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【プロットタイプ】赤を従える人間

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

赤が似合う人間って二種類だと思ってます。

赤に守られる人間か、赤を従える人間のどちから。

君達、自分の名前の由来って聞いた事ある? 私は無い。けども母から直接聞かされた。

――狂い咲きの花の元で生まれたから、狂い咲きの彼岸花の元で生まれたから。そしてその光景が鏡花水月、つまり、言葉で表す事が出来ないほど美しかったから。

だから私の名前はきょうか。狂花。鏡花。それ意外有り得ない。

そしてそんな、『狂い咲きの花』を名前の由来にする感性の母が、普通の人である筈がなく、中々に変わった人であった。

昔、私の好きな色は桃色だった。淡い、桜を思わせる様な愛らしい色合い。けれども母が選ぶのは何時も赤色だった。真っ赤な血を思わせる様な赤。買ってくる小物も、服も、全て、全て、全て、目の覚める様な赤だった。

だから疑問に思って聞いた事がある。何故そんなに赤を贈るのかと。赤色ばかり纏わせたがるのかと。

――鏡花、アンタに桃色は似合わないから。個性が強過ぎて色の方が負けるから。アンタに似合うのが真っ赤な、目の覚める様な赤だ。

良いかい、鏡花? 赤が似合う人間は二種類いる。

一つは赤に守られる人間だ。赤という色がないと、存在自体が攫われてしまいそうな、そんな儚い人間。

もう一つは赤を従える人間だ。赤という色以外が似合わない。存在自体が強烈で、他の色を食い殺してしまう。そんな人間。

アンタは間違いなく後者だ。赤を従える人間だ。だから私は目の覚める様な赤を見ると、アンタを浮かべる。気が付いたら買ってしまう。贈ってしまう。似合うのが分かっているから。

そんな事を言う母だった。そんな強烈な感性を持ち合わせた人だった。そして、そんな母の長い長い言葉が、脳に火傷を作って治ってくれない。


「好きな色ってまぁ沢山あるんだけど、中でも一番好きなのは、やっぱり赤かな。目の覚める様な赤。他の全てを焼き尽くす様な赤」

ふと過去の話を思い出して、そんな言葉が落ちた。すると優等生くんが顔を上げて、菩薩の瞳で小首を傾げた。

「好きな色に理由を求めるのはなんだか野暮だけど、どうして?」

「似合う色だから」

短篇でどっかに書いた気がするんですけども。

赤が似合う人間って。

でもまー出て来ない。全然出て来ない。

という訳で書くことにしました。


作者、赤が似合う人が好きなんですよ。

○○竜の○○ハイマ様のビジュとか。中身は全然ですけど。

だから主人公ちゃんのイメージカラーを赤に据える事もそれなりにあります。


作者の中で赤が似合う人間は二種類。

赤に守られる人間か、赤を従える人間かの何方かです。

赤という色がないと生きられない程儚い存在か、赤という色以外、全て食い殺す程つえー人間かの何方か。

それぐらい、強い色だと思ってます。

鏡花は後者。色が自分に負けてない。


鏡花の母の言葉で鏡花が一番印象に残っているのがこの言葉だと思ってます。

母はこのセリフきっと忘れてます。

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