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クラス…③

「…………さん、

 ………ユウキさん、

 大丈夫ですか?ユウキさん」

目を覚ますと何故か目の前にはローズ先生がいた。

俺はその瞬間、気を失う直前のことを思い出し

自分の身体を確認した。

しかしまるで何事もなかったかのように

俺の身体は無傷そのものだった。

「身体のことでしたら、

 この空間のおかげで全ての怪我は治癒されますよ」

ローズ先生が説明してくれた。

そうだった、俺は改めてこの空間の凄さを

再認識する事になった。

「それだけじゃないさ、

 僕が君たちが死なないように手加減して

 あげたのさ、感謝するんだね」

先生の後ろに立っていた眼鏡がこちらを

見下ろしながら言う。

「本当に君は嘘つきだね」

その横に立っていたジンが言う。

「お前は大丈夫だったのかよ?」

俺はジンが元気そうにしていることに疑問を持ち

聞いてみる。

「いやぁ、だいぶ痛かったけど受け身を取ったから

 君ほどのダメージはなかったよ」

ジンは笑顔で言う。

「まあ何はともあれ皆さんがしっかりと

 交友を深めてくれたようで良かったです、

 一人を除いてですが……」

ローズ先生はジンたちの奥に目をやる。

そこには一人の男子学生が横になり眠っていた。

「『フィン』くん、そろそろ起きてください。

 もう自由時間は終わりましたよ」

どうやら『フィン』という名前らしい。

そいつは急に起き上がると大きな欠伸をして

片方の手を軽く上げ「うぃっす」とだけ呟いた。

「それではこの空間はもう閉じますが

 その後は自由解散となりますので、

 皆さん明日からも遅刻しないように

 来てくださいね」

そう言うとローズ先生は手をパンッと叩いた。

その瞬間俺たちは元々いたS棟に戻ってきた。

「それではまた明日会いましょう」

ローズ先生はそう言って扉から出て行った。

「さて僕たちも帰りましょうか」

ジンが言った。

「なんで僕が君たちのようなバカと帰らないと

 いけないんだ、

 僕は一人で帰るよ」

そう言うと眼鏡は一人で帰って行った。

「別に僕はあの子に言ったわけではないんだけどね」

ジンは扉を見ながら言った。

「じゃあ帰るか」

俺も扉の方へ歩き始めた。

扉から外に出て空を見上げると

太陽はもう沈みすっかり暗くなっていた。

「時間の流れはあっちもこっちも一緒みたいだな」

俺はジンに話しかけた。

「そうみたいですね、

 まぁたしかにあの空間だけ時間が

 止まっているなんてことが出来れば

 あそこでエンドレス訓練なんてことも

 出来ちゃいますからね、

 やりたくはないですけど」

ジンは冗談混じりに答えた。

そんなことを話しているうちにいつの間にか

学校の正門までたどり着いた。

「じゃあここでさようならですね、

 また明日会いましょう」

そう言ってジンは手を振りながら

帰って行った。

「よし俺も帰るか」

そう言って俺も帰ろうとしたところで

重大な事に気づいてしまった。

(俺の帰る場所ってどこだ)

そういえばそうだ、

俺は学校生活以外のことを何一つルークから

聞いていない。

しかしそれは俺が悪いのか?

普通はあっちから説明してくるものではないのか?

そんなことを考えていても仕方ないと思い、

俺はとりあえず夜の街を歩いてみる事にした。


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