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ん? 世界? 壊せるけど……何で?  作者: たしぎ はく
一章 ~班分けをしよう~
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八時間目:班の構成員……みんな中二病だったよ



 鈴の服は、ニットの白いワンピースみたいなのを上に着て、スパッツを下にはいている。いくらもう暖かくなってきたとはいえ、夜はまだ冷えるからな。


 が、俺は騙されない。昼、鈴は下着同然の格好をしていた。


 で、


「翼は消せないのか?」

「これ? なんかね、消せないのよ、自分の意思で。でも、背中に直接生えてるわけじゃないから、服とかは不便しない」


 といって、後ろを向いて生え際を見せてもらった。…確かに、五センチくらい浮いてるな。


 あと、鈴は教室で猫被るのもやめたっぽい。


 まあ、今は些細(?)な事はどうでも良いので、スルーしつつ議題を提示してみた。


「よし、みんな揃ったし、早速チーム名考えようぜ?」


 びしっ、と指先まで伸ばして表護が言う。


「はいどうぞ」

「トイレ行ってきます」

「油断してた! 完全に油断してたよ今! まさか一日に同じネタを二回も使ってくるとは思ってなかった! しかし却下」

「こんなんどうや? 僕の加護神エロスから性欲、狩麻くんで破壊、鈴ちゃんで悪魔。合体させて『性欲の破壊魔』」

「変態じゃないか! その上なんか壊してるよ! もう手に終えないレベルの変態さんだよ!」


 そのチーム名は地雷すぎる。


 今度挙手したのは鈴。


「『黒い翼(ブラックルシフェル)』!」

「名前の由来が純度百パーセントで鈴なので却下」


 この班俺含め中二病しかいねえな……。


 むぅ、とうなりながら頬を膨らませる鈴。子供みたいだな、と思いつつ、自分の意見も述べてみた。


「こんなのはどうだ? 『灼銀の巨人』」

「「却下」」


 なんで? いいと思うんだけどな…。


 じゃあ、と仕切りなおして、表護と鈴を交互に見る。


「『破壊魔の愛』」もちろん表護。

「「却下」」


「『灼銀の黒』」鈴。

「パクった! しかも全く何色か見当がつかない!」


「『悪魔の愛を破壊する者達』」表護。

「悪魔に殺されるわ!」


「『黒』」鈴。

「絶対ボケるの面倒くなったろ。一文字だけじゃん! もはや何のチームか分からないよ!」


「『神魔狩りたち』」鈴

「みんなその候補やで、鈴ちゃん?」

「おぉ、表護が正論を言ってる!」


「『諸刃の剣』」俺。

「それ僕入ってないやん。狩麻くんと鈴ちゃんだけやん」


「『神魔の剣』」鈴。

「それ僕入ってないやん。以下同文!」


「決まらないな。全然。二人とも、自分がなにかしら班名の由来になってたらそれでいいんだろ?」


 鈴と表護が頷いたのを確認し、新しい案を出してみる。


「じゃあ、二人とも、自分の特徴を一言で言い表してくれ」

「炎」

 自分の髪の毛の赤い部分をつまみながら表護。


「翼」

 自分の背中を指しながら、鈴。


「破壊」

 俺の事だ。破壊神の神をとっただけだけど。



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