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ん? 世界? 壊せるけど……何で?  作者: たしぎ はく
プロローグ ~そして入学~
11/31

十一時間目:一日目の終わり


 部屋の洗面所にて歯磨き(新品が置いてあった)をして、風呂に入った。湯船で足が伸ばせてびっくり

した。あ、後、シャンプー各種石鹸類まで新品で揃っていたのには戦慄を覚えた。


 今日は、特にすることも無かったので、スキャナで、天気予報を見たり(超便利!)ニュースを見たり

(すげぇ!)テレビを見たりした。(テレビなんて始めて見た)スキャナは、自由に動かせる事に気付いて、部屋のいたる所に置いたりして遊んだ。


 …俺かなり暇人だな。もう寝よう。我に返ったら、急に虚しくなった。



 目覚まし時計を四時にセット。


 今は九時だから、そんなに睡眠時間が短いというわけでもない。

 

 寝よう。


 ☆ ★


「なぁ、ホンマにあれがそうなん?」

『そうです。あれがコードCです。間違いはありません』

「僕にはそうは見えんけどなぁ」

『……貴方はどんなのを想像してたんですか』

「えーっとな、毛むくじゃらのおっさん」

『一応“加護”を受けられるのは若い人間なのですが』

「それかものっすごい美人のお姉さん! ちょっとS気質だと尚良し!」


 中学を卒業したてくらいの男子が携帯で誰かと会話をしている。


『何を言っているのですか。女性は少し位Mの方が可愛いのです』

「まあ、いじめがいがあるからなぁ。ようわかってるわぁ、姉さん」

『私をそう呼ばないでください、「炎髪(えんぱつ)()」』」

「僕もその呼び名あんまり好きじゃないから、お互い様ってことでいいんやん 姉さん(・・・・)?」

『こう呼んでいいのは誰もいない時だけですよ? 血の繋がりは枷となる』

「はーいはい、わかってるって。大丈夫だいじょぶ大丈夫だいじょぶ


 少年の電話の相手もまた、声からかんがみるにそれほど歳は離れていないだろう。


 そして少年が姉さんと呼ぶことから、電話の主は少年の姉だろうと推測される。


『それでは、引き続きコードCの監視を続けてください』

「りょーかい」

『では無事に。また会いましょう』

「わかってるって。いっつも生きて帰るやろ?」

『そうですね、いらぬ心配でした』

「じゃーまた。バイバーイ」


 そういって少年は電話を切り、ポケットにしまうと軽く20mはあろうかというビル――――志義野学園学生寮――――の屋上から飛び降りた。


 志義野学園学生寮の屋上には、物理的に登ることができないようにできている。


 それこそ空でも飛ばない限りは、屋上に到達することは不可能。


 登ろうにも、七階くらいでねずみ返しみたいになっており、上に進めないのだ。


 それならば、先刻ここにいた少年は一体どこからやってきたのだろうか。


 その問に答える者はいない。





 これにてプロローグは終了になります。


 ではまた、一章のサルベージと改稿、改行が終わったら投稿させていただきます。


 死体がないなら作ればいいじゃない♪ もちゃんと書いてますよ!



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