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歴史

千迷宮大陸シリーズの歴史を簡単にまとめています。

歴史:

 創造神により人族が生み出されたのは約5千年前。その後、人口を増やしていき、各地で国家が成立していった。

 大陸の中央部に位置するリブラ帝国が小国家を吸収し、1100年ほど前に大陸を統一。

 リブラ帝国は多種族国家であるため、選帝侯により皇帝が選ばれる連合国家で、初代皇帝には統一国家の基礎となった国家の魔人族(デーモロイド)の王が選ばれた。

 魔人族は非常に強力な種族であったため、迷宮を次々と攻略し、国力を増強させていった。

 統一歴百年を記念し、魔人族の皇帝は人族による大陸の完全統一というスローガンを掲げ、人族以外の知性を持つ魔物に対し宣戦を布告した。


 巨人、アンデッド、トレントなどを滅ぼし、更に最強の魔物、竜に挑んだ。

 竜は個体数が少なく、当初は各個撃破で順調に討伐していったが、最強の竜、“豪炎(インフェルノ)災厄竜(ディザスター)”で躓いた。

 災厄竜はレベル1000を超える半神(デミゴッド)といえる存在で、帝国の最強の戦士ですらレベル800に届いていない状況では、鎧袖一触で討伐軍は壊滅した。


 しかし、それだけでは終わらなかった。

 災厄竜は不遜にも自分に挑んできたリブラ帝国に対し懲罰を行った。

 帝都に急襲すると、栄華を誇った都は一夜にして灰燼と化した。更に討伐を主導したのが魔人族と知ると、徹底的に探し出し、匿う者を含め容赦なく焼き殺していく。

 魔人族はごく一部の弱い者を除き、この世界から消し去られた。


 更に討伐軍の主力であった神人族(ハイヒューム)神森人族(ハイエルフ)に対しても懲罰を行った。

 ハイヒュームは普人族(ヒューム)の上位種族で、千年近い寿命と膨大な魔力、頑健な肉体を持つ種族だが、災厄竜に対しては無力だった。

 都市を放棄し、山岳地帯に隠れたり、船で大陸から逃げ出したりしたが、都市を焼き払われた上で探し出されて殲滅された。

 迷宮に逃げ込んだ者が一番長生きをしたが、災厄竜は迷宮に流れ込む魔脈を絶つことで迷宮を消滅させ、地上に出ざるを得なくなったハイヒュームたちを殺していく。

 数が多かったハイヒュームはごく少数が生き残ったが、ヒュームとの混血で、種族としては完全に滅亡した。


 また、討伐軍に武具を提供した古小人族(エルダードワーフ)たちも標的となった。

 エルダードワーフは中央山脈地帯の地下に都市を持っていたが、災厄竜は魔脈を操作することで火山を作り出し、内部からエルダードワーフたちを蒸し焼きにして殲滅した。

 各地に派遣されていた小人族(ドワーフ)の鍛冶師たちは生き残ったものの、エルダードワーフと共に鍛冶の技術の多くが失われた。


 ハイエルフは自分たちの森に逃げ込んだ。そこには世界樹という巨大な神木があり、神の加護によって守られていた。しかし、災厄竜はその加護すら突破し、世界樹ごとハイエルフたちを焼き殺そうとした。

 ハイエルフたちは自分たちのせいで世界樹が焼かれることをよしとせず、災厄竜に自らの命と引き換えに世界樹を焼かないでほしいと懇願した。しかし、災厄竜はそれを聞き入れず、世界樹ごとハイエルフたちを焼き払おうとする。


 世界樹は世界の根幹をなす存在であり、それが失われるということは世界が崩壊するということだ。ハイエルフたちは自らの命と魔力のすべてを注ぎ込み、神に祈った。世界への介入を極力行わなかった神も世界樹が失われることを看過できなかった。

 ハイエルフの命によって引き起こされた奇跡により、災厄竜は大陸最大の迷宮に封じられた。これは神が滅することができない半神であったこともあるが、頑丈な迷宮の内部に封じることで永遠の孤独という苦痛を与えることも目的であった。


 デーモロイド、ハイヒューム、エルダードワーフ、ハイエルフという主要な種族を失った帝国は事実上崩壊した。生き残った人々が集まり、数百年の時を経て現在ある国家が成立した。


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