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ん? 世界? 壊せるけど……何で?  作者: たしぎ はく
プロローグ ~そして入学~
8/31

八時間目:“裏”学生寮



 「これでぇ、あらかた説明は終わりましたのでぇ、今日のところは、解散ですぅ。速やかに寮に行ってくださいねぇ」


 小村先生は言うだけ言うと、教室を出て行ってしまった。が、すぐに走って帰ってきた。


 そのまま頭だけを廊下から教室内に向けて言う。


「言い忘れてましたがぁ、寮の裏ロビーでぇ、寮監さんのオリエンテーションがありますのでぇ、一度裏ロビーに集まってくださいねぇ。…あ、裏ロビーって言いますとぉ、一般人立ち入り禁止エリアの寮のロビーってことですからねぇ? ちなみにぃ、一般エリアが「表」でぇ、立ち入り禁止エリアが「裏」になりますのでぇ、注意してくださいねぇ」


 それじゃ~先生忙しいので、と小村先生は最後に告げると、手を振って廊下を走っていってしまった。


 ほんと、見た目と同じくらい子供っぽいな。



 ともかく、俺にする事はないので、寮に向かう事にする。


  ☆ ★


 「ここか」


 目の前にそびえ立つ寮の前で一言。とにかくデカイ。その言葉しか感想がでてこない。


 あまり入り口の前で立ち止まってるのも何なので、思い切って中に入る。


 うお、エレベーターまでついてる。エレベーターに乗り、生徒手帳を一階のボタンの隣にある黒い部分に足当てる。


 小村先生は確か、


「エレベーターに乗ったらぁ、一階のボタンのとなりの黒い部分に生徒手帳でタッチしてくださぁい。そうしたら勝手にエレベーターが動き出してぇ、一般生徒が立ち入れる七階までの更に上、八階を飛ばして九階につきますぅ。……あ、ちなみにぃ、八階は水道施設と倉庫としての役割がありますのでぇ、一般生徒ももちろん特殊科生も入ることができません~」


 って言ってたな。


 エレベーターから降りる。

 

 目の前に現れたのは螺旋階段だ。


 エレベーターが閉まり、出方が分からないので、俺に残された選択肢はこの螺旋階段を登るしか無い。


 よし、と心を決め、一段目に脚をかける。


 登りきった先は、ロビーだった。や、正確に言うと、裏ロビーだな。


 既に何人かが来て、思い思いの形で待機している。


 螺旋階段を登って右側。


 そこには受付と来客帳が置いてある。俺も一応名前を記入。決まりだそうだ。


 左手は壁。自動販売機が二台ある。


 正面の右側には上り階段、左側はまっすぐ奥に道が続いている。


 そして真ん中にはソファーがいくつかあり、俺はその中から適当に一人用の椅子を探し、腰を下ろした。


 俺も、寮監を待つ事にする。


 待つこと数分。


 寮監も、俺達と同じように螺旋階段を登ってやってきた。




 

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