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ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 37話 ももたろう の巻

作者: たかはら りょう

ペンギン三兄弟


チャン・・・性格は几帳面。声がいいが顔がデカい。

    サングラスをかけている。つぶあんが大好き。


ドン・・・体はちっちゃいが、器用に何でもこなす。

     収集癖あり。


ゴン・・・ド天然。普通のことが超不器用。

     日々体を鍛えてる。ゴジラが大好き。



ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


もしも3羽が、桃太郎のけらいだったら...


チャン「ワンワンワン、今日はのどの調子がいいなあ」

チャンが田んぼのあぜ道を散歩していると、

前方に、腰に刀を差した青年が歩いています。

チャン「よし、おどかしてやろう」

チャンは青年の後ろまでそおっと近づくと、

チャン「ワンワンワンワン!」

と吠えました。


「わーびっくりした、おどかさないでよ」

チャンはおどかすのに成功して満足気です。


「ボクは桃太郎。君は?」

チャン「オレはただの犬だよ、見ればわかるだろ」

桃太郎「今から鬼退治に行くんだけど一緒に来ない?君おどかすの上手だし」

チャン「えー、タダでー?」

桃太郎「じゃあ、きびだんごあげるよ」

チャン「オッケー、行く行く」

チャンは桃太郎のけらいになりました。


ドン「キャッキャッキャッ、今日はなんだかウキウキするなあ」

ドンが山のふもとでなわとびをしていると、

腰に刀を差した青年とあやしい犬が歩いてくるのが見えます。

ドン「よし、おどかしてやろう」

ドンは草陰にかくれて、青年たちが近くまで来たとき

ドン「キャッキャッキャー!」

と飛び出しました。


「わーびっくりした、おどかさないでよ」

ドンはおどかすのに成功して満足気です。


「ボクは桃太郎。君は?」

ドン「ぼくはただの猿だよ、見ればわかるでしょ」

桃太郎「今から鬼退治に行くんだけど一緒に来ない?君身軽そうだし」

ドン「えー、タダでー?」

桃太郎「じゃあ、きびだんごあげるよ」

ドン「よろこんで!行く行く」

ドンは桃太郎のけらいになりました。



ゴン「フンフンフン、今日は風が心地いいなあ」

ゴンが鼻歌まじりに空を飛んでいると、

地上に腰に刀を差した青年とあやしい犬とお調子者の猿が歩いているのが見えます。

ゴン「よし、おどかしてやろう」

ゴンは地上へ急降下して

青年たちの目の前を

バサバサー!と素早く横切りました。


「わーびっくりした、おどかさないでよ」

ゴンはおどかすのに成功して満足気です。


「ボクは桃太郎。君は?」

ゴン「おれはただのキジだよ、空飛べていいでしょ」

桃太郎「今から鬼退治に行くんだけど一緒に来ない?君映えるし」

ゴン「えー、タダでー?」

桃太郎「じゃあ、きびだんごあげるよ」

ゴン「ま、いっか、行く行く」

ゴンは桃太郎のけらいになりました。


桃太郎「これで仲間も増えたし、鬼退治も楽勝だね」

桃太郎が振り返ると...


チャン「おい、おまえずるいぞ、ひと口に3個は食いすぎだろ」

ゴン「うるさいなー、いっぱいあるんだからいいだろ」

ドン「一個ずつ食べないとのどにつまっちゃうよ、ねえ、ぼくが投げてあげるから口で受け取って!」

ドンは、きびだんごをチャンへ一個、ゴンへ一個投げて、自分の口へ2個入れました。


チャン「おまえ、今ズルしただろー」

ドン「気のせいだよ」

ゴン「ずるいぞ、おれにもよこせ!」


チャンとドンとゴンは、きびだんごの取り合いで

てんやわんやの大騒ぎ。


きびだんごをひとつも食べれなかった桃太郎は、

力が出なくてうちへ帰りましたとさ。


おしまい





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