レイクサイドがある。このホテルはナレスフォードでも有数の高級ホテルで料理の質が高いことで有名。

挿絵(By みてみん)


サウスハイランド:

 バクリー河の南側の森林地帯を指すが、基本的にはウイスキーの産地名として認識される。

 有名な産地はヘストンベック(Hestonbeck)、ニューバリー(Newbury)、ハリング(Haling)、スタースカウマー(Stascomber)、カートン(Kirton)、フェンドゥエン(Fendowen)など。ハリング市のヘストンベック蒸留所はシェリーカスクで有名。


ウエストハイランド:

 ボスバリー河の豊かな水により良好な農地が多く、穀物の生産量が多い。また、北部ではワインも多く生産しており、白ワインが特産。穀物はポスルトン(Posleton)やスターストウ(Stastow)、ワインはテーディング(Tading)が有名。



スールジア魔導王国:

 アロガンス大陸東部にある中堅国。総面積120万㎢、総人口410万人(普人族84万、エルフ15万、ドワーフ100万、獣人族150万、鬼人族60万、その他1.5万)。王都はシャンドゥ(Shangdu)。

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 普人族の魔術師が統治する他民族国家。普人族であるが、その上位種である神人族(ハイヒューム)の特徴を持つ者を集めることで、ハイヒュームの復活を目指している。通常の普人族より寿命は長く、高位の魔術師の場合、500歳を超える者もいる。

 この国の普人族はすべて魔術の才能を持つ。魔術至上主義的な考え方を持つ者が多く、魔術の能力が低い者は重要な地位に就くことができない。


 魔導王国の指導者たちにとってはハイヒュームの復活こそが至上命題であり、その目的達成のために国家を運営していると言っても過言ではない。そのため、国家の運営に必要な財源を確保するために、特殊な才能を持つ者を優遇する政策となっている。

 そのため、人種的な差別はなく、魔術の才能がない獣人族やドワーフなども優遇されている。


 主な産業は武具、魔導具、魔導機械の生産で、そのためドワーフが多く住む。ドワーフたちを定住させるために酒の生産も盛んである。

 国内には多くの迷宮が存在し、そこで採取される金属類や魔力結晶が原材料となるため、獣人族や鬼人族のシーカーも多数いる。


 魔導具の生産で外貨を稼いでいるが、魔導具を使った戦闘は魔術を蔑ろにするとして、魔術至上主義者によって排斥されている。但し、従来の武器に魔術を纏わせるタイプの魔導具は認められており、魔剣などは排斥の対象とならない。魔術師の領分を犯す魔導具のみが排斥の対象となっている。

 迷宮を管理するのは迷宮管理庁


七賢者(セブンワイズ)

 スールジア魔導王国の魔術師の最高峰。魔人族を除けば、最高レベルの戦闘力を持つ集団。

 セブンワイズの構成メンバーはすべてヒュームの高位魔術師で、レベル600を超え、年齢も500歳を超えている。

 元素系の火、水、風、土、神聖魔術の光、暗黒魔術の闇、時空魔術の無の七人で、それぞれ赤、青、緑、茶、白、黒、灰色のローブと覆面を被り、ホンランリユセツアバイヘイヘウイと呼び合っている。

 設立の目的は災厄竜の復活時に抵抗できる戦力を揃えることで、そのためにハイヒュームとハイエルフの復活を目指している。研究の結果、ハイエルフはエルフとは別系統の種族と分かり、ここ200年ほどはハイヒュームの復活に力を入れている。

 スールジア魔導王国において、セブンワイズは国王よりも権威があるが、基本的には姿を現さず、上級貴族以外ではその存在すら怪しまれている。

 セブンワイズの下部組織として間者集団、天眼(ヘブンズアイ)があり、スールジア国内だけでなく、各国にも入り込んで情報収集を行っている。ヘブンズアイの間者の多くは獣人で、レベル300を超えている。

 魔王軍の存在には気づいているが、間者を潜入させることができず、実態についてはほとんど分かっていない。魔王軍もセブンワイズの存在を知っているが、四天王に比べても劣るほどの能力しかなく、無視している状況。


シャンドゥ:

 スールジア魔導王国の王都。人口は約8万人。

 大東海に面した港湾都市で、町の中央にシャンドゥ河が流れる。海上交易で栄え、大陸東部最大の商業都市でもある。

 街の北側に“魔術師通”という魔術関係の店が集まる地区があり、魔術所や魔導具店などが軒を連ねる。東側には職人街がある。

 王宮は街の西側にあり、官庁街と合わせて貴族街となっている。


挿絵(By みてみん)


王立魔導学院:

 王都シャンドゥから北に五百メートルほどの林の中にある。

 5年制で生徒は約900人。入学時は200人だが、徐々に淘汰され、最終的に2割程度減り、160人ほどしか卒業できない。

 12歳で入学し、16歳で卒業するのが一般的だが、入試に落ちた者が翌年受験することが多いため、年齢にはばらつきがある。

 全寮制の学校で学院の横に寮がある。

 1年では主に座学で、学年が上がるに従い、実技が増える。

 クラスは1学年7クラスで約30人。但し、特待生クラスは20人。


グリステート(Griestat):

 シャンドゥから直線で500kmほど北、街道を使うと700kmほどの場所にある人口は六千人ほどの辺境の町。(スタウセンバーグ(Stausenberg)まで約580km。そこから森の中を南下して120km)

 標高1000m級の山が連なるアルセニ山地の北部に位置し、標高500mの高地にある町で、迷宮と山地から取れる魔物の素材が主な産業。


 パーガトリー(煉獄)迷宮は一辺が800メートルほどで4台迷宮に次ぐ規模の迷宮。未だ最深部に到達していないが、800階層まである。


 シーカーは300人ほどで、400階層まで攻略済みだが、優秀なシーカーは旨味の少ないアンデッドとの戦いを嫌い、別の迷宮に移籍するため、攻略は停滞中。

 アルセニ山地に生息する野生の魔物が町の南側にある標高800mの山、グリード(強欲)山に入ってくるため、それを狙った狩人(ハンター)も500人と多い。但し、シーカーを兼ねていることが多いため、シーカーとハンターを合わせて600人ほどと言われている。

 シーカーやハンターのためのドワーフの武具店と魔導具店がある。



アルセニ山地:

 スールジア魔導王国の中央部を貫く山地。1000m級の山々が連なり、20とも50とも言われる迷宮があるため、多くの魔物が野生化して生息している。そのため、ラータルデン(Lartalden)峠を通る街道以外、人跡未踏の地となっている。

 グリステート周辺にはオークやオーガなどの人型や、サーベルタイガーやタイラントエイプなどの獣型の魔物が出没することが多い。稀に貴金属系のゴーレムが現れるため、多くのハンターが一攫千金を狙っている。

 東の端にグリード山があり、そこに鬼系の魔物が多く出る迷宮がある。そこからゴブリン、オーク、オーガ、トロールなどがグリステートに向かってくることが多い。

 西の中央部にあるベルレック(Belrech)には中規模のレントゥス迷宮がある。



アレミア帝国:

 アロガンス大陸中央部にある帝国。総面積290万㎢、帝都はドゥブリナ・スー(Dubrina Su)総人口1080万人(普人族546万、獣人族400万、ドワーフ100万、鬼人族30万、その他4万)。

 大陸の人口の三分の一を有する巨大国家。多民族国家であり、特に獣人族と鬼人族が独立運動を絶えず起こしていることから、政情は安定していない。そのため、国民の目を外に向ける必要があり、ハイランドやトーレス、ヴィーニアに侵略する機会を窺っている。



ヴィーニア王国:

 アロガンス大陸南東部にある中堅国。総面積96万㎢、王都はベルントゥンビア(Veruntumbia)。総人口510万人(普人族422万、獣人族50万、ドワーフ族30万、その他8万)。

 豊富な水と森林資源を持つ。アレミア帝国による圧迫を受けているものの、天然の要害と帝国の政情不安により、国境を守っている。



ゴイア神国:

 アロガンス大陸中央部にある小国。総面積64万㎢、首都はスキメージィ(Skhimazi)総人口93万人(普人族75万、鬼人族10万、獣人族5万、その他3万)。

 宗教国家であり、鎖国状態。貧しい土地であるため、面積の割に人口は少ない。

 人族至上主義の教義のため、国民は普人族のみ。鬼人族と獣人族は山間部にある迷宮探索者として例外的に居住が認められている。



マシア共和国:

 アロガンス大陸南東部にある小国。総面積19万㎢、首都はアーサロウゼン(Arsarausen)。総人口110万人(普人族59万、獣人族30万、ドワーフ族15万、その他6万)。

 温暖な気候と北の山岳地帯からの豊富な水により、稲作が盛ん。特にマーリア連邦との国境にあるハネスター(Hatnester)河、首都アーサロウゼン近くを流れるノローボウ(Norohbou)河、中部を流れるハディン(Hadign)河の下流域では多くの水田がある。

 比較的高地(標高約600m)にあるアーサロウゼンでは日本酒の醸造が行われている。特に中部高地(標高700~900m)にあるマーデュ(Murdu)、ユーレッタ(Ulleta)では良質な日本酒が作られている。

 また、豊かな漁場であるミスト湾に面しており、海産物が多く取れる。

 過去に日本人の流れ人が和食に近い料理と日本酒造りを広めたことから、名物になりつつある。

挿絵(By みてみん)



マーリア連邦:

 アロガンス大陸南東部にある小国。東西約900km、南北約900km、総面積41万㎢。王都はダイラリオン(Dyrourion)。人口約180万人(普人族125万、獣人族60万、ドワーフ15万、その他6万)。

 五つの小国(Enionia、Dunzelia、Nikilasusia、Phalyras、Aciamiagoro)が集まって作られた国家。

 スールジア魔導王国、ヴィーニア王国と国境を接しており、特にファリラス半島ではヴィーニア王国と国境付近で小競り合いが起きている。

 マシア共和国との国境にあるハネスター(Hatnester)河、マーリア連邦中央部を流れるリンセスヒル(Linceshil)河の下流域では稲作が盛ん。特にリンセスヒル河流域は温暖な気候で二期作も行われている。

 熱帯から亜熱帯の気候で発酵食品が多く存在し、港町バイライ(Bylai)では醤油が作られている。

 南洋に面したヘレナ(Herena)では鰹節の生産が行われている。

挿絵(By みてみん)



ベレシアン帝国:

 アロガンス大陸北部にある中堅国。総面積320万㎢、帝都はベロイガル(Beroigal)。総人口370万人(普人族135万、獣人族120万、鬼人族60万、ドワーフ50万、エルフ3万、竜人族2万、魔人族1万)。

 最大の面積を誇るが、荒れた土地が多く、どの国も手を出さないほど貧しい。東部域には獣人族が半独立状態で支配し、中部域の山岳地帯には鬼人族が領土を持つが、魔人族の隠れ里も存在する。

 西部域は比較的豊かで、普人族が多く住んでいる。


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