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第2話 気づかなかった優しさ
もっと駆け抜けていける どこまでも目指す場所までも
そう思って 自分の事 顧みもせずに
がむしゃらに 走り続けた
それじゃ 体が壊れちゃうよ
心も疲れちゃう
誰かが 肩を叩いた
止まってと 言葉を聞いた
それでも 走り続けた
言葉なんて聞こえないふりして
足を止めている暇なんて
ないからって
刺し伸ばされた その手を振り払って
進み続けていた
後を追いかけてくる気配
心の悲鳴を聞いて
傍にいたいと思った
そう言うから
私は弱くない
これくらいで壊れない
そんな馬鹿な事 って返した
くだらない思い出
愚かだった思い出
出会いの想い
忘れられない思い出
もしも あの時 きちんと耳を傾けていたら
何か違っていたのかな
二人が行きついた場所には