ある日の日常の非日常的な現実の間
帰宅途中、夜の公園を通った際にその出来事は起こった。
「いや! やめて!!!」
女の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
「グヘヘ…ここがえーんやろ?」
男が下劣な鳴き声で言う。
「さぁ、ここをこうすればどうなるのかな〜?ん〜?」
「ダメ! 本当にやめて! あっ、あ、ああぁっ〜!」
そこで声が途切れる。
一体何事か、俺は慌てて現場に急行した。
そこで目撃したものは…なんと…
「ちょっと〜! その武器使うの反則っていったじゃない!」
「ん〜? そうだっけか? ゴメンちゃいなタウン」
家族が仲むつまじく携帯ゲーム機で遊ぶ姿がそこにあった。
俺はその場を何事もなかったかのごとく通り過ぎたのだった。