表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/135

装備更新⑤

 フェルのオススメの鍛冶屋はメインストリートから少し外れた場所にある鍛冶屋だった。その鍛冶屋の裏の方から鉄を打つ熱い音が聞こえてきた。気になってひょいと顔を出すと、大柄な女性が剣を打っていた。

 視線を感じたのか、女性は手を留めてこちらを向いた。


「お客さんかい?悪いね。あたいは鉄を打つだけで商売は旦那に任せているんだ。店の中に行ってくれ」


 そういわれたので、鍛冶屋の中に入ると、雑多に剣やメイス、ハンマー等雑多に武器が飾られていた。その中に小柄な眼鏡をかけた男性がいた。


「いらっしゃいませ」

「こんにちは。防具屋のフェルさんの紹介で参りました。冒険者のレクです。今日は素材を持ち込みで剣を二本打ってほしくて来ました」

「素材の持ち込みとは珍しい。そのような話ですと、嫁のガリアもいた方がよさそうですな。ガリア――――!」


 急に大声を上げる男性。クーデリカがびくってしてた。かわいい。


「なんだい、エル。ただの商売のならあたいなんて必要ないだろう」

「そうもいかない。こちらのお客さんが持ち込みの素材で打ってほしいそうだ」

「持ち込み?よほどのものじゃないと家の鉄の方が優れているぞ」

「そのよほどかもしれませんよ。お客さんどうぞこちらのカウンターにお出しください」


 俺はアイテム欄から竜の牙を出した。重量感ある音ともに威圧感が空間を満たす。


「なんだい……これは……もしかして竜の」

「ええ。竜の牙です。これでこっちの男女二人の武器を打ってほしい」

「竜の素材は……鍛冶師にとっての最高の難題だ。あたいにできるか分からない」


 自信かあ。発破をかけてみるか。俺はアイテム欄から普段は仕舞っている紅玉の剣をだした。


「王国のコレントの都市には、あんたと同じように初めて竜の素材扱ってこの剣を作り上げた鍛冶師がいる。あんたにはできないのか」

「強大でありながら、繊細な作りだ。そうか、そんな鍛冶師がいるのか。あたいも挑戦してみたい」


 どうやら説得成功したらしい。ここがダメならコレントの都市まで行かなくちゃいけないところだった。


「造りの希望は、ロイ、マリアンヌ、自分でいえ」


 使う人間が決めた方がいいだろう。


 どちらも今使っている剣の延長線上にあるものになりそうだった。


「エル、これから素材と語り合いたい。しばらくはこの素材に集中させとくれ」

「ええぇ。まあ、ガリアの我儘は今に始まったことではないしね。いいよ。そのために作りだめしてもらっているし」


 うん。無事に解決したらしい。


「なるべく早く作ってほしい。なんか嫌な予感があるんだ」

「いやなこという坊主だね。分かったよ出来るだけ急ぐよ」


 これで剣は大丈夫だろう。俺は金をどっさりと置いて出て行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ