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ある兄妹の話

 キイキイとブランコがなる。農地の端にぽつんとあるそのブランコに少年と少女が腰をかけていた。足が地面から離れないようにゆらゆらと揺らしながら二人で話している。

「ねぇ、お兄ちゃん。やっぱり、おばぁちゃんが怖いのはイヤだなぁ。」

 少女が隣の少年に言う。

「イヤだよ。おばあちゃんは優しくなくちゃ。優しいおばあちゃんじゃなきゃ。」

「おじぃちゃんが悲しそうだもん。おじぃちゃんが悲しいのはイヤ。おじぃちゃんはとっても良い人だもん。」

 少女はガチャンとブランコの鎖を鳴らす。

「おじいちゃんが悲しむのはもっとイヤだよね。うん。おばあちゃんがおじいちゃんを悲しませるのはいけないことだよね。」

「そうだよ!人を悲しませちゃいけないんだよ!」

 少女は声を荒げる。少年は少女の方を見ずに空を、曇った空を見ている。

「……おばあちゃんに教えてあげないとねぇ。人を傷付けちゃあいけませんって。お母さんもいつも言ってるもん。」

「ママを悲しめる悪い子よりもおばぁちゃんは悪い子なの?」

 さっきまでとは違い、少女は小さくそう言った。

「うん、悪い子。だから、教えなきゃ。悪い子にはお仕置きがいるんだよ。お母さんも言ってるもん。」

 少年は少女を慰めるように、彼女の手をぎゅっと握りしめた。

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