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アレイア

 夕方ごろには魔王城に戻ってくることができた。入り口の辺りでクーデリカ達と合流できた。


「レク!無事で本当に良かった」


 力強く抱きしめてくるクーデリカ。俺も大丈夫だと伝えるために力強く抱きしめた。


 マリアンヌがいう。


「魔王が爆散するところはここからでも見えました。まさか本当に魔王を討伐するとはつくづく感嘆しました」


 ロイアルクが続く。


「まさしく人類史上最高の偉業です。この場に立ち会えたのが光栄です」


 アレイアさんもいう。


「私が勝てなかった。魔王を討ち果たすとは、最初は子どもが何を思っていたが、立派な戦士だよ。お前は」

「こんなに褒められちゃあ恥ずかしいよ。それより、せっかく魔王を倒したんだ。今夜の野営は豪勢にいこう」


 俺はアイテム欄から天幕を設置してベッドを五つ設置。女性陣を中で身体を拭くように指示して。男性陣は適当に水浴びをした後、テーブルの上に沢山の料理を置いた。酒類は流石に避けておいた。一応敵陣だからな。


 皆がすっきりとした顔つきで外に出てきた。特にアレイアが顕著だ。まあ、長い間石化していたし、清拭ひとつにもおもうところがあるのだろう。


 俺たちはいろいろな料理をワイワイと食べた。中でもアレイアがいろんな料理を食べるたびに目を丸くしていた。人類が家畜だった時代っていっていたから食文化も衰退していたのだろう。びっくりするような食欲でものを食べていた。


 その夜のことである。アレイアがごそごそと外に出ていく気配があった。


 なんとなしに俺もついていく。


「どうしたんだ?」

「おきていたのかレク。いや、遠い時代に来てしまったものだと思ってな」

「来てしまったものは仕方ないから、楽しむしかないんじゃない?」


 俺もこの世界を最大限楽しむつもりだ。


「楽しむか……そうだな。戦い戦いと続けてきていたから楽しみも見つけないとな」

「そうだよ」


 本当にメリハリは重要だ。


「ところでレクはクーデリカと付き合っているのか?」

「ああ。クーデリアは俺の婚約者だ」

「……そうか」

「どうした?」


 急に沈んだようになったアレイアに驚いた。


「いや、なに番を見つけるなら私より強い男がいいと思っていたからな。それに既に番がいたことが残念でならないのさ」

「べつに、アレイアも俺の女になればいいだろ。俺は合計で6人の嫁……将来を約束した番がいる。アレイアも俺の女になれ」

「いいのか。私は戦うことしかできないぞ」

「かまわない。俺も美人の番が出来て嬉しいしな」

「そうか。レク」


アレイアは腰を落として、俺に口づけをした。


「これからよろしくな」

「おう」


 新しい婚約者ができました。

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