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遺書  作者: はじめ
13/13

十三(終).

無防備な安らぎは大きな恐怖へ変貌する。そうした恐怖は私に鎧を付着させる。それによって、私は私でなくなる。そこで、私は動く石になる。自らが遠ざかる一方で、私に近寄ろうとするものは全てはねっ返す。ほとぼりが冷めると、私は瀕死のイルカになっている。今までの足や手は全て消え、私は不自由な空気の中をそれでも進み、更なる何かを失っていきながら、生きるのだ。安らぎとは何か、恐怖とは何か、いつそれが生じるか、本心とは何か、それらは全て私の正体に収束する。私が抱いていた安らぎとは、恐怖とは、それが生じた時とは、本心とは、いや、もう分かるはずだ。推測してみてほしい。全てを。あらゆることを。きっとそれは間違っている。

安直に私を理解したまま、死ねばいい

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