硝子の大人
「硝子の少年」なんて、歌があるけれど
僕は硝子の大人だ
脆く 崩れ易く 壊れ易い
硝子の心臓を持ってて、何がいけないのかな?
と、子どもに聞いてみた
子どもはキョトンとして首を傾げると
「大人って強いんでしょ?」と言った
僕は、子どもの頭を撫でながら
大人だって、弱いんだよ……と弱々しく呟いた
子どもは「ふーん」と言うと
もう興味なさげに積み木遊びに夢中になっていた
夢から覚めた
ああ、あれは幼いころの僕だ
大人は強いと、信じ切っていた頃の僕だ
手のひらの感触を思い出しながら
僕はまた、泣いた